【3月にまく・植える野菜】夏野菜は前倒しの時代になりました🌱
🗨️「夏野菜は連休に植えるものでしょ?」
🗨️「毎年、実がつく前に暑さでだめになる」
🗨️「とうもろこしの中に虫がいた」
どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。
毎月の「今月まく・植える野菜」、3月号です。
3月は、1年でいちばん忙しい月です。冬のあいだ止まっていたことが、一斉に動き出します。
そして、私が家庭菜園を始めたころと、いちばん変わったのがこの月です。
先に、この記事でいちばん言いたいことを言っておきます。
★夏野菜は、前倒しの時代になりました。
昔は4月から5月の連休が植え付けのピークでした。今は違います。★暑さが来る前に穫り終える、という考え方に変わっています☺️
📖 この記事の目次
なぜ前倒しになったのか
6月下旬には、もう猛暑日が来る
理由は、はっきりしています。★夏が早く来るようになったからです。
東京では、★6月の下旬にはもう猛暑日(35℃超)や熱帯夜(25℃超)が現れます。梅雨明けを待たずに、真夏が始まります。
人間にとってもつらい気温ですが、★野菜のほうがもっとつらいんです。
- 35℃を超えると、光合成より呼吸のほうが優勢になる
- 花粉が死んで、受粉しなくなる
- 実が太るのをやめる
- そのまま枯れる
だから、ピークを前に持ってくる
つまり、こういうことです。
★猛暑が来る前に、収穫のピークを終わらせる。
5月の連休に植えると、実がつきはじめるのが6月下旬から7月です。まさに猛暑と重なります。ここで多くの夏野菜が止まります。
3月に始めれば、6月には穫れています。★暑くなる前に、一番おいしいところを取り切れるわけです。
じゃがいもと、同じ考え方
前にじゃがいもの話をしたとき、「6月初めまでに穫らないと暑さで枯れる」とお伝えしました。だから2月に植えて、1月から芽出しをする、と。
★あれと同じ考え方を、夏野菜全体に広げるのが3月です。
じゃがいもだけが特別なのではなく、★今はどの野菜も「暑くなる前に」で考える時代になりました。
★逆算で、虫を避ける
とうもろこしの、いちばんの敵
とうもろこしを育てたことがある方なら、一度は見たことがあると思います。皮をむいたら、実の中に虫がいる。
★アワノメイガという蛾の幼虫です。
親の蛾が卵を産みつけて、孵った幼虫が実の中へ入っていきます。中にいるので、外から薬をかけても効きません。無農薬なら、なおさら手が出せません。
産卵のピークは、梅雨明け直後
ここで大事な事実があります。
★アワノメイガが卵を産むピークは、梅雨明けの直後です。
つまり、時期が決まっているんです。だとすれば、やることはひとつです。
★梅雨明けまでに、収穫を終わらせてしまえばいい。
3月に植えれば、それが可能になります。幼虫が動き出すころには、もうとうもろこしは畑にありません。
★「防ぐ」ではなく「ずらす」
これは、無農薬でやるうえでとても大事な考え方だと思っています。
虫を殺すのでも、ネットで囲むのでもありません。★相手の時間割と、こちらの時間割をずらすだけです。
- 虫が来る時期を知る
- その前に終わらせる
薬も道具も要りません。★カレンダーだけで勝てます。
私はこれを知ってから、とうもろこしの見方が変わりました。うまくいかない年は、たいてい植えるのが遅かっただけでした。
とうもろこしの品種は「日数」で選ぶ
タネ袋の数字を見る
前に、タネ袋は裏から読む話をしました。とうもろこしでは、その中の★「収穫までの日数」を見ます。
- ★85日以下 … 早生(わせ)。やや小さいが、簡単
- ★85日以上 … 中生(なかて)。大きくなる
- ★90日前後 … 晩生(おくて)。さらに大きくなる可能性
★日数が長いほうが、大きくなる
法則は単純です。★育つ時間が長いほど、実は大きくなります。
そして、とうもろこしには特別な事情があります。★1本の株から、基本的に1個しか穫れません。
トマトなら1株から何十個も穫れますから、多少小さくても気になりません。でもとうもろこしは1個です。だったら★大きくなる品種を選んだほうがいい。
私は中生以上をおすすめします。ただし日数が長いぶん、★3月に植えることが前提になります。5月に植えて90日の品種を選ぶと、梅雨明けに間に合いません。
★品種選びと、植える時期はセットです。
3月に始めたい野菜
春まきの枝豆
枝豆は、★本来は秋に穫る野菜です。
ところが、★無農薬で夏を越させるのが本当に難しい。カメムシがついて、実が入りません。私も何度も失敗しました。
そこで開発されたのが、★春にまける早生の品種です。夏が本格化する前に穫り切ってしまう。ここでも「ずらす」考え方です。
品種と時期を守ることが条件になります。秋まき用の品種を春にまいてもうまくいきません。
ズッキーニ ── いちばん早く穫れる
★成長が早く、順調なら6月初めから収穫できます。
★夏野菜としては、いちばん早い収穫になります。3月に植えて6月に穫れる。待つ時間が短いので、初めての方にも向いています。
ただし、ひとつ注意点があります。
★ズッキーニは、雌花と雄花が別々に咲きます。
雌花に雄花の花粉がつかないと実になりません。そして★まだ寒い時期は、受粉してくれる蜂などの虫が少ないんです。
雌花が咲いたのに、小さいまま黄色くなって落ちる。これは受粉できなかったサインです。
対策は簡単で、★人工授粉をします。雄花を摘んで、花びらを取って、雌花の中心にちょんちょんと当てる。それだけです。朝のうちにやってください。
こだまスイカ
スイカは場所を取るイメージがありますが、★こだまスイカならネットを使って上に伸ばせます。きゅうりを育てる感覚に近いです。
大玉より扱いやすく、★穫ったあと一気に食べきらなくていいのも家庭向きです。
トマト・ナス・きゅうりの苗づくり
2月号でお伝えしたとおり、この3つは★植え付けの2か月前にタネをまきます。
2月末にまいたものは、3月のあいだ育苗中です。ここでの管理は、また別の回でくわしくお話しします。
タネからやらない場合は、4月に苗を買うことになります。それでも問題ありません。★ただ、選べる品種の数は全然違います。
葉物と根菜は、続けてまける
前回お話しした春の葉物・根菜も、3月が本番です。
小松菜、ほうれん草、小かぶ、春大根、にんじん。★3月になれば防寒は片方でよくなるので、2月より楽になります。
★3月から、虫が出はじめる
3つの条件がそろう
3月になると、今まで見なかった虫が急に見られるようになります。
理由は3つそろうからです。
- ★気温が上がる
- ★日が長くなる
- ★餌になる野菜が畑に増える
冬のあいだは、どれもありませんでした。だから虫がいなかった。★2月までの静かな畑を基準にしないでください。
見回りを始める月
私は3月から、畑に行くたび葉の裏を見る習慣にしています。
- そら豆の成長点 … アブラムシ
- アブラナ科の葉裏 … 青虫の卵
- 株元 … ヨトウムシ
★小さいうちに見つければ、指でつまむだけで終わります。大きくなってからでは間に合いません。
無農薬でいちばん効くのは、殺す道具ではなく★見る回数です。
3月の管理 ── すでに畑にあるもの
にんにく
- ★3月が最後の追肥です
- にんにくは生育期間が長いので、追肥は全体で2回ほど
- わき芽が出たら、早めにかき取ってください
玉ねぎ
- ★3月頭が止め肥。これ以降は何も入れません
- 草取りをしてください。玉ねぎは根が浅く、草に負けます
スナップエンドウ・そら豆
- ★3月は一気に伸びます。支柱は2月中に済ませておいてください
- そら豆はアブラムシの季節に入ります。成長点をこまめに見てください
じゃがいも
- 芽が出そろったら、芽かきと土寄せをします
- この話は、次回くわしくお話しします
3月は「間に合わせる」月
この記事の要点
- ★夏野菜は前倒しの時代。昔は4〜5月の連休がピークだった
- 東京では★6月下旬にはもう猛暑日・熱帯夜が現れる
- 35℃を超えると★花粉が死に、実が太るのをやめる
- だから★猛暑が来る前に収穫のピークを終わらせる
- ★じゃがいもと同じ考え方を、夏野菜全体に広げるのが3月
- とうもろこしの敵は★アワノメイガ。実の中に入るので薬が効かない
- ★産卵のピークは梅雨明け直後。3月に植えれば収穫が先に終わる
- ★「防ぐ」のではなく「ずらす」。カレンダーだけで勝てる
- とうもろこしは★タネ袋の日数で選ぶ(85日以下=早生/85日以上=中生/90日前後=晩生)
- ★1本から1個しか穫れないので、大きくなる中生以上を。★品種と時期はセット
- 枝豆は本来★秋の野菜。無農薬で夏を越すのが難しいので★春まきの早生種を
- ズッキーニは★6月初めから穫れる最速の夏野菜。ただし★寒い時期は人工授粉が要る
- 3月から虫が出るのは★気温・日の長さ・餌の3つがそろうから
- 無農薬でいちばん効くのは★見る回数
全部やろうとしなくて大丈夫です。まずはとうもろこしのタネ袋を1つ手に取って、収穫までの日数を見てみてください。そこから逆算すると、いつ植えればいいかが自分で決められます🌽
次回は、じゃがいもの話です。芽が出そろったあとの、芽かきと土寄せをお話しします🥔
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
とうもろこしのタネ
3月に植えれば、アワノメイガが卵を産む梅雨明けより前に収穫が終わります。虫を殺すのでもネットで囲むのでもなく、時間割をずらすだけ。買うときはタネ袋の「収穫まで◯日」を見てください。85日以上の中生なら大きくなります。
枝豆のタネ(春まき)
枝豆は本来、秋に穫る野菜です。でも無農薬で夏を越させるのが本当に難しい。カメムシがついて実が入りません。だから夏が本格化する前に穫り切る、春まきの早生種を選びます。ここでも「ずらす」考え方です。
こだまスイカのタネ(ピノ・ガール)
場所を取るイメージがありますが、こだまならネットで上に伸ばせます。きゅうりを育てる感覚に近い。大玉より扱いやすく、穫ったあと一気に食べきらなくていいのも家庭向きです。
きゅうりネット
こだまスイカを上に伸ばすのに使います。18cm目なので、つるが自分で絡んでいきます。もちろん本来のきゅうりにも。実が重くなるので、支柱としっかり結んでください。


