【5月にまく・植える野菜】秋までの収穫は、この1か月で決まります🍅
🗨️「植えたから、あとは待つだけ」
🗨️「7月になると急に元気がなくなる」
🗨️「1株だけ、なんだか育ちが遅い」
どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。
毎月の「今月まく・植える野菜」、5月号です。
そして今月は、1年でいちばん大事な月です。
先に、この記事でいちばん言いたいことを言っておきます。
★9月10月まで穫れるかどうかは、5月の1か月で決まります。
夏の暑さで野菜が止まるのは、7月に何かを間違えたからではありません。★5月にやらなかったことが、7月に出てくるんです☺️
なぜ5月なのか
1年でいちばん条件がいい
5月は、野菜にとって最高の環境がそろいます。
- ★気温がちょうどよく上がる
- ★日照時間が、1年でいちばん長い
- ★適度に雨も降る
暑すぎず、寒すぎず、明るくて、水もある。★これ以上の条件はありません。
★体と実を、同時に作る月
そしてこの時期、野菜は難しいことをしています。
★体を大きくすることと、花を咲かせて実をつけることを、同時に進めなければなりません。
苗の時期は、体を作るだけでした。夏になれば、実をつけるほうが主になります。★5月はその両方が重なる、いちばん忙しい時期です。
だからここで手を入れるかどうかで、株の出来上がりが変わります。
★7月に取り返そうとするのが、いちばんの間違い
多くの方が、こうなります。
- 5月は植えて満足して、あまり見ない
- 7月8月、生育が落ちてくる
- あわてて肥料をやる、水をやる、いろいろ試す
★順番が逆です。
7月8月は、猛暑と乾燥で株が耐えている時期です。★そこで何かを足しても、株には受け止める余力がありません。
逆に、★5月にしっかり体を作っておいた株は、暑い夏を耐えて、涼しくなった9月10月にまた実をつけはじめます。
★夏を越せるかどうかは、夏になる前に決まっています。
だから、週1回
やることは難しくありません。
★5月のあいだ、最低でも週に1回は畑に出て、株を見てください。
見るべき場所は決まっています。次から順にお話しします。
①葉の裏と、成長点を見る
上から見ても、分かりません
株のチェックは、上から眺めるだけでは足りません。
★必ず葉をめくって、裏を見てください。
上から見て何ともないように見える株でも、★葉の裏にアブラムシのコロニーができはじめていることがあります。
★成長点は、いちばん狙われる
もうひとつ、必ず見る場所があります。
★成長点、つまり新芽の部分です。
ここは★株の中でいちばん栄養が活発に動いている場所です。やわらかくて、養分が濃い。虫にとっては、いちばんのごちそうです。
だからアブラムシは、まず成長点に集まります。
数で、やり方を変える
見つけたときの対応です。
- ★少ないとき … ピンセットでつまむ。これがいちばん確実です
- ★多いとき … 刷毛で払って、水で流して、油石けん水を10分
前にそら豆でお話しした3段階が、そのまま使えます。★1回で終わりにしないことも同じです。
葉が丸まっていたら、裏を見る
もうひとつサインがあります。
★葉がくるくると丸まっている。★かじられた跡がある。
このどちらかを見つけたら、★必ずその葉の裏と、まわりの株も確認してください。何かがいます。
②★引っ張りテスト
1株だけ育ちが遅いとき
同じ日に、同じように植えたのに、1株だけ育ちが遅い。
そういうときに、その場でできる確認方法があります。
★株元を持って、軽く揺らす。そして少しだけ上に引っ張ってみてください。
★動かなければ、合格
結果の読み方は単純です。
★動かない … 根がしっかり張っています。活着している証拠です。安心してください
★グラグラする、スポッと抜けそう … ★根がほとんど食べられています
犯人は、土の中にいます
グラグラする株は、地面の下で根を食べられています。
- ★コガネムシの幼虫
- ★ウリハムシの幼虫(ウリ科の場合)
前にお話しした「日中しおれて夜元気」も、同じ原因のサインです。★引っ張りテストは、それをもっと早い段階で見つける方法だと思ってください。
見つけたら、植え直す
正直なところ、★根を食べられた株は回復しません。
やることは決まっています。
- ★株を引き抜く
- ★その場所の土を掘って、中の幼虫を取り除く
- ★新しい苗を植える
5月ならまだ間に合います。★ここで見つけられるかどうかが、その株の1年を決めます。
全部の株を、毎週やらなくていい
毎週すべての株を引っ張る必要はありません。
★「まわりと比べて元気がない株」だけで十分です。比較する相手がいるのが、家庭菜園のいいところです。
③芽かきと誘引
トマトの脇芽は、毎週かく
トマトは、葉の付け根から次々と脇芽が出ます。
★放っておくと、どれが主枝か分からなくなります。そうなると風通しが悪くなり、栄養も分散します。
★週1回見ると決めておくと、脇芽が小さいうちに手で摘めます。大きくしてから切ると、傷口も大きくなります。
★2本仕立てにするなら
もし2本仕立てにしたい場合は、残す脇芽が決まっています。
★第1花房のすぐ下につく脇芽です。
ここだけ残して大きく育て、2本目の主枝にします。★それ以外の脇芽は全部かきます。
なぜここかというと、いちばん勢いのある脇芽が出る場所だからです。上のほうの脇芽を残しても、なかなか太くなりません。
誘引は、足すのと緩めるの両方
前回お話ししたとおりです。
- ★背が伸びたら、上に結び目を足す
- ★きつくなっていたら、緩める
★5月は成長が速いので、先月ちょうどよかった結び目が、今月は食い込んでいます。見るたびに確認してください。
④★ナスの1番花は摘む
最初の実は、あきらめます
これは知らないと、なかなかできません。
★ナスの最初についた実は、3cmくらいのうちに摘んでください。
せっかく実ったのに、と思いますよね。私も最初は抵抗がありました。
理由は「体がまだできていない」から
5月の時点で、ナスの株はまだ小さいです。
そこに実を太らせると、★体を作るための力が、全部その実に持っていかれます。
結果どうなるか。★株が大きくならないまま、その1個だけを育てて終わりです。
最初の実をあきらめると、★株はそのぶん体づくりに集中できます。そして2番目の花からが本番になります。
★1個をあきらめて、何十個を穫る。そういう作業です。
⑤追肥のタイミング
植えて1か月後です
前回くわしくお話ししました。
★1回目の追肥は、植え付けから1か月後。
- 4月下旬に植えた株 … ★5月下旬が1回目
- 5月の連休に植えた株 … ★6月上旬が1回目
★位置は根から30cm離す。★量は1か所30cc、トマトだけ20cc。
★トマトは葉の色を見てください。黄緑がかっていたら追肥どきです。
5月に植える・まくもの
夏野菜の植え付け、本番
前回、「4月に植えるな」という話をしました。★その答え合わせの月です。
- トマト、ナス、ピーマン、きゅうり、ズッキーニ
- かぼちゃ、スイカ、メロン
- ゴーヤ、オクラ、さつまいも
★ゴールデンウィーク前後が適期です。4月に我慢した方は、正解でした。
きゅうりは2回目のタネまき
前回、きゅうりは3回に分けてまくとお伝えしました。
- 4月 … 1回目
- ★5月 … 2回目
- 6月 … 3回目
★1回目の株が育っているうちに、次をまいておく。これで秋まで穫れます。
遅れても、まだ大丈夫
5月に植え遅れた方へ。
★5月中なら、まだ十分に間に合います。というより、5月下旬に植えるくらいがちょうどいい年もあります。
★焦って早く植えるより、しっかり根を張らせるほうが結果はいい。これは4月号でお話ししたとおりです。
週1回、5分でいい
この記事の要点
- ★9月10月まで穫れるかどうかは、5月の1か月で決まる
- 5月は★気温・日照・雨の条件が1年でいちばんいい
- この時期、野菜は★体を育てるのと実をつけるのを同時に進めている
- ★7月8月に取り返そうとするのが、いちばんの間違い。順番が逆
- ★夏を越せるかどうかは、夏になる前に決まっている
- ★5月は最低でも週1回、株を見る
- ★必ず葉の裏をめくる。上から見ても分からない
- ★成長点は栄養がいちばん動く場所なので、虫が集まる
- 少なければ★ピンセット、多ければ★刷毛→水→油石けん10分
- ★葉が丸まっている/かじられた跡があれば、裏と周辺を見る
- ★★引っ張りテスト:軽く揺らして★動かなければ活着、★グラグラなら根が食べられている
- 犯人は★コガネムシやウリハムシの幼虫。★引き抜いて土の虫を取り、植え直す
- ★元気がない株だけ調べればよい。比較できるのが家庭菜園の強み
- ★トマトの脇芽は週1回、小さいうちに手で摘む
- ★2本仕立てにするなら、第1花房のすぐ下の脇芽だけ残す
- ★誘引は足すのと緩めるの両方。5月は成長が速い
- ★ナスの1番花は3cmで摘む。★体を作る力が実に取られるから
- ★1個をあきらめて、何十個を穫る
- ★追肥は植え付けから1か月後。根から30cm、1か所30cc(トマトは20cc)
- ★夏野菜の適期はゴールデンウィーク前後
- ★きゅうりは5月が2回目のタネまき
- ★5月中なら植え遅れても十分間に合う
全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは今週末、葉を1枚めくって裏を見てください。★それが5分の習慣になれば、この記事の目的は達成です🍅
次回は、じゃがいもの話。試し掘りのタイミングと、穫ったあとの保存をお話しします🥔
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
スイートコーンのタネ
5月まきの代表です。2列以上にまとめてまかないと受粉しません。
枝豆のタネ
5月にまいて、6月中に穫り切ります。遅れると味が落ちます。
支柱150cm
芽かきと誘引を同時にやる月です。仮支柱は早めに。
液肥
ナスの1番花を摘んだあと、株を作りにいくときに。


