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スナップエンドウの育て方|つるあり・なし、まき時、冬越し、間引き、支柱、収穫

スナップエンドウの育て方|つるあり・なし、まき時、冬越し、間引き、支柱、収穫

この記事で分かること

スナップエンドウは、さやごと食べられて甘く、さくさくした歯ごたえが楽しい、家庭菜園で人気の野菜です。次々に穫れるので、子どもといっしょに収穫するのにも向いています。もぎたては特に香りがよく、家庭菜園ならではの味を楽しめます。

一方で、「冬を越せずに枯れた」「芽が出なかった」「春に茂りすぎて病気になった」という声もよく聞きます。スナップエンドウは、秋から春まで、季節ごとに気をつけることがはっきりしている野菜です。この記事では、タネまきから収穫まで、順番に書いていきます。話す人によって考え方が分かれるところは、両方の考え方を並べておきます。

早見:スナップエンドウの基本

時期の目安(一般的な地域)

数字の目安

1年の流れ

スナップエンドウという野菜

えんどうには3つの食べ方がある

えんどうは、食べ方によって大きく3つに分けられます。

スナップエンドウは、甘くてみずみずしく、家庭菜園で特に人気があります。「スナックエンドウ」という名前もよく聞きますが、これはタネの会社の商品名で、正式にはスナップエンドウと呼ぶ、と説明されていました。

寒さに当たって、春に花をつける

スナップエンドウは、秋にまいて冬を越させ、春に収穫する野菜です。冬の寒さに当たることで、春に花をたくさんつけるようになります。

寒さには比較的強い野菜ですが、冬が来る前に大きく育ちすぎると、寒さに弱くなります。逆に、小さすぎるまま冬に入ると、春のスタートが遅れて、収穫量が減ってしまいます。「ちょうどいい大きさで冬を迎える」ことが、スナップエンドウづくりの最大のこつです。

品種の選び方

つるありとつるなし

スナップエンドウには、つるが長く伸びる「つるあり」と、背が低い「つるなし」があります。

初めての方や、手軽に育てたい方には、つるなしがすすめられていました。タネを買うときは、袋につるありか、つるなしかが書かれているので、よく確かめてから選びます。

動画で名前が挙がっていた品種

植える場所と土

同じ場所に続けて植えない

えんどうは、同じ場所で続けて育てるのを嫌います。豆の仲間を育てたあとは、3〜4年あけるようにします。

酸性の土に、特に弱い

えんどうは、豆の仲間の中でも特に酸性の土に弱い野菜です。うね全体に石灰をまいて、土の酸っぱさを調整しておきます。貝殻を原料にした石灰なら、まいてすぐに植えられます。植え穴にも、石灰をひとつまみ入れておく、という念の入れ方も紹介されていました。

湿気に弱いので、水はけよく

えんどうは湿気に弱く、水はけの悪い場所では根が腐ってしまうことがあります。うどんこ病などの病気も出やすくなります。水はけのよい場所を選び、うねの高さは15cmほどにしておくとよい、と説明されていました。

元肥は、ほとんど入れない

元肥を入れてスタートすると、秋のうちに大きく育ちすぎて、冬を越しにくくなります。元肥は入れず、石灰だけで始める、という説明が多くありました。窒素を入れずに始めて、肥料は春から効かせる、という考え方です。

豆の仲間は、根に住む菌の働きで、空気中の窒素を取りこめます。だから、肥料が少ない土でも育ちます。この菌がよく働けるように、落ち葉や野菜くずなど、有機物の入った土に植えるのがよい、と説明されていました。

何の後に植えるか

ほかの野菜で肥料を使ったあとの場所は、スナップエンドウに向いています。トマトのあとにスナップエンドウを育てている例もありました。

マルチを張ると育ちがよい

マルチを張ると、土の温度が上がって育ちがよくなり、雑草も抑えられます。マルチがなくても育てられます。

タネまき

まく時期

一般的な地域では、10月中旬から11月にかけてまきます。関東では、11月の前半から中旬がよい、という説明が多くありました。

ただし、最近は秋の暑さが長引くので、少し遅めにまくほうがよいかもしれない、とも話されていました。早くまきすぎると、冬になる前に大きく育ちすぎてしまいます。天気予報を見ながら、まく時期を決めます。

タネが芽を出しやすい温度は18〜20℃ほどとされています。寒さにも強く、10℃くらいでも、日数はかかりますが芽が出るそうです。

直まきとポットまき

畑に直接まく方法と、ポットで苗を育てる方法があります。

ポットで育てておくと、芽が出なかったときや、畑の苗が大きくなりすぎたときの予備になります。直まきする場合も、予備の苗をポットで作っておくと安心です。

まき方の4つのこつ

タネまきで失敗しないためのこつとして、次の4つが挙げられていました。

ポットまきの手順

ビニールハウスに置く場合は、換気をして、温度が上がりすぎないようにします。

タネの色に驚かない

買ってきたタネが、青や赤に色づいていることがあります。消毒のための薬が付いていたり、間違って食べないように色が付けてあったりするためです。

芽が出ないとき

10日たっても出なければ、掘って確かめる

スナップエンドウは、まいてから1週間〜10日ほどで芽が出ます。10日ほどたっても芽が出なければ、土の中でタネが腐っているか、鳥に持っていかれたかのどちらかだと考えられます。

土をそっと掘って、タネの様子を確かめます。細い根と、上向きの芽が出ていれば、もうすぐ地上に出てくるので待ちます。腐っていたら、すぐにまき直します。

遅くまき直すなら、保温する

11月中旬を過ぎてからまき直す場合は、防虫ネットやビニールで覆って温め、芽が出るのを助けます。遅くまいた苗は小さいまま冬に入りやすく、寒さに当たって傷みやすいからです。

苗を買う手もある

まき直しが難しいときは、ホームセンターなどで苗を買って植えます。選ぶのは、高さ10cm以内で、節と節のあいだが詰まった苗です。大きくなりすぎた苗は、枝分かれが増えて寒さに当たりやすく、冬に傷みやすいと説明されていました。

まき方と冬越し

植えつけ

植えつけの手順

株間は30cmほど。2列で植える場合は、列のあいだを45cmほどあける例が紹介されていました。

ポットの中で2本にしてから

ポットに3粒まいた場合は、本葉2〜3枚のころに、はさみで切って間引き、2本にしてから植える方法が紹介されていました。

水やりは植えるときだけ

植えつけのあとは、よほど元気がない限り、水やりは要りません。水をやりすぎると、湿気で根が腐ることがあります。

冬越し

冬に入る大きさは10〜15cm

冬を越すのにいちばんよい大きさは、草丈10〜15cmほどだ、と多くの動画で説明されていました。

まく時期を守ることが、ちょうどよい大きさで冬を迎えるいちばんの方法です。

霜が降りる前に、守りを始める

スナップエンドウが冬に傷む原因として多いのが、明け方に降りた霜と、冷たい風です。大きく伸びた株が霜に当たると、葉が傷んでしまいます。

霜が降りはじめる時期は、地域によって違います。動画では、東京の平地で霜が降りはじめるのは平年で12月下旬ごろ、終わるのは2月中旬ごろと紹介されていました。住んでいる地域の霜の時期を調べておくと、守りを始める時期の目安になります。年末までには、霜への備えを済ませておくと安心です。

土寄せと敷きわら

12月に入って冷えこむようになったら、まず株元に土を寄せます。株が風で揺れにくくなり、マルチの穴をふさいで土の温度も保てます。マルチを張っていない場合も、土寄せはしておきます。

さらに、株元に枯れ草やわら、もみ殻などを敷くと、寒さよけと乾燥よけになります。

ネットや寒冷紗のトンネル

次に、防虫ネットや寒冷紗でトンネルを作ります。冬は虫の心配が少ないので、寒冷紗でもかまいません。

さらに寒い地域や、冬の前に草丈が20cmを超えてしまった株には、保温性の高い不織布のトンネルがすすめられていました。不織布をかけるときは、ぴんと張らず、ふんわりとかけます。ぴんと張ると、伸びてきた先端が押さえつけられてしまうからです。

支柱で囲む「あんどん」

株の四すみに支柱を立て、ひもで囲み、その周りに不織布を巻きつけて風を防ぐ方法もあります。あんどんのような形になるので、こう呼ばれます。霜が降りるような日は、上からも不織布をかけます。

冬の水と肥料

冬のあいだは、それほど水を必要としません。ただ、雨がほとんど降らずに乾いているときは、1〜2週間に1回くらい、晴れた日の日中に軽く水をやります。朝や夕方の寒い時間は避けます。やりすぎは禁物です。

冬の追肥は、基本的に要りません。葉の色が薄く元気がない場合だけ、ぼかし肥をごく少しまきます。

寒波が来る日は、もう1枚

いちばん寒い時期は、2月初旬ごろまで続きます。急に強い寒波が来たり、雪が積もったりすると、順調に育っていた株でも傷むことがあります。寒波が来そうな日は、マルチの上から不織布をもう1枚かけるなど、天気に合わせて守りを足します。

大きくなりすぎた株は

冬の前に大きく育ちすぎた株は、守りを厚くして冬を越させます。えんどうは、そら豆と違い、先端を切って背を低くする方法には向かない、とされていました。脇芽は出るものの、収穫があまり望めないからです。

間引き

冬を越すまでは、間引かない

1つの穴から何本も芽が出ても、冬を越すまでは間引かずに残しておきます。何本かが近くにあると、風が吹いたときに支え合い、寒さで何本か枯れても残りで補えるからです。

間引きは2月中旬〜3月ごろ

冬の寒さが落ち着いてきたら、間引きをします。最終的には、1つの穴に2本にします。時期の目安は、2月中旬まで、節分を過ぎたころ、3月ごろ、と説明によって少し幅がありました。

1つの穴に3〜4本のまま育てると、つるが絡み合って風通しが悪くなり、うどんこ病が出やすくなったり、実のつきが悪くなったりします。

絡んでしまったら、根元で切る

つるがすでに絡み合っている場合は、無理に引き抜かず、はさみで株元を切ります。切った株は、そのまま自然に枯れていきます。

うねのすき間を活用する

スナップエンドウのうねは、まん中にすき間ができやすいので、そこにほうれん草をまいている例もありました。防寒をしている中で育つので、外で育てるより育ちがよく、スナップエンドウが大きく伸びるころには、ほうれん草の収穫が終わっているそうです。

支柱と誘引

2月中旬ごろから準備する

2月を過ぎて寒さがゆるむと、スナップエンドウは一気に伸びはじめます。支柱は、2月中旬ごろから立てはじめる、とすすめられていました。

スナップエンドウの茎は、意外としなやかさがなく、風にあおられると簡単にぽきっと折れてしまいます。伸びてから慌てないよう、先に準備しておきます。

地面をはわせない

支柱とひもが遅れると、つるが地面をはうように広がってしまいます。泥がはねたり、湿気がこもったりして、うどんこ病にかかりやすくなります。地面から15cmほどの高さに1段目のひもを張っておくと、つるの先の巻きひげがひもに絡みつき、上へ伸びていきます。

つるなしは、あんどん式

つるなしの場合は、株の四すみに支柱を立て、ひもで囲む方法が手軽です。

ひもの内側にスナップエンドウを収めていけば、倒れずに育ちます。

支柱は、やや外側に傾けて深く

あんどん式の支柱は、株の根元から10cmほどのところに立てます。離れすぎると強い風のときに支えになりにくく、近すぎると根を切ってしまいます。長さは150cmほどあれば十分です。

支柱はまっすぐではなく、やや外側に傾けて、30cmほどの深さまでしっかり差しこむとよい、と紹介されていました。ひもで囲んで締めたときに、支柱が内側へ倒れこんでこないようにするためです。かたくて刺さらないときは、金づちで打ちこみます。

つるありは、ネットを張る

つるありの場合や、たくさん育てる場合は、支柱を立ててきゅうり用のネットを張り、つるを絡ませていきます。収穫も管理も楽になりますが、ネットを張る手間がかかり、片づけのときにつるが絡んで外しにくい、という面もあります。また、ネットは風を受けやすいので、強い風の地域では、支柱を斜めに組み合わせる「合掌式」が倒れにくいと紹介されていました。

支柱と収穫

春の手入れ

孫づるを摘む

スナップエンドウは、見た目には分かりにくいのですが、きゅうりと同じように、親づるのほかに子づるや孫づるが伸びてきます。実がつくのは親づると子づるなので、養分が行きわたるように、孫づるは摘んだほうがよい、と説明されていました。子づるの葉のつけ根から伸びてくるのが孫づるです。指でつまむか、はさみで切ります。

雑草は小さいうちに

冬のあいだ動きのなかった雑草も、春になると一気に伸びてきます。株の周りに背の高い草が茂ると、日がさえぎられ、虫のすみかになり、うどんこ病の原因にもなります。株の周りも、うねの周りも、雑草は小さいうちに抜いておきます。

ひもは早め早めに足す

春に伸びはじめたら、上につるが飛び出す前に、ひもを1段ずつ足していきます。ひもとひもの間は15cm前後が目安です。結び目はしっかり固定し、ゆるまないようにします。ひもを斜めに交差させて張ると、風にあおられにくくなります。

下葉を取る

下のほうの葉が混み合うと、風通しが悪くなり、病気が出やすくなります。株元の下葉や、冬に傷んで黄色くなった葉は取りのぞき、株元をすっきりさせておきます。

大きなさやを狙うなら、弱い脇芽を切る

4月に入って株が50cmほどに伸びると、根元からひょろひょろした弱い脇芽がたくさん出てきます。大きなさやを穫りたい場合は、こうした弱い脇芽を根元から切り、太い枝を6本ほど残して育てる方法が紹介されていました。

ただし、話していた方も、さやは大きくなるが収穫の数は少し減ったかもしれない、と言っていました。家庭菜園では、脇芽は摘まずにそのまま伸ばすほうが無難で、たくさん穫れる、とも話していました。

追肥は3月から

追肥は、3月に入ってつるが伸びはじめたら1回目を行います。そのあと、花が咲いたころと、さやがつきはじめたころにも追肥します。ぼかし肥を1株にひとつまみずつ、株元にまく方法が紹介されていました。

冬の前に大きく育ちすぎていた株は、3月の追肥を省き、花が咲きはじめてから1回目を行います。

春の水やりは控えめに

花が咲いてさやがつくころは水分が必要になりますが、春は雨も多く、地面はたいてい湿っています。そこに水をやりすぎると、根が傷んで病気になりやすくなります。土が乾いているときだけ水をやります。

風通しをよくする

春に伸びて茂ってくると、葉やつるが混み合い、湿気がこもって病気が出やすくなります。間引きをきちんと済ませ、誘引で上に伸ばし、風通しのよい株にしておきます。

病気と虫

うどんこ病

スナップエンドウの終盤によく出るのが、うどんこ病です。葉や茎に、うどん粉をまぶしたような白い粉がつきます。下のほうから始まり、広がると株全体が枯れてしまいます。

うどんこ病が出たら、次のように手当てします。

完全に治すのは難しいので、広がるのを遅らせながら、収穫を続けることを目指します。

葉が黄色くなる

冬から春にかけて、葉が黄色くなることがあります。原因として挙げられていたのは、次の4つです。

アブラムシがいない株の黄色い葉は、はさみで切り取ってかまいません。

アブラムシとハモグリバエ

えんどうにもアブラムシはつきますが、そら豆ほど多くはありません。春の伸びる時期に、風通しの悪い株の根元のあたりに出やすい、と説明されていました。見つけたら早めに払い落とします。葉に白い線のような模様ができるハモグリバエも、株が混み合うと早くから出やすい、と説明されていました。

花が咲かないとき

寒さに当たる期間が足りない

花が咲かない原因として、まず考えられるのが、冬の寒さに当たる期間が足りなかったことです。スナップエンドウは、一定期間寒さに当たることで、花をつける準備が始まります。春に植えた苗などでは、この可能性が高い、と説明されていました。この場合は、追肥などで無理に何かをせず、様子を見ながら育てます。

節と節のあいだを見る

健康なスナップエンドウは、節ごとに次々と花をつけていきます。節と節のあいだが5〜6cmくらいなら、健康な伸び方の目安です。これが異常に長く伸びていると、花の数が減ってしまいます。肥料が多すぎたり、日当たりが悪かったりすると、ひょろひょろと間のびしやすくなります。

収穫

収穫の時期

秋にまいたスナップエンドウは、4月に入ると収穫が始まり、5月中旬ごろまで続きます。

豆がふくらんでから穫る

きぬさやは薄いさやのうちに穫りますが、スナップエンドウは、さやの中の豆がふくらんでから穫ります。さやがぷりっと張って、厚みが出てきたころが食べごろです。大きくしすぎると、かたくなって味が落ちます。

こまめに穫るほど、長く穫れる

スナップエンドウは、豆を太らせるためにたくさんの養分を使います。収穫が遅れて豆をぱんぱんに太らせると、株は子孫を残すことに力を切りかえ、新しい花を咲かせる力が弱まってしまいます。

ちょうどよい大きさになったら、次々に穫る。これをくり返すと、株が長持ちし、収穫が長く続く、と説明されていました。特に終盤は、たくさん穫れるからとのんびりしがちですが、そこで早め早めに穫ることが、あと半月収穫を伸ばすこつだそうです。

片づけの時期

収穫は、一般的に5月下旬から6月上旬ごろに終わります。根元のほうから黄色く枯れはじめ、それが上まで上がってきたら、片づけの合図です。花がつかなくなってきたのも、収穫が終わりに近い目安になります。

収穫の盛りには、3日に1回くらい様子を見て、ふくらんだものから次々に穫っていた例もありました。

片づけたあとに植えるもの

スナップエンドウのような豆の仲間のあとには、なすやトマトの仲間、きゅうりやゴーヤの仲間が向いている、と説明されていました。ただ、スナップエンドウを片づける6月ごろは、トマトやなすを植えるには少し遅く、苗が小さいうちに暑さに当たって育ちにくくなります。そのため、6月中旬以降に植えても間に合うきゅうりやゴーヤがおすすめだ、ということでした。

プランターで育てる

つるなしならプランターでも

つるなしのスナップエンドウは、プランターでも育てられます。日当たりのよいベランダや玄関先でも楽しめます。

まき方

その後の世話

草丈は70〜80cmほどになるので、朝顔などに使うリング状の支柱を立てて、つるを巻きつけます。寒くなってくると、水やりはほとんど要らなくなります。土の表面が乾いたら水をやる程度にします。収穫は翌年の4〜5月です。

春にまくこともできる

2月中旬〜3月中旬にまく

秋にまきそびれた方や、冬越しに失敗した方は、春にまくこともできます。一般的な地域では、2月中旬から3月中旬にまいて、5月に収穫します。

まだ寒い時期なので、マルチと不織布、ビニールのトンネルで温めて芽を出させます。ポットで苗を育てる場合は、暖かい場所に置いて芽を出させます。

秋まきとの違い

春まきは、収穫が始まるのが秋まきより半月ほど遅れ、収穫量も秋まきより少なくなります。秋まきは冬の寒さに当たって春にたくさんの花をつけますが、春まきはその期間が短いからです。それでも、秋に場所がとれなかった方や、たくさんは要らない方には、十分楽しめる方法としてすすめられていました。

冬越しに失敗したら、春の苗で

冬のあいだに枯れてしまったら、春にホームセンターなどで売られる苗を植える方法もあります。冬を越した株にくらべると収穫量は少し落ちますが、十分に収穫を楽しめる、と説明されていました。

説明が分かれるところ

タネまきの時期

関東でのタネまきは「11月前半〜中旬」「11月10〜15日」「11月5日前後」「11月15日前後」など、説明によって少しずつ違いました。一方、一般的な地域では「10月中旬〜11月」という説明もあります。どれも、草丈10〜15cmで冬を迎えられる時期を逆算している点は同じです。秋の暖かさに合わせて調整します。

間引きの時期

間引きは「2月中旬までに終える」「節分を過ぎてから」「3月ごろ」と幅がありました。共通しているのは、いちばん寒い時期が過ぎてから、つるが絡み合う前に済ませることです。

追肥の時期

追肥の時期は、説明がはっきり分かれていました。

1株あたりの量は、鶏ふんなら10ccほど、ぼかし肥ならひとつまみほどと、どちらも少なめです。どちらの考え方でも、肥料のやりすぎがいちばんの失敗につながる、という点は同じです。初めての方は、葉の色や伸び方を見ながら、少量ずつ与えるのが安心です。

秋の防虫ネット

秋に植えたあと、「虫はそれほどつかないので防虫ネットはしない」という例と、「植えたら防虫ネットのトンネルをかける」という例がありました。ネットは、虫よけのほかに、風よけや冬の寒さよけにもなります。

よくある失敗

早くまいて、冬に傷んだ

秋が暖かい年に早くまくと、冬の前に30cmほどまで伸びてしまうことがあります。こうなると霜で傷みやすくなります。まく時期を守り、予備の苗も用意しておきます。

遅くまいて、小さすぎた

まくのが遅れて、芽が出たばかりのまま冬に入ると、春のスタートが遅れ、収穫量が減ります。遅れたときは、保温して芽が出るのを助けます。

1つの穴に何本も残した

3〜4本のまま育てると、絡み合って病気が出やすくなり、実のつきも悪くなります。冬を越したら2本にします。

茎が折れた

風にあおられて、茎がぽきっと折れることがあります。2月中旬ごろから支柱とひもで支えます。

穫り遅れた

豆を太らせすぎると、かたくなるうえに、株が弱って収穫が早く終わってしまいます。

よくある質問

きぬさやとの違いは何ですか

どちらもえんどうの仲間ですが、きぬさやは薄いさやのうちに穫って食べ、スナップエンドウは中の豆をふくらませてから、さやごと食べます。育て方はほぼ同じです。

肥料を入れないと、育たないのでは

えんどうは、根に住む菌の働きで、空気中の窒素を取りこめるので、肥料の少ない土でも育ちます。秋に肥料を入れると、冬の前に育ちすぎて冬を越しにくくなります。肥料は春に、追肥で効かせるのが基本です。

冬に葉が少し黄色くなりました

大きく伸びた株の葉が黄色くなっているなら、霜に当たって傷んだ可能性があります。そのあと脇芽は出てきますが、有機栽培では脇芽の出る量が少なかったり、伸びが遅くなったりすることがある、と説明されていました。だからこそ、なるべく葉を傷めずに冬を越させることが大切です。霜が続くようなら、不織布で守りを足します。

収穫が終わったあと、根はどうしますか

スナップエンドウの根には、窒素を取りこむ菌がついています。収穫が終わったら地上部を片づけ、次の野菜の準備に移ります。同じ豆の仲間を続けて植えるのは避けます。

学ぶ:スナップエンドウのしくみ

なぜ、ちょうどいい大きさで冬を越すのか

スナップエンドウは、冬の寒さに一定期間当たることで、春に花をつける準備をします。だから、秋にまいて冬を越させるのです。一方で、冬の前に大きく育ちすぎると、霜や冷たい風に当たる部分が増え、傷みやすくなります。小さすぎれば、春に一気に伸びる力が足りません。冬越しの大きさに目安があるのは、この2つのあいだをねらっているからです。

なぜ、酸性の土に弱いのか

えんどうは、根に住む菌と組んで、空気中の窒素を養分にしています。土が酸性に傾いていると、根の育ちが悪くなり、この働きも十分に生かせません。だから、石灰で土の酸っぱさを整えることが、肥料を入れることより大切になるのです。

なぜ、こまめに穫ると長く穫れるのか

植物は、子孫を残すために花を咲かせ、実をつけます。豆を太らせきると、株は「もう子孫を残せた」とばかりに、新しい花をつける力を弱めていきます。若いうちに次々と穫ると、株は「まだ子孫を残せていない」と、花を咲かせ続けます。だから、こまめな収穫が、株を長持ちさせるのです。

まとめ

ここまで読んでくださって、ありがとうございます!

スナップエンドウの育て方のポイントを、もう一度まとめておきます。

スナップエンドウは、ちょうどいい大きさで冬を越させることさえできれば、春にたくさんの実をつけてくれる野菜です。まずは、お住まいの地域のまき時を確かめて、9cmのポットに3粒ずつまいてみてください🫛

スナップエンドウを育てるときに使うもの

防虫ネット

冬は風よけ・寒さよけのトンネルに。すそは土で埋めて、すき間をなくします。

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不織布

寒い地域や、冬の前に20cmを超えてしまった株は、不織布のトンネルで守りを厚くします。

支柱

つるなしは、株の四すみに支柱を立ててひもで囲む「あんどん式」が手軽です。