マルチは、色ごとに別の道具です🌱 透明を選ぶと草だらけになります
🌱「マルチを張ったのに、草が生えてきた」
🌱「風で飛ばされて、うねの上でめくれている」
🌱「買ってきたら、うねの幅に合わなかった」
どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。
前回はさつまいもでした。今日はマルチの話です。
これまでの記事で「黒マルチを張ってください」と何度も書いてきました。★今日はその中身をまとめます。
先に、この記事でいちばん言いたいことを言っておきますね。
★マルチは、色ごとに別の道具です。
そして★無農薬の畑で透明を選ぶと、草だらけになります🌱
マルチには、6つの効果があります
思っているより、働いています
マルチは「雑草よけ」だと思われがちです。★実際には6つ働いています。
- ★土の状態をそのまま保つ(雨で土が締まらない)
- ★乾燥を防ぐ。同時に、雨が入りすぎるのも防ぐ
- ★雑草を抑える
- ★地温の変化をやわらげる(暑さも寒さも)
- ★雨の泥はねを防ぐ(病気の予防になります)
- ★土の中で育つものを守る(じゃがいも・玉ねぎ)
泥はねの話は、あとで
このなかで、いちばん見落とされているのが★5番です。
これは記事の後半で、理科の話として詳しく書きます。
デメリットは、ひとつ
正直に書くと、欠点もあります。
★使い終わったポリのシートが、ごみになります。
これが気になる方は、★わら・枯れ草・もみ殻を敷く昔ながらの方法もあります。効果は同じ方向です。
★色で、役割がまったく違います
❶ 黒 … 迷ったらこれ
★いちばん一般的で、いちばん雑草に強いのが黒です。
私は★9割がた黒しか使っていません。
有機・無農薬でやるなら、★黒を基本にしてください。
❷ 透明 … 地温は最強、でも
★地温を上げる力は、透明がいちばんです。
「それなら冬は透明がいいのでは」と思いますよね。★ここが落とし穴です。
★透明は光を通します。だから雑草も、ぬくぬくと育ちます。
★除草剤を使う畑向けの資材なんですね。無農薬の畑で使うと、シートの下が草だらけになります。
透明の、正しい使いどころ
では無農薬では出番がないのか。★あります。
★夏の太陽熱消毒です。
真夏に土を湿らせて透明シートで密閉すると、★中が高温になって、病原菌や雑草のタネを弱らせます。
★9月中旬ごろまでは効果があります。空いた畑があるなら、やってみてください。
❸ シルバー … 虫よけ
表面がキラキラ光るタイプです。
★光を反射して、虫が寄りにくくなります。とくにアブラムシに効きます。
ただし★雑草を抑える力は黒より弱いです。虫の多い時期の葉物などに、部分的に使うのがいいと思います。
❹ 白 … 夏の暑さ対策
★白は、夏の地温上昇を抑えます。
真夏に植える野菜の根を守りたいときに使います。
★雑草防止はシルバーよりさらに弱いので、そこは割り切ってください。
❺ 白黒 … いいとこ取り
表が白、裏が黒のシートもあります。
★白い面で地温を抑えて、黒い面で雑草を止める。
★夏は白を上にして、冬は黒を上にする。1枚で両方できます。
★ただし値段はいちばん高いです。
まとめると
- ★雑草を止めたい → 黒
- ★地温を上げたい(除草剤を使わない) → 黒
- ★太陽熱消毒 → 透明
- ★アブラムシを減らしたい → シルバー
- ★真夏の暑さを抑えたい → 白か白黒
★うねの幅は、シートに合わせます
先に幅を知っておく
これは順番の話です。
★マルチの幅は95cmが標準です。
ということは、★うね幅を60〜70cmで作っておくと、ちょうどよく掛かります。
★うねを作ってから買いに行くと、合わないことがあります。私はこれで1回失敗しました😅
センターラインを、合わせる
シートには★真ん中に線が入っています。
★この線をうねの中央に合わせてから、仮止めしてください。
ここがずれると、片側だけ土をかける余裕がなくなります。
★ピンは、仮止めです
ここがいちばん誤解されているところです。
マルチ止めのピンを打って、★それで固定した気になってしまう。
★あれは仮止めです。押さえる主役は土です。
足で伸ばして、土をかける
手順はこうです。
- ★うね全体にシートをかぶせる
- ★センターラインを合わせて、ピンで仮止め
- ★足でシートを踏んで伸ばしながら、片側に土をかける
- ★反対側に回り、ピンと張るように引きながら土をかける
★片側だけ全部かけてしまわないでください。両側から中央へ、少しずつです。
★急所は、隙間です
張り方のポイントは、実はこれひとつです。
★周囲に隙間を作らない。
隙間があると、★そこから風が入って、凧のようにふくらんで飛びます。
うねのふちを、★土でぐるりと押さえてください。ここさえできていれば、多少ゆるくても飛びません。
穴のあけ方
植え穴は3通りです。
- ★マルチカッター(穴あけ器)で自分で開ける
- ★最初から穴が開いているシートを買う(15cm間隔のものなど)
- ★ミシン目入りで、好きな位置だけ破れるタイプを使う
★株間が決まっている野菜なら、穴あきを買うほうが早いです。
剥がし方にも、コツがあります
シーズンが終わったとき、★端から引っぱるとちぎれます。
土に埋まった部分が切れて、★畑に破片が残るんですね。これが本当に厄介です。
やり方はこうです。
★外周から10〜15cmのところに、スコップを入れて起こす。
これを1周するだけで、★ちぎれずにすっと抜けます。
学ぶ:黒は、光をさえぎっています🔬
なぜ黒だと、草が生えないのか
さきほどの「透明だと草が生える」という話に戻ります。
★なぜ色で差が出るのでしょう。
答えは、光合成です
雑草のタネも、★マルチの下で芽を出すことはあります。
温度も水分もあるからです。★でも、そこから育てません。
★光が届かないので、光合成ができないからです。
芽を出した分の養分を使いきって、★そのまま終わります。
透明だと、逆になります
透明のシートでは、光がそのまま入ります。
しかも★シートの下は暖かくて、湿っています。
★発芽の3条件が、これ以上ないくらい揃っています。
前に、タネまきの記事で★「水・空気・適温」の話をしました。透明マルチは、それを雑草に提供してしまうわけですね。
色と、熱の話
もうひとつ、地温の違いも説明できます。
- ★黒 … 光を吸収して、熱に変える
- ★白・銀 … 光を反射する
★同じ日差しでも、シートの色で地面が受け取る熱が変わります。
夏に白を使うのは、★日差しを跳ね返して土を冷やしておくためなんですね。
泥はねが、病気を運びます
最後に、さきほど後回しにした話をします。
★土の中には、病気のもとになる菌がいます。
雨が降ると、★雨粒が地面を叩いて、泥が跳ね上がります。
そして★その泥が、葉の裏につきます。
下の葉から病気が出る理由
思い出してください。★病気は、たいてい下の葉から出ますよね。
★地面に近いところほど、泥がかかるからです。
マルチは、★この跳ね返りを物理的に止めています。
「雑草よけ」だと思って張ったシートが、★実は病気も減らしている。私はこれを知ってから、マルチの見方が変わりました☺️
まとめ
ここまで読んでくださって、ありがとうございます!
- ★マルチの効果は6つ(土・乾燥・雑草・地温・泥はね・土中の保護)
- ★黒は雑草にいちばん強い。迷ったら黒
- ★透明は地温が最強だが、光を通すので雑草も育つ
- ★無農薬で透明を使うのは、夏の太陽熱消毒のとき
- ★太陽熱消毒は9月中旬ごろまで効く
- ★シルバーは光を反射して、アブラムシが寄りにくい
- ★白は夏の地温上昇を抑える
- ★白黒は夏に白を上、冬に黒を上
- ★マルチ幅は95cmが標準
- ★だからうね幅は60〜70cmで作る
- ★センターラインをうねの中央に合わせる
- ★ピンは仮止め。押さえるのは土
- ★足で伸ばしながら、両側から中央へ土をかける
- ★急所は「周囲に隙間を作らない」
- ★剥がすときは外周10〜15cmにスコップを入れる
- ★黒で草が生えないのは、光合成ができないから
- ★泥はねを止めることで、病気も減っている
全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは★次に張るとき、ふちに隙間がないか一周見てください。それだけで飛ばなくなります🌱
次回は、しそ(大葉)の話です。★一度植えると、翌年から勝手に生えてくる理由をお話しします🌿
黒マルチ
いちばん使うのがこれです。草を抑えて、地温を上げて、乾燥も防ぎます。
シルバーマルチ
夏用です。光を反射するので地温が上がりすぎず、アブラムシも寄りにくくなります。
透明マルチ
地温を最も上げます。ただし草も生えるので、太陽熱消毒と組み合わせて使います。
マルチ押さえ
裾が浮くと風で全部めくれます。ケチらずに多めに打つのがコツです。


