さつまいもは、埋めた節の数だけ芋ができます🍠 苗の置き方で決まる
🍠「葉ばかり茂って、掘ったら芋がなかった」
🍠「植えて数日で、苗が枯れてしまった」
🍠「いつ掘ればいいのか、まったく分からない」
どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。
前回はスイカでした。今日はさつまいもです。
以前★つる返しの記事を書きましたが、今日は★植え付けと収穫の話をします。
先に、この記事でいちばん言いたいことを言っておきますね。
★芋ができるのは、土に埋まった「節」です。
だから★苗をどう置くかで、芋の数と大きさが変わります🍠
まず、さつまいもの基本データ
3つだけ押さえてください
- 科:ヒルガオ科(連作にわりあい強い野菜です)
- 植え付け:5月〜6月上旬
- 収穫:9月〜11月
※時期は中間地(関東〜関西の平野部)が目安。寒い地域は少し遅らせ、暖かい地域は早めに。
うね幅1m、株間30cm
★うね幅は1mほど、株間は30cmです。
黒いポリマルチを張ると、★地温が上がって初期の育ちがよくなります。雑草も抑えられます。
★肥料は、入れません
ここが他の野菜といちばん違うところです。
★さつまいもには、肥料をやりません。
前に何かを育てていた畑なら、★残っている肥料だけで十分です。
つるボケという失敗
肥料を入れるとどうなるか。
★葉と茎ばかりが茂って、芋がほとんどつきません。
これを★つるボケといいます。特に窒素が多いと起きます。
「元気に育ってるな」と喜んでいたら、★掘ってみて何もない。私も1年目にやりました😅
痩せた土なら、堆肥だけ
畑を始めたばかりで土が心配なら、肥料ではなく堆肥です。
★牛ふん堆肥を、畳1畳ぶんに2〜3L。
★植え付けの2〜3週間前に入れて耕してください。
★技術よりも、水はけと日当たりのほうが効きます。ここは何より優先してください。
★苗の置き方で、決まります
芋になるのは、節です
まず仕組みからいきます。
さつまいもの苗は、★葉のついたつるを切ったものです。根はありません。
土に挿すと、★節の部分から根が出ます。そして★その根の一部が太って、芋になります。
つまり★土に埋まった節の数が、芋のもとの数です。
だから、置き方で変わります
ここから本題です。
- ★立てぎみに挿す … 埋まる節が少ない → 数は少なく、1個が大きくなる
- ★斜めに挿す … 中間。いちばん一般的な置き方です
- ★寝かせて挿す … 埋まる節が多い → 数が増え、1個は小ぶりにそろう
★正解はありません。何を穫りたいかで選んでください。
私は、斜めにしています
家庭菜園なら★斜め植えが扱いやすいと思っています。
数もそこそこ穫れて、★大きさもほどよく揃います。
★焼きいもにしたいなら立てぎみ、たくさん穫って配りたいなら寝かせぎみ。そんな選び方でいいと思います。
深さの目安
どの置き方でも、★節が3〜4個は土に入るようにしてください。
葉のついている先端は、★地上に出します。ここまで埋めないでください。
★最初の2週間が、いちばん危ない
根がつく前に、干上がります
さつまいもの失敗で、意外と多いのがこれです。
★挿した直後に枯らしてしまう。
苗には根がありません。★水を吸えないまま、日差しにさらされている状態です。
マルチが、熱くなります
さらに、黒いマルチを張っていると★表面がかなり熱くなります。
5月下旬の晴天だと、★触れないくらいになる日があります。
★根がつく前の苗には、これがこたえます。
不織布を、2週間
対策は簡単です。
★不織布を1〜2枚、ふわっとかける。
★2週間ほどで根がつきます。そうしたら外してください。
私はこれをやるようになってから、★植え付けの失敗がなくなりました。
つる苗より、ポット苗
もうひとつ。
ホームセンターでは★ポットに植わった苗も売っています。
★こちらのほうが失敗しません。しかも少量から買えます。
★家庭菜園なら、ポット苗をおすすめします。10本も20本も要りませんよね。
夏のあいだにやること
つる返しだけです
植え付けが終われば、あとはほとんどやることがありません。
ひとつだけ★つる返しをしてください。
なぜ裏返すのか
つるが伸びると、★地面についた節からも根が出ます。
すると★そこにも芋を作ろうとして、養分が分散します。
だから★つるを持ち上げて裏返し、その根を切ります。★以前の記事で詳しく書きました。
水やりも、要りません
さつまいもは乾燥に強い野菜です。
★よほど日照りが続かないかぎり、水やりは不要です。
★肥料もやらない、水もやらない。手のかからなさは野菜のなかでも上位です。
★掘る日は、数えて決めます
120〜140日
さつまいもも、スイカと同じで★見ただけでは分かりません。土の中ですから、なおさらです。
目安は★植え付けから120〜140日です。
★紅はるかなら130日以上をみてください。
こちらも積算温度
より正確にいくなら、★積算温度です。
★2200〜2500℃で収穫期になります。
暑い夏だった年は★例年より早く掘れる、ということですね。
早すぎ・遅すぎ、両方だめです
- ★早すぎる … 味が乗っていません。甘くありません
- ★遅すぎる … 大きくなりすぎ、形が悪くなり、割れます
★どちらも「もったいない」で起きます。数えて、いったん試し掘りしてください。
★試し掘りは、端のうねから
ここが実用的なコツです。
- ★真ん中のうねより、端のうねのほうが早く太ります
- ★株元の軸が太い株から掘ってください
★端の太い株を1株。それで畑全体の様子が分かります。
小さかったら、戻します
掘ってみて小さかったら、どうするか。
★土と通路を元どおりに戻してください。
そのまま育ちます。★掘ってしまったら終わり、ではありません。
学ぶ:芋は、根が太ったものです🔬
じゃがいもとは、別ものです
ここが今日いちばん面白いところです。
さつまいもとじゃがいも。★どちらも土から掘る「いも」ですが、正体がまるで違います。
- ★さつまいも … 根が太ったもの(塊根)
- ★じゃがいも … 茎が太ったもの(塊茎)
見れば分かります
じゃがいもをよく見てください。★表面にくぼみがあって、そこから芽が出ますよね。
★あれは茎にある「芽」です。だからじゃがいもは切って植えられます。
さつまいもには、★あのくぼみがありません。表面に細かい根の跡があるだけです。
だから、置き方が効くんです
ここで話がつながります。
さつまいもは★根が太ったものでした。
そして根は、★節から出ます。
★節が土に入っていなければ、根も出ないし、芋にもなりません。
★苗の置き方が芋の数を決めるのは、こういう仕組みだからです。
つる返しも、同じ理屈
つる返しの話も、これで説明がつきます。
つるの途中の節が地面につくと、★そこからも根が出ます。
すると★株はそこにも芋を作ろうとします。
でも★途中の節は土が浅く、栄養も届きにくい。だから小さい芋がたくさんできて、肝心の株元が太らない。
だから★裏返して、根を切るんですね。理屈が分かると、面倒な作業も意味が見えてきます☺️
まとめ
ここまで読んでくださって、ありがとうございます!
- ★さつまいもはヒルガオ科。連作にわりあい強い
- ★うね幅1m、株間30cm、黒マルチ
- ★肥料は入れない。前作の残肥で十分
- ★窒素が多いと、つるボケで芋がつかない
- ★痩せた土なら牛ふん堆肥を畳1畳に2〜3L、2〜3週間前
- ★水はけと日当たりが、技術より効く
- ★芋になるのは、土に埋まった節から出た根
- ★立てぎみ=数が少なく大きい/寝かせぎみ=数が多く小ぶり
- ★家庭菜園は斜め植えが扱いやすい
- ★節が3〜4個は土に入るように挿す
- ★挿してからの2週間が危ない。不織布を1〜2枚かける
- ★ポット苗のほうが失敗が少なく、少量で買える
- ★夏はつる返しだけ。水やりも要らない
- ★収穫は植え付けから120〜140日(紅はるかは130日以上)
- ★積算温度なら2200〜2500℃
- ★早すぎると甘くない、遅すぎると割れる
- ★試し掘りは端のうね、軸の太い株から
- ★小さければ土を戻して後日
- ★さつまいもは根、じゃがいもは茎
全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは★植えたあと、不織布を2週間かけてみてください。ここを越えれば、あとは楽な野菜です🍠
次回は、マルチの話です。★黒と透明と銀色で、まったく別の道具だという話をします🌱
黒マルチ
さつまいもは地温が要ります。マルチを張ると、植え付けが早められます。
敷きわら
つる返しのあと、つるの下に敷いておくと不定根が張りにくくなります。
三角ホー
広がったつるの間の草を削るのに、これがいちばんラクです。


