枝豆は先を摘むと2倍穫れます🫛 背が低くなるのが本当の理由
🫛「さやはできたのに、中が空っぽだった」
🫛「いつ穫ればいいのか分からない」
🫛「葉ばかり茂って、実がつかない」
どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。
前回はとうもろこしでした。今日は枝豆です。
先に、この記事でいちばん言いたいことを言っておきますね。
★枝豆は、小さいうちに先を摘むと収穫量が倍になります。
でも★本当に効くのは、そこじゃないんです。摘むと背が低くなる。だから★防虫ネットを収穫まで掛けたままにできる。ここが本命です🫛
まず、枝豆の基本データ
3つだけ押さえてください
- 科:マメ科(そら豆・えんどう・落花生の仲間。同じ場所は3〜4年あける)
- タネまき:4月〜6月(1か所に2〜3粒)
- 植え付け:本葉2〜3枚のころ(株間30cm)
※時期は中間地(関東〜関西の平野部)が目安。寒い地域は少し遅らせ、暖かい地域は早めに。
📖 この記事の目次
肥料は、ほとんど要りません
ここが枝豆の変わっているところです。
★元肥は入れなくてかまいません。
私は★草丈が10cmになってから、初めて油かすなどを株元に少しまきます。前作の肥料が残っていそうな畑なら、★そのまま無肥料でも育ちます。
理由は、このあとの理科パートでお話しします。
★肥料をやりすぎると、実がつきません
そして、これが「葉ばかり茂る」の答えです。
★窒素が多すぎると、つるボケします。
葉と茎ばかり立派になって、さやがつかない。★よかれと思って足した肥料が、そのまま裏目に出るんですよね。
枝豆に関しては、★足りないくらいでちょうどいいです。
★先を摘むと、いいことが3つあります
やるのは、すごく早い時期
タイミングは、思っているよりずっと早いです。
タネから育てた場合、双葉の次に★2枚の葉(初生葉)が出ます。そのすぐ上の芽を摘みます。
★ハサミでも、指でつまんでも大丈夫です。
「もう摘んでしまったの?」という時期でかまいません。私も最初は不安でしたが、問題ありませんでした。
タイミングを逃した方は、★本葉5〜6枚のころでも間に合います。
①芽が2本になって、倍穫れる
先を摘むと、その付け根から★新しい芽が2本伸びてきます。
主軸が1本だったものが、2本になる。★単純に、さやのつく場所が倍になります。
これが「摘心すると倍穫れる」と言われる理由です。
②背が低くなって、風に強い
2本に分かれるかわりに、★株の背は低くなります。
枝豆は意外と背が高くなる野菜で、実が重くなるころに風で倒れます。★低いほうが、素直に強いです。
★③ネットを、最後まで掛けられる
そして本命がこれです。
背が低いと、★防虫ネットのトンネルを、収穫まで掛けたままにしておけます。
背が高くなる株だと、途中でネットに葉が当たって、外さざるをえません。★外した瞬間に、虫が来ます。
つまり摘心は、収量の技であると同時に★虫を入れないための技でもあるんですよね。ここに気づいてから、私の枝豆は安定しました☺️
★さやが空になる、いちばんの原因
針を1回刺されると、止まります
さやはできたのに、中に豆が入っていない。あれを空さやといいます。
いちばんの原因が★カメムシです。
★さやに針を刺されると、その時点で成長が止まります。豆が入らないまま、ぺったんこで終わります。
もうひとつ★マメシンクイガという虫もいて、こちらは★さやの中に入って豆を食べます。
だから、植えたらすぐネット
対策はひとつです。★苗を植えたら、その日にネットを掛けます。
「実がつき始めてから」では遅いです。★虫は、実がつくのを待って来ますから。
掛けるときのコツが2つ。
- ★裾に土をしっかり乗せる(すき間から入ります)
- ★葉がネットに触れないようにする(触れていると、外から卵を産まれます)
摘心して背が低くしてあれば、★このネットを最後まで掛けたままにできます。話がつながりましたね。
ついてしまったら、揺らす
もう入られていた場合です。
さやを1枚ずつ確認するのは、正直しんどいです。私も途中で心が折れました😅
かわりに★株を小刻みに揺らしてください。
強くゆする必要はありません。軽く小刻みに。★ついている幼虫は、たいてい下に落ちます。落ちたものを取り除いて、それからネットを掛け直します。
空さやの原因は、あと2つ
水不足
★さやが太る時期、枝豆は驚くほど水を欲しがります。
ここで乾かすと、豆が太りません。★花が咲いたら、乾かさないことを意識してください。
マルチを張っていない方は、★株のまわりにわらや刈った草を敷いておくと、ずいぶん違います。
日照不足(これは待つ)
梅雨が長い年は、日が足りなくて膨らみが遅れます。
これには★予防策がありません。そして大事なのはここです。
★成長が遅いからといって、追肥や水やりを増やさないでください。
つるボケや病気を招いて、かえって失敗します。★梅雨が明ければ、たいてい追いついてきます。待つのも作業のうちですね。
ついでに、傷んだ葉は取る
食べられてボロボロになった葉や、枯れた葉は★取ってしまってかまいません。
光が下の葉に届くようになりますし、風も通ります。★残しておいても仕事をしてくれません。
★収穫は、3日で変わります
目印がない野菜です
枝豆がむずかしいのは、ここです。
★「花から何日」で言い切れません。玉ねぎのように★葉が倒れる合図もありません。
だから自分で見極める必要があります。見るところは3つです。
①色
さやが★鮮やかな黄緑色をしているあいだが食べごろです。
★黄色っぽくなってきたら、味が落ちはじめています。そのときは迷わず、全部収穫してください。
★②くびれ
これがいちばん確実です。
ふっくらしただけでは、まだ早いです。★豆と豆のあいだに、深いくびれが出てきたときが頂点です。
横から見てください。くびれが浅ければ、あと3日ほど待ちます。★この3日で、甘さがはっきり変わります。
③試しに1つ、割ってみる
迷ったら、1つ採って割ってみてください。
- 豆が★平べったい … まだ早い
- ★丸みを帯びている … 食べごろ
お店で買った枝豆と並べてみるのも手です。★自分の目盛りができます。
株ごと抜かないでください
最後にもうひとつ。★さやは、真ん中から先に膨らみます。そのあと上下です。
だから★株ごと引き抜くと、真ん中しか熟していない状態で全部採ることになります。
★膨らんださやから、順番に摘んでください。そのほうが長く、しかもおいしい時期のものだけを穫れます。
採ったら、すぐ茹でる
枝豆は★収穫した瞬間から甘みが落ちていきます。
翌日に茹でると、はっきり味が違います。★午後に採って、そのまま台所へ。これがいちばんのぜいたくです。
すぐ茹でられないときは、★とにかく先に冷やしてください。
学ぶ:根に、肥料工場がついています🔬
根粒菌という同居人
なぜ枝豆は肥料が要らないのか。根を掘ると答えがあります。
★マメ科の根には、小さな白い粒がびっしりついています。
これは病気ではありません。★根粒菌という細菌が住んでいる部屋です。
空気から肥料を作っている
この菌がすごいんです。
★空気中の窒素を取り込んで、植物が使える形に変えています。
空気の約8割は窒素です。でも、そのままでは植物は使えません。★窒素肥料というのは、その「使えない窒素」を使える形に変えたもの。
★根粒菌は、それを土の中でやってのけています。
だから、足すと余る
ここまで来ると、つるボケの理由が分かります。
★自分で窒素を作っているところに、外から窒素を足す。当然、余ります。
余った窒素は葉と茎に回ります。★葉ばかり茂って実がつかないのは、そういうことなんですよね。
抜いたときに根を見てみてください。★理屈より、あの白い粒を1回見るほうが記憶に残ります☺️
まとめ
ここまで読んでくださって、ありがとうございます!
- ★枝豆はマメ科。株間30cm、1か所2〜3粒
- ★元肥は要らない。草丈10cmから1回目
- ★窒素が多いとつるボケして実がつかない
- ★初生葉の上で先を摘む。指でOK
- ★摘心で芽が2本になり、収穫量が倍
- ★背が低くなって風に強い
- ★そして防虫ネットを収穫まで掛けたままにできる
- ★空さやの主因はカメムシ。針を刺されると成長が止まる
- ★植えたその日にネット。裾を埋め、葉が触れないように
- ★ついたら株を小刻みに揺らして落とす
- ★花が咲いたら乾かさない。わらを敷く
- ★日照不足のときは、追肥せずに待つ
- ★収穫は色・くびれ・試し割りの3点で見る
- ★さやは真ん中から膨らむ。株ごと抜かず、順に摘む
- ★採ったらすぐ茹でる
全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは★次に育てるとき、初生葉の上を1回摘んでみてください。それだけで株の形が変わります🫛
次回は、かぼちゃの話です。★放っておくほど穫れる野菜と、その落とし穴をお話しします🎃
枝豆のタネ
摘心して枝を増やす育て方をするので、株数はそこまで要りません。粒の大きい品種がおすすめです。
防虫ネット
カメムシにさやを刺されると中身が残りません。花が咲く前からかけておきます。
米ぬか
根粒菌が働くので窒素は控えめでいいのですが、土の微生物は多いほうが安定します。


