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ひげ1本が、粒1個です🌽 スカスカは受粉の失敗でした

ひげ1本が、粒1個です🌽 スカスカは受粉の失敗でした

🌽「皮をむいたら、粒がスカスカだった」

🌽「実の中に虫が入っていた」

🌽「1本の株から、何本も穫れないの?」

どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。

前回はピーマンの話でした。今日はとうもろこしです。

先に、この記事でいちばん言いたいことを言っておきますね。

★とうもろこしのひげは、1本が粒1個につながっています。

だから★粒がスカスカなのは、育て方ではなく受粉の失敗です。ここが分かると、対策が一気にはっきりします☺️

まず、とうもろこしの基本データ

3つだけ押さえてください

※時期は中間地(関東〜関西の平野部)が目安。寒い地域は少し遅らせ、暖かい地域は早めに。

株間30cm、そして★2列以上

株間は30cm、列と列のあいだは40〜50cmです。

そして、ここがとうもろこしだけの特別なルールです。

★1列に並べて植えてはいけません。必ず2列以上にしてください。

理由はこのあとすぐ説明します。畑が細長くて1列しか取れない場合は、★短い2列に折り返してください。そのほうが確実に穫れます。

★粒がそろわないのは、受粉の失敗です

ひげ1本が粒1個

ひげは、粒につながっています

まず用語を整理させてください。3つだけです。

そしてここが今日いちばん面白いところ。

★ひげ1本1本が、粒1個ずつにつながっています。

つまり★花粉がついたひげの分だけ、粒ができます。

スカスカのとうもろこしは、粒が「育たなかった」のではありません。★そこのひげに、花粉が届かなかっただけです。

自分の花粉では、実りません

もうひとつ大事なこと。★とうもろこしは他家受粉です。

トマトは自分の花粉で実ります(自家受粉)。でもとうもろこしは、★別の株の花粉でないとうまく実りません。

しかも★風媒花です。風が花粉を運びます。ちなみにスイカやかぼちゃは虫が運ぶので虫媒花。運び屋が違うわけですね。

だから1列だとだめ

ここで話がつながります。

1列に並べると、風が吹いたとき★花粉は列の外へ飛んでいくだけです。

2列以上あれば、隣の列に落ちます。★だから2列。とうもろこしだけの決まりごとです。

私は1年目、畑のはしに1列だけ植えました。りっぱに育って、皮をむいたら★粒が三分の一しかありませんでした😅 あれは今でも覚えています。

心配なら、人工授粉

天気が悪くて風がない年もあります。そういうときは手伝ってあげてください。

これだけです。花粉がいちばん出るのは、★穂が開いて、まだ全体が黄色くなりきっていないころ。

朝のうちにやると、花粉がよく落ちます。

★1株から穫るのは、1本です

2本目は取ってヤングコーンに

上を残して、下は取る

株をよく見ると、実が★2つついていることがあります。

★残すのは、上です。下は取ってください。

「2本穫れたほうが得では?」と思いますよね。私も最初そう思いました。でも★両方残すと、両方が中途半端になります。

上に集中させると、粒がぎっしり詰まって甘くなります。

取り方は、上から下へ

取るときは★上から下へ向けてもぎ取ります。

下から上へひねると、葉が裂けることがあります。葉は栄養を作る工場なので、なるべく傷つけたくありません。

取ったものが、ヤングコーンです

そして、ここがうれしいところ。

★取った第二雌穂が、ヤングコーンです。直売所で売っているあれですね。

そのまま食べられます。皮ごと焼いてもおいしいです。★小さいうちに取るのがコツで、大きくしすぎると酸味が出ます。

「もったいない」ではなく「もう1品増えた」と思ってください☺️

★アワノメイガは、上の穂から入ってきます

雄穂を段階的に切る

入り口は、実ではありません

とうもろこし最大の敵がアワノメイガです。皮をむいたら虫がいた、あの犯人です。

多くの方が「実に直接くる」と思っています。★違います。

甘い茎をたどって降りてくるわけです。発生は6月から8月、年に2回ほど。

だから、雄穂を切ります

入り口が分かれば、対策は単純です。★雄穂を切ってしまえばいい。

ただし、ここで問題が起きます。★雄穂は花粉を出す場所です。全部切ったら受粉できません。

★段階的に切るのがコツ

そこで農家さんがやっている方法です。

こうすると、花粉を出す株を残しながら、アワノメイガの入り口を減らしていけます。★受粉と防除の両立です。

とうもろこしは風媒花なので、★一部の株が花粉を出していれば、畑全体に行き渡ります。ここがありがたいところですね。

切った穂は、畑の外へ

見落としやすい一手です。

★切った雄穂を、その辺に置いておかないでください。

そこにもアワノメイガは来ます。畑から離れた場所に捨てるか、埋めてください。私は袋に入れて持ち帰っています。

迷いやすいところ、2つ

株元の脇芽は、取らなくていい

株元から細い芽が出てきます。分けつ(ぶんけつ)といいます。

昔は「取るべき」と言われていました。★今は、取らなくていいという考え方になっています。

体を支える役目もありますし、取る手間のわりに差が出ません。★放っておいて大丈夫です。

倒れても、たいてい起き上がります

背が高いので、風で倒れるとびっくりします。

でも★とうもろこしは倒れても起き上がる性質があります。肥料が効いていて茎が太ければ、数日で持ち直します。

心配な方は、隣どうしをひもで軽く結んでおくといいです。★あわてて起こして根を切るほうが、よくありません。

学ぶ:ひげは、めしべの一部です🔬

あの長さには意味があります

なぜひげは、あんなに長いのか。

★あれは、めしべが伸びたものです。

粒になる部分ひとつひとつから、めしべが1本ずつ伸びて、皮の外まで顔を出しています。★外に出ないと、風が運ぶ花粉を受け取れないからです。

だから1対1で対応する

ここまで来ると、最初の話につながります。

★ひげ1本=粒1個。これは「そういう決まり」ではなく、めしべと実の関係そのものです。

花粉がついたひげは、その先の粒をふくらませます。つかなかったひげの粒は、そのまま小さく残ります。

実物で確かめられます

これ、収穫したその場で確かめられます。

★皮をむいて、ひげの本数と粒の数を見比べてみてください。ひげは粒の1つ1つから出ています。

お子さんと一緒なら、ひげを1本引っぱってみると分かりやすいです。どの粒とつながっているかが見えます。★理屈より、この1回のほうが残ります☺️

まとめ

ここまで読んでくださって、ありがとうございます!

全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは★来年の植え方だけ、2列に変えてみてください。それだけで粒のそろい方が変わります🌽

次回は、枝豆の話です。★収穫の時期が「1日単位」で決まる野菜のお話をします🫛

🛒 この記事で使うもの

とうもろこしのタネ

2列でまくのが受粉の条件です。1列だと粒が飛びます。まとまった量があるほうが確実です。

防虫ネット

アワノメイガは雄穂から入ってきます。穂が出る前にかけておくと、ずいぶん違います。

炭化鶏ふん

とうもろこしは肥料を多く使う野菜です。うね作りのときに元肥をしっかり入れておきます。