ピーマンが小さいのは、枝の増やしすぎです🫑 片方を摘むだけ
🫑「実は次々つくのに、全部小さい」
🫑「ピーマンは虫がつかないと思っていた」
🫑「1株だけ、まったく大きくならない」
どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。
トマト、なす、きゅうりと来て、夏野菜でもうひとつ外せないのがピーマンです。
先に、この記事でいちばん言いたいことを言っておきますね。
★ピーマンの実が小さいのは、肥料でも日当たりでもなく、枝の増やしすぎです。
しかも枝を減らすと、★虫まで一緒に減ります。ここがピーマンの面白いところなんですよね☺️
まず、ピーマンの基本データ
3つだけ押さえてください
- 科:ナス科(トマト・なす・じゃがいもの仲間。同じ場所は3〜4年あける)
- タネまき:2月中旬〜3月中旬(加温が要るので、初めての方は苗からで大丈夫です)
- 植え付け:5月上旬〜中旬(なすと同じで、寒さに弱い)
※時期は中間地(関東〜関西の平野部)が目安。寒い地域は少し遅らせ、暖かい地域は早めに。
📖 この記事の目次
株間は45〜50cm
意外と広く取ります。★あとで枝を横に張らせるからです。
30cmで詰めて植えると、隣の株と葉が重なって、下のほうから蒸れてきます。
一番花の下は、全部かく
植えてしばらくすると、最初の花が咲きます。★その花より下から出ている脇芽は、全部かいてください。
ここを残すと、株の力が下に流れて、上が育ちません。これはなす・トマトと同じ考え方です。
★ピーマンの枝は、2つずつ無限に増えます
3本 → 6本 → 12本 → 24本
ここがピーマンのいちばん独特なところです。
株が育つと、主軸がまず★2本か3本に分かれます。株によって違うので、2本なら2本のままで大丈夫です。
問題はその先。★分かれた枝が、また2本に分かれます。そしてその先も、また2本。
3本だった株は、6本になって、12本になって、24本になります。★放っておくと、ねずみ算です。
分散すると、葉まで小さくなる
枝が増えると何が起きるか。★栄養が分散します。
すると、実が小さくなります。ここまでは想像がつくと思います。
でも、それだけじゃないんですよね。★葉っぱまで小さくなります。
本来のピーマンの葉は、手のひらくらいあります。もじゃもじゃに茂った株の下のほうを見ると、その半分もありません。
★葉は、栄養を作る工場です。工場が小さくなったら、実はもっと小さくなります。
有機で育てるなら、なおさら
もうひとつ、無農薬・有機で育てている方に伝えたいことがあります。
★有機の肥料は、効き方がゆるやかです。化成肥料のように、一気にドンとは効きません。
つまり★分散させる余裕が、そもそも少ない。だからこそ整枝が効きます。
★やることは「分かれ目で片方を摘む」だけ
まず6本に決める
やり方は単純です。
- 主軸が3本に分かれていたら、そこから2本ずつ残す。★これで6本
- 主軸が2本なら、2本ずつ残して4本。それでかまいません
その先は、片方だけ残す
6本まで来たら、あとはこうします。
- ★枝が2つに分かれるたびに、片方を根元から摘む
- 右でも左でも、どちらでもいい
- 実がついているほうを残すと、迷いません
これを繰り返すと、6本の枝がそれぞれ1本の線として先に伸びていきます。
★もじゃもじゃにならず、1本1本の先に大きい実がつきます。
早いほど効きます
ここが大事なところです。
★摘むのは、枝が小さいうちに。
大きくなってから切ると、そこまでに使った栄養が全部むだになりますし、切り口も大きくなります。
そして★遅れてやると、葉がもう小さくなったあとです。整枝はしたのに葉が小さいまま、という状態になります。
私は最初の年、7月に入ってから慌てて整枝しました。すっきりはしたのですが、その年の実は最後まで小ぶりでした😅
最初は勇気が要ります
正直に言うと、初めてやると★かなりスカスカに見えます。
「切りすぎたかも」と不安になります。私もなりました。
不安な方は、まず★1株だけやってみてください。残りは今までどおりにしておく。
2週間後に見比べると、答えが出ます。これがいちばん納得できる方法だと思います。
★整枝が、そのまま虫対策になります
ピーマンにも、普通に虫はつきます
「ピーマンは虫がつかない」と、私も思っていました。違いました。
★アブラムシ、カメムシ、タバコガ。普通に来ます。
整枝した株には、少なかった
これは自分の畑ではっきり出ました。
同じ日に植えた株なのに、★先に整枝した手前の株はアブラムシが少なく、後回しにして茂ったままの奥の株には、びっしりついていました。
理由はたぶん単純で、★隠れる場所と、やわらかい新芽の数が違うからです。
葉が多いほど、風も光も届きません。虫にとっては居心地のいい場所になります。
無農薬なら、水圧で飛ばす
ついてしまったあとの手です。★ホースの水を強めにして、吹き飛ばします。
コツが3つあります。
- ★葉を整理してからやる(水が奥まで届く)
- ★角度を変えて、全方向から当てる(片側からだと裏に残ります)
- ★花のまわりを重点的に(いちばん集まっています)
「花が落ちるのでは」と心配になりますが、★意外と落ちません。台風の日の雨のほうがよっぽど強いですからね。
もし落ちても、また咲きます。★虫を減らすほうを優先してください。
終わったら防虫ネットを戻しておきます。
★「大きくならない」の犯人が、根のこともあります
他の野菜は元気なのに、ピーマンだけ
最後に、これは覚えておくと得をする話です。
他の野菜は順調なのに、★ピーマンだけまったく大きくならないことがあります。
葉の緑が薄い。脇芽すら出てこない。肥料を足しても変わらない。
株元を持って、動かしてみる
そういう株は、★株元をつかんで軽く動かしてみてください。
★フカフカしていたら、根が食われています。
犯人はネキリムシ(土の中にいるガの幼虫)です。★太い根を切られて、細い根だけで辛うじて生きている状態です。
抜いてみると、あるはずの太い根がありません。私も一度これで1株だめにしました。
見極めは5月のうちに
対処は入れ替えです。★フカフカなら、抜いて新しい苗を植え直します。
ここで大事なのは期限です。
★5月半ばなら、まだ園芸店に苗が並んでいます。ところが6月に入ると、苗はほとんど売り切れています。
「もう少し様子を見よう」で6月まで引っぱると、★その年のピーマンは無しになります。
だから★早く見極める。これがいちばんの対策です。
学ぶ:栄養は、取り合いになっています🔬
葉が作って、実が受け取る
なぜ枝を減らすと実が大きくなるのか。理科で見るとすっきりします。
★葉は、光合成で糖を作る工場です。そして実は、その糖を受け取る側です。
工場の数(葉)に対して、受け取る先(実と枝先)が多すぎると、★1つあたりの取り分が減ります。
分けるほど、みんな小さくなる
同じ量のごはんを、3人で分けるか、24人で分けるか。そういう話です。
しかも枝を増やすと、★工場である葉そのものまで小さくなる。生産量が落ちたうえに、分ける人数が増えるわけです。
★整枝は「実を減らす作業」に見えて、実は「1個あたりの取り分を増やす作業」なんですよね。
実物で確かめられます
これ、畑で確かめられるのがいいところです。
1株だけ整枝して、隣は放っておく。★2週間後に、葉の大きさを手のひらと比べてみてください。
理屈で覚えるより、この1回のほうがずっと残ります。私が理科を好きになったのも、実物を見せてもらったからでした☺️
まとめ
ここまで読んでくださって、ありがとうございます!
- ★ピーマンはナス科。株間45〜50cm、植え付けは5月上旬〜中旬
- ★一番花より下の脇芽は全部かく
- ★枝は2つずつ無限に分かれる。放置で3→6→12→24本
- ★分散すると、実だけでなく葉まで小さくなる
- ★まず6本に決めて、その先は分かれ目で片方を摘む
- ★摘むのは小さいうち。遅れると葉がもう小さい
- ★不安なら1株だけ試して、2週間後に見比べる
- ★ピーマンにも虫はつく。アブラムシ・カメムシ・タバコガ
- ★整枝した株のほうが、虫は明らかに少ない
- ★ついたらホースの水圧で。角度を変えて、花のまわりを重点的に
- ★大きくならない株は株元を持つ。フカフカなら根が食われている
- ★入れ替えの見極めは5月のうち。6月になると苗が無い
- ★整枝は、1個あたりの取り分を増やす作業
全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは★いちばん茂っている1株の、分かれ目を1か所だけ摘んでみてください。それだけで手ごたえが分かります🫑
次回は、とうもろこしの話です。★1本の株から1本しか穫れない野菜を、どう育てるかをお話しします🌽
剪定バサミ
枝を摘む作業がこの記事の中心です。手でちぎると裂けるので、切れ味のいいものを1本。
支柱150cm
実がつくと枝が垂れます。6本仕立てにするなら、早めに立てておくと折れません。
液体肥料
ピーマンは長く穫り続ける野菜なので、追肥が効きます。効きが早いぶん、薄めに回数を分けて。
麻ひも
枝を支柱に留めるのに使います。8の字にゆるく結ぶのがコツです。


