古い土は、捨てなくていいです🪴 冬にふるうだけで戻ります
🪴「使い終わった培養土、捨てるしかないですよね」
🪴「そもそも、土って燃えるゴミに出せないですし」
🪴「同じ土で続けたら、だんだん育ちが悪くなりました」
どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。
今日は、プランターの土の話です。
畑を持っていない方にとって、★土を買い直すのは地味にこたえる出費です。しかも捨てるのが大変で、多くの自治体では回収してくれません。
先に、この記事でいちばん言いたいことを言っておきますね。
★古い土は、捨てなくていいです。冬にふるうだけで戻ります。
なぜ、育ちが悪くなるのか
起きていることは3つ
- ★根が残っている
- ★土の粒がこわれて、細かい粉になっている
- ★肥料の成分が偏っている
このうち★いちばん影響が大きいのが2つ目です。
粒がこわれると、水も空気も止まる
新しい培養土は、★大小の粒が混じっています。粒と粒のあいだにすきまがあって、そこを水と空気が通ります。
1年使うと、★水やりのたびに粒がこわれて、細かい粉になります。この粉がすきまを埋めます。
こうなると★水はけが悪くなり、根が酸素を吸えなくなります。「なんとなく元気がない」の正体は、たいていこれです。
根は、意外と残っています
抜いたつもりでも、★細い根は大量に残っています。
残った根は分解されますが、★分解のあいだ微生物が窒素を使うので、その期間は肥料が効きにくくなります。
★だから、ふるって取り除きます。
やることは3つだけです
① ふるう
★園芸用のふるいを1つ買ってください。目が数種類ついているものが便利です。
- ★粗い目(10mm前後)で、根と石とゴロゴロした塊を取り除く
- ★細かい目(3mm前後)で、粉になった微塵を落とす
大事なのは★2回目です。★下に落ちた細かい粉は、使いません。これが目詰まりの原因そのものだからです。
★残った、真ん中のサイズの土を使います。だいたい元の量の7割くらいになります。
② 寒さに当てる
ふるった土を、★黒いトレーや古いプランターに薄く広げて、冬のあいだ外に置いておきます。
これが★冬にやる意味です。
- ★寒さで、病気の菌がかなり減る
- ★土の中で越冬しようとしていた虫の卵や幼虫が死ぬ
- ★凍って溶けるのを繰り返すと、土の粒が自然に整う
★夏なら太陽熱消毒、冬なら寒さに当てる。どちらも薬を使わずに土をきれいにする方法です。
薄く広げるのがコツです。★厚いと、中まで冷えません。
③ 足して戻す
春に使う前に、減ったぶんと機能を足します。
- ★腐葉土 … 全体の2割ほど。すきまを作る役目
- ★もみ殻くん炭 … ひとつかみから。水はけと通気
- ★苦土石灰または有機石灰 … 少量。酸性に傾いているので戻す
- ★元肥(ぼかし肥料や有機配合肥料) … 規定量
★順番は、腐葉土とくん炭を混ぜてから、石灰、最後に肥料です。
石灰と肥料を同時に入れると、★成分が反応して窒素が抜けることがあります。★石灰を入れたら1週間おいてから肥料、が安心です。
やらなくていいこと
熱湯をかける
よく紹介されていますが、★私はやりません。
理由は★悪い菌だけでなく、いい菌も全部死ぬからです。まっさらになった土は、かえって病気が広がりやすくなります。
★冬の寒さに当てるくらいが、ちょうどいい加減です。
全部を新品にする
★全部入れ替える必要もありません。
古い土には、★1年かけて育った微生物の顔ぶれが残っています。これは買っても手に入らないものです。
★7割再生、3割足す。この配分がいちばん扱いやすいと思っています。
それでも捨てたいときは
ゴミには出せません
土は★自然物なので、多くの自治体で回収対象外です。
現実的な方法は3つです。
- ★園芸店の引き取りサービスを使う(買った店で聞いてみてください)
- ★土のリサイクル業者に有料で引き取ってもらう
- ★庭がある方は、庭の隅にまいて土に戻す
★量を減らすのがいちばんの節約です。再生すれば、そもそも捨てる必要が減ります。
学ぶ:土の「団粒」というしくみ🔬
理科の時間です。
いい土のことを★団粒構造の土、と言います。
団粒というのは、★細かい土の粒が、いくつも集まって小さな団子になっている状態のことです。
団子の中には小さなすきまがあって、★ここに水がたまります。団子と団子のあいだには大きなすきまがあって、★ここを空気が通ります。
★水を持ちながら、水はけがいい。矛盾しているようで、団粒だとこれが両立します。
では、誰が団子にしているのか。★微生物と、根です。
微生物は、体から粘り気のある物質を出します。★これが接着剤になって、土の粒をくっつけます。根も同じように、まわりの土をまとめます。
★だから、腐葉土を入れて微生物を増やすと、土が団粒に近づきます。土をふかふかにするというのは、微生物に働いてもらうことなんです。
お子さんと一緒なら、★古い土と再生した土を、それぞれコップに入れて水を注いでみてください。★水が抜ける速さがはっきり違います。
まとめ
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
土は消耗品ではありません。手を入れれば、何年でも使えます。
- ★古い土が悪くなる最大の原因は、粒がこわれて目が詰まること
- ★ふるいは2段階。粗い目で根と石、細かい目で微塵を落とす
- ★落ちた細かい粉は使わない。それが目詰まりの正体
- ★ふるったら薄く広げて、冬の寒さに当てる。菌と虫の卵が減る
- ★春に腐葉土2割、くん炭ひとつかみ、石灰少量、最後に元肥
- ★石灰と肥料は同時に入れない。1週間あける
- ★熱湯消毒はしない。いい菌まで死んで、かえって不安定になる
- ★全部替えなくていい。7割再生、3割足すでうまくいく
- ★土はゴミに出せない。再生が結局いちばん早い
全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは★終わったプランターを1つ、ふるってみてください。落ちてくる粉の量に驚くと思います🪴
次回は、この1年を振り返る話。★書いておくと来年が変わる、たった3行の記録をお話しします📔
腐葉土
古い土に足すものの中で、いちばん確実に効きます。土がふかふかに戻るのは、この有機物のおかげです。
苦土石灰
水やりのたびに土は酸性へ寄っていきます。再生のときに一度だけ戻してやると、次の野菜の育ちが変わります。
米ぬか
微生物のエサになります。入れすぎると虫がわくので、うすく広くが基本です。
プランター
土を入れ替えるついでに、割れかけたものは替えどきです。深さのあるものだと根が張れます。


