落ち葉は、踏むほど早く土になります🍂 冬にしか作れないもの
🍂「腐葉土って、買うと意外と高いですよね」
🍂「落ち葉を積んでおいたけど、1年経っても葉のままでした」
🍂「ぼかし肥料と腐葉土は、何が違うんですか?」
どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。
今日は、落ち葉の話です。
先に、この記事でいちばん言いたいことを言っておきますね。
★腐葉土は、落ち葉と水と時間だけで作れます。
そして★材料は、この季節に道ばたで拾えます。冬にしか作れないものです。
腐葉土とぼかし肥料は、別ものです
役目がちがいます
前に、ぼかし肥料の話をしました。★あれは肥料です。窒素やリン酸を野菜に届けるためのものです。
腐葉土は★肥料ではありません。土そのものを変えるためのものです。
- ★ぼかし肥料 … 野菜のごはん。効く。使いすぎると害になる
- ★腐葉土 … 土のふとん。効かない。入れすぎても害にならない
★入れすぎても平気、というのが腐葉土のいちばんの利点です。肥料は加減が要りますが、腐葉土は「たっぷり」で構いません。
何が変わるのか
腐葉土を入れると、土の中に★すきまができます。
すきまがあると、★水が入る、空気が入る、根が伸びる。そして微生物が住みつきます。
★固い粘土質の畑にも、さらさらすぎる砂の畑にも、同じように効きます。どちらの問題も「すきまの作り方」だからです。
集めるとき、選ぶ葉
広葉樹の葉を集める
いちばんいいのは★クヌギ、コナラ、ケヤキ、サクラなどの広葉樹です。
薄くてやわらかく、★分解が早いのが理由です。半年ほどで土になります。
入れてはいけない葉
★スギ、ヒノキ、マツなどの針葉樹は避けてください。
理由は2つあります。★葉が硬くて油分が多く、なかなか分解しません。そして★他の植物の成長をじゃまする成分を含んでいます。
★イチョウも避けたほうが無難です。分解に時間がかかります。
集める場所の注意
これは大事なところです。★道路のすぐ脇の落ち葉は使わないでください。
排気ガスや、冬にまかれる凍結防止剤がついていることがあります。★公園の奥や、林の中の葉を選んでください。
そして★人の土地の落ち葉を勝手に持ち出さないこと。公園も、管理者に一声かけると気持ちよく譲ってくれることが多いです。
作り方は、踏むだけです
手順
- ★囲いを作る。竹や木の枠、ブルーシート、大きな袋でもいい
- ★落ち葉を30cmほど入れる
- ★水をたっぷりかける。びしょびしょでいい
- ★上に乗って、しっかり踏む
- ★米ぬかをひとつかみ、ぱらぱらとまく
- ★これを繰り返して、1mくらいまで積む
- ★最後にシートをかけて、雨が入りすぎないようにする
★あとは待つだけです。
なぜ踏むのか
ここが、失敗する人としない人の分かれ目です。
★踏むと、葉と葉のすきまが減って、水と微生物が全体に行き渡ります。
ふわふわのまま積むと、★空気が多すぎて乾きます。乾いた葉は、何年経っても葉のままです。
★「1年経っても葉のままでした」の原因は、ほぼ乾燥です。踏みが足りていません。
米ぬかを足す意味
落ち葉だけでも土にはなりますが、★遅いです。
落ち葉は炭素が多くて窒素が少ない。★分解する微生物は、窒素がないと増えられません。
そこに★米ぬかをひとつかみ足すと、微生物が一気に増えます。★半年が3か月に縮むこともあります。
入れすぎる必要はありません。★1層につきひとつかみで十分です。
途中で1回、切り返す
1か月から2か月たったら、★全体をひっくり返してください。切り返しと呼びます。
外側は乾いていて、中は湿っています。★混ぜることで、全体が同じように分解します。
面倒なら省いても構いませんが、★やると仕上がりが揃います。
できあがりの見分け方
葉の形が半分残っているくらいでいい
完全に土になるまで待たなくて大丈夫です。★葉の形が半分くらい残っている状態で、もう使えます。
むしろ★形が残っているほうが、土にすきまを作る働きは強いです。
においで分かる
いい腐葉土は★森の土のにおいがします。しっとりして、いやなにおいがしません。
★酸っぱいにおいや、アンモニアのにおいがしたら、水が多すぎるか、空気が足りていません。切り返して、乾かしてください。
学ぶ:葉は、誰が分解しているのか🔬
理科の時間です。
落ち葉が土になるまでには、★順番があります。
★最初に来るのは、ダンゴムシやヤスデ、ミミズなどの小さな生きものです。彼らは葉を食べて、細かくします。
細かくなると★表面積が増えます。1枚の葉より、こなごなになった葉のほうが、菌が取りつける面積がずっと広い。
★次に来るのが、カビや細菌です。ここからが本番で、葉の主成分であるセルロースやリグニンを、時間をかけて分解していきます。
つまり★虫が下ごしらえをして、菌が調理する。この順番が守られないと、分解は進みません。
★踏むことに意味があるのは、この「細かくする」工程を人間が手伝っているからでもあります。
お子さんと一緒なら、★落ち葉の山を少し掘って、住んでいる生きものを数えてみてください。★ダンゴムシ、ミミズ、白い菌糸。1か月後にもう一度掘ると、顔ぶれが変わっています。
まとめ
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
腐葉土は、材料代がゼロで作れる、いちばん贅沢な土づくりです。
- ★腐葉土は肥料ではない。土にすきまを作るもの
- ★だから入れすぎても害にならない。たっぷりでいい
- ★広葉樹の葉を集める。針葉樹とイチョウは避ける
- ★道路脇の落ち葉は使わない。公園は一声かけてから
- ★水をたっぷりかけて、しっかり踏む。乾いた葉は土にならない
- ★米ぬかをひとつかみ足すと、分解が倍くらい速くなる
- ★1〜2か月で1回切り返すと、仕上がりが揃う
- ★葉の形が半分残っている状態で、もう使える
- ★森のにおいがすれば成功。酸っぱいにおいは水と空気の失敗
全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは★大きめの袋に落ち葉を詰めて、水を入れて、足で踏んでみてください。春には土になっています🍂
次回は、プランターの土の話。★1年使った土を、捨てずに戻す方法をお話しします🪴
米ぬか
1層にひとつかみ足すだけで、分解が倍ちかく速くなります。
腐葉土
作るまで待てないときに。完成品の状態を知っておくと、仕上がりの判断がつきます。
備中鍬
切り返しのときに。1〜2か月で1回ひっくり返すと仕上がりが揃います。
くん炭(もみ殻)
一緒に積むと通気がよくなり、いやなにおいが出にくくなります。


