迷ったら早採り。ただし例外があります🥒 逆にすると両方失敗します
🗨️「いつ穫ればいいのか、毎回迷う」
🗨️「大きくしたくて待っていたら、かたくなった」
🗨️「急いで穫ったら、味がしなかった」
どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。
収穫は、いちばん楽しい作業です。そして★いちばん判断を間違えやすい作業でもあります。
先に、この記事でいちばん言いたいことを言っておきます。
★収穫の適期には、2種類あります。
この2つを取り違えると、どちらも失敗します。まずそこからお話しします☺️
📖 この記事の目次
★★2種類の「適期」
①待って、熟させるもの
ひとつ目のグループです。
- スイカ
- かぼちゃ
- とうもろこし
- メロン
これらは★完熟した実を食べる野菜です。
★急いで穫ると、味がありません。甘くなる前に取ってしまうと、その実はもう甘くなりません。
だから、★サインを読んで待ちます。
②若いうちに、穫るもの
ふたつ目のグループです。
- きゅうり
- ナス
- オクラ
- ズッキーニ
- ピーマン
これらは★まだ未熟な実を食べる野菜です。
きゅうりも、ナスも、放っておけばもっと大きくなります。★でも、大きくなったものは食べられません。かたくて、タネが目立って、味も落ちます。
そして、もっと大事なことがあります。★待つと、株が疲れます。
★★分かれ目は「完熟か、未熟か」
覚え方はこれだけです。
★完熟した実を食べる野菜 → 待つ
★未熟な実を食べる野菜 → 早めに穫る
★かぼちゃとズッキーニは、どちらもウリ科でよく似ています。でも扱いは正反対です。かぼちゃは完熟を食べ、ズッキーニは未熟を食べる。★見た目ではなく、何を食べているかで決まります。
★迷ったら早採り。ただし例外があります
未熟を食べる野菜は、早採り
判断に迷ったときの原則です。
★きゅうり、ナス、オクラ、ズッキーニは、迷ったら早めに穫ってください。
理由は、株が助かるからです。次の章でくわしくお話しします。
完熟を食べる野菜は、待つ
逆に、こちらは待ちます。
★スイカ、かぼちゃ、とうもろこしは、迷ったら待ってください。
早く穫ってしまうと、★取り返しがつきません。とくにスイカは、穫ったあとに甘くなることがない野菜です。
★この2つを逆にすると、両方失敗します
よくある失敗が、これです。
- きゅうりを「もっと大きく」と待って、かたくして、株を疲れさせる
- スイカを「早く食べたい」と穫って、味がしない
★どちらも、良かれと思ってやっています。原則が逆だっただけです。
★なぜ「待つと株が疲れる」のか
実は、栄養を吸い続けています
前に6月号で、「収穫はごほうびではなく作業」とお伝えしました。ここをもう少しくわしくお話しします。
★実が株についているあいだ、株はそこへ栄養を送り続けています。
大きくするため、そしてタネを成熟させるためです。
★株は「もう役目を果たした」と判断します
植物の目的は、タネを残すことです。
★大きく育った実の中で、タネが完成する。すると株はこう判断します。
★「もう子孫を残せた。次を作らなくていい」
これが起きると、新しい花が咲かなくなります。★1つの実を残したことで、その先の何十個が失われます。
★穫るほど、穫れるようになる
逆に、★小さいうちにどんどん穫るとどうなるか。
★株は「まだ子孫を残せていない」と考えて、次の花を咲かせます。
収穫は、株への合図でもあります。★穫るほど、穫れるようになる。これがその理由です。
1番果は、とくに早めに
前に5月号で、ナスの1番花を摘む話をしました。
★株がまだ小さいうちに実を太らせると、体を作る力が全部そこへ持っていかれます。
1番果は、★小さいうちに穫るか、いっそ摘んでしまう。★1個をあきらめて、何十個を穫るという考え方です。
★かぼちゃ ── ヘタを見ます
見るのは実ではなく、つなぎ目
ここからは、待つ野菜の見極め方です。
かぼちゃでいちばん確実なのは、★果梗(かこう)を見ることです。
果梗というのは、★実とつるをつないでいる、ヘタの部分です。
3つの段階があります
★まだ早い
- ヘタが緑色をしている
- 実の皮も緑で、ツヤがある
この状態は、まだまだです。
★収穫できる
- ★ヘタがコルクのように、かさかさになる(コルク化)
- ★縦にひび割れが入る
ここまで来たら、穫って構いません。
★完璧
- ★縦割れに加えて、横割れも入る
★ここまで待てれば、いちばんおいしいです。
★縦割れまでは、必ず待つ
判断の基準をはっきりさせておきます。
★少なくとも、縦割れが入るまでは待ってください。
そして★株がまだ元気なら、横割れまで待ったほうがいいです。
株が弱ってきていたり、葉が枯れてきているなら、縦割れの時点で穫ってしまって構いません。★株の状態も合わせて判断します。
実の側にも、サインがあります
ヘタと合わせて見ると確実です。
- ★ツヤがなくなって、黒っぽくなる
- ★模様がはっきりしてくる
つやつやして色が明るいうちは、まだ早いということです。
日数の目安
★着果してから30〜50日。品種によって違います。
★ミニかぼちゃなら、だいたい40日くらいです。
日数はあくまで目安で、その年の天候で前後します。★最終的にはヘタを見てください。
★★スイカ ── 受粉日を記録する
スイカは、追熟しません
かぼちゃとスイカは、決定的に違うところがあります。
★かぼちゃは追熟します。穫ったあと、置いておくと味がのってきます。
★スイカは追熟しません。★穫った瞬間の味が、そのまま最後の味です。
だから★スイカのほうが、見極めがずっと難しいんです。
★いちばん確実なのは、記録すること
いろいろな見分け方が言われています。
- 叩いた音
- 巻きひげが枯れる
- お尻のへこみ
どれも参考にはなりますが、慣れが要ります。
★確実なのは、受粉した日を記録しておくことです。
受粉から40〜50日
★受粉してから40〜50日が、収穫の目安です。
人工授粉をしたなら、その日をメモしておく。★カレンダーに印をつけて、そこから日数を数えるだけです。
★これがいちばん失敗しません。
前にとうもろこしの話をしたとき、「タネ袋の収穫までの日数を見る」とお伝えしました。★あれと同じで、時間を数えるのがいちばん確かです。
なぜ日数がぶれるのか
40〜50日と幅があるのは、★気温で変わるからです。
野菜は、日数ではなく★積算温度で育ちます。毎日の気温を足していって、ある数字に達したら熟す。
暑い年は早く、涼しい年は遅くなります。★だから幅を持たせて、40日を過ぎたら他のサインも見はじめる、という使い方がいいと思います。
★枝豆 ── 6月中に穫り切る
時期そのものが対策になります
枝豆は、少し違う考え方をします。
★3月4月に早まきしておけば、6月後半に収穫できます。
そして★6月中に穫り切ることに、大きな意味があります。
★梅雨明けから、虫が急増します
理由はこれです。
★梅雨明けから、カメムシやマメシンクイガが急に増えます。
どちらも★枝豆のさやに直接被害を与える虫です。中身を吸われたり、食われたりします。
★6月中に穫り終わっていれば、この時期をまるごと避けられます。
これも「ずらす」考え方です
前に3月号で、とうもろこしの話をしました。
★アワノメイガの産卵は梅雨明け直後。だから3月に植えて、その前に穫り終える。
★枝豆もまったく同じです。虫と戦うのではなく、時間割をずらす。
★無農薬でいちばん強いのは、この考え方だと思っています。
ネットに当たったら、先端を切る
ひとつ実用的なことを。
防虫ネットをかけていると、★枝豆が伸びてネットに当たるようになります。
そのときは、★先端をハサミで切ってしまって構いません。
★それより先には、もう実がつきません。ネットに押しつけられて傷むほうが損です。
早採りの野菜、目安のまとめ
大きくしすぎない
未熟を食べる野菜は、★「まだ小さいかな」くらいで穫るとちょうどいいです。
- ★きゅうり … 20cmくらい。1日で驚くほど育つので、毎日見る
- ★ナス … 若いうちに。1番果はとくに早く
- ★オクラ … かたくなるのが早い。★2〜3日見ないと食べられなくなる
- ★ズッキーニ … 20cmくらい。放っておくと巨大化する
- ★ピーマン … 大きくしすぎると株が疲れる
毎日見ることが、いちばんの対策
これらの野菜に共通しているのは、★育つのが速いことです。
昨日ちょうどよかったものが、今日には大きすぎる。★オクラは2〜3日でかたくなります。
前に5月号で「週1回見る」とお伝えしましたが、★収穫期に入ったら毎日です。
★毎日見て、少しずつ穫る。それが結果的にいちばん多く穫れます。
判断に迷ったら
この記事の要点
- ★★収穫の適期には2種類ある
- ★待って熟させるもの=スイカ・かぼちゃ・とうもろこし・メロン(★完熟した実を食べる)
- ★若いうちに穫るもの=きゅうり・ナス・オクラ・ズッキーニ・ピーマン(★未熟な実を食べる)
- ★分かれ目は、完熟を食べるか未熟を食べるか。★見た目ではない
- ★かぼちゃとズッキーニは似ているのに、扱いは正反対
- ★未熟を食べる野菜は、迷ったら早採り
- ★完熟を食べる野菜は、迷ったら待つ。★逆にすると両方失敗する
- ★実が株についているあいだ、株は栄養を送り続けている
- ★タネが完成すると、株は「もう子孫を残せた」と判断して次の花を咲かせない
- ★1つの実を残したことで、その先の何十個が失われる
- ★穫るほど、穫れるようになる
- ★1番果は小さいうちに穫るか、摘む
- かぼちゃは★果梗(ヘタ)を見る。★緑 → コルク化+縦割れ → 横割れで完璧
- ★少なくとも縦割れまでは待つ。★株が元気なら横割れまで
- 実の側は★ツヤがなくなって黒っぽくなり、模様がはっきりする
- かぼちゃは★着果から30〜50日(ミニなら約40日)
- ★★かぼちゃは追熟する。★スイカは追熟しない
- スイカは★受粉した日を記録するのがいちばん確実。★受粉から40〜50日
- 日数がぶれるのは★積算温度で育つから。暑い年は早い
- 枝豆は★6月中に穫り切る。★梅雨明けからカメムシとマメシンクイガが急増する
- ★虫と戦うのではなく、時間割をずらす
- ★ネットに当たったら先端を切ってよい。それより先に実はつかない
- 早採りの野菜は★育つのが速い。★オクラは2〜3日でかたくなる
- ★収穫期に入ったら毎日見る。★毎日少しずつ穫るのが、結果的にいちばん多く穫れる
全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは今日、きゅうりを1本、★「まだ小さいかな」というところで穫ってみてください。それが正解です🥒
次回は、猛暑の話。35℃を超えると野菜の中で何が起きているのか、そして何をすれば守れるのかをお話しします🌞
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
収穫ハサミ
引っぱって穫ると株が傷んで、次の実が止まります。切って穫るのが基本です。
収穫メッシュバッグ
肩にかけたまま穫れます。早採りは回数が増えるので、身軽さが効きます。
枝豆のタネ
6月中に穫り切る野菜です。適期は数日しかありません。
小玉スイカのタネ
受粉日を記録して、そこから日数で数える野菜の代表です。


