水は株元ではなく、通路にやります🌞 根はそこまで伸びています
🗨️「毎日水をやっているのに、元気がない」
🗨️「35℃を超えると、急に実がつかなくなる」
🗨️「畑に出るのがつらくて、行けなくなった」
どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。
今日は猛暑の話です。★野菜を守る3つと、自分を守る3つをお話しします。
先に、この記事でいちばん言いたいことを言っておきます。
★水は、株元ではなく通路にやってください。
前回、「そんなに水やりは要らない」とお伝えしました。あれは今も本当です。★でも猛暑は別です。そして★かける場所が違います☺️
★35℃を超えると、何が起きるか
野菜も、想定外なんです
前に3月号でお話ししましたが、大事なのでもう一度。
★35℃を超えると、野菜は生育障害を起こします。
- 花粉が死んで、受粉しなくなる
- 実が太るのをやめる
- 株そのものが弱ってくる
★野菜のほうが、追いついていません
ここが本質だと思っています。
★昔の日本には、35℃を超える日がそれほどありませんでした。
今の品種は、そういう気候を前提に作られてきたものです。★猛暑日が当たり前になったのは、ごく最近のことです。
★人間だけでなく、野菜のほうも想定外なんです。
だから、手をかける価値があります。★守ってやれば、収穫の時期を長く伸ばせます。
①★★水は、通路にやる
前回の話と、矛盾しません
まず整理させてください。
★平常時 … 水やりは要りません
高いうねとマルチができていれば、根はすでに広がっていて、土の中に水があります。★表面の乾きで判断しない、という話でした。
★猛暑で土がカラカラのとき … これは別です
さすがに限界があります。日が照り続けて、うねの中まで乾いてくる。★このときは、たっぷりやってください。
★★でも、株元ではありません
ここが今日いちばんお伝えしたいことです。
★株元や葉にかけるのではなく、うねの通路にたくさん与えてください。
理由は、前回お話ししたことです
なぜ通路なのか。
★根が、そこまで伸びているからです。
前回、「根は通路の奥まで伸びている」とお伝えしました。追肥の記事では「根から30cm離す」「うねの肩口を50cm開けて外側へ」と書きました。
★根の先端は、株元ではなく通路にあります。
そして★根は先端でしか吸えません。
★吸う口がある場所に、水を置く。追肥とまったく同じ考え方です。
★量は、想像の10倍です
やり方を具体的にお伝えします。
★ホースを通路に置いて、1か所につき10分ほど放水してください。
★水がたまるくらいです。
「そんなに?」と思われるかもしれません。私も最初は驚きました。でも★猛暑日は、少しくらいの水では一瞬で乾きます。
じょうろやバケツでやる場合も、★「たっぷり」の感覚を上げてください。表面が濡れただけでは、根まで届いていません。
★早朝にやってください
時間も大事です。
★早朝にやってください。
日中にやると、こうなります。
- ★根が吸い上げる前に、蒸発してしまう
- ★水そのものが温かくなる
前回、ホースの最初の水がお湯になる話をしました。★日中は、土に置いた水もすぐ温まります。
★涼しいうちに、根の届く場所へ、たっぷり。これが猛暑の水やりです。
②★寒冷紗で、半日陰を作る
日陰が要る野菜があります
すべての野菜が直射日光を好むわけではありません。
★ミョウガ、生姜。これらは半日陰を好みます。
★猛暑の年は、こういう野菜の出来がはっきり落ちます。私が読んだ農家さんも、「去年はミョウガがいまひとつだった。猛暑が影響したと思う」と書いていました。
★早めに設置します
やることは簡単です。★寒冷紗をかけて、半日陰を作ります。
大事なのは時期です。★弱ってからではなく、早めに設置してください。
同じ方が、翌年は早めに設置したところ、元気に育ったそうです。★猛暑が来てから慌てても、株はもう疲れています。
弱った夏野菜にも使えます
半日陰を好む野菜だけでなく、★猛暑でぐったりしてしまった夏野菜にも有効です。
一時的に日を和らげてやると、株が持ち直すことがあります。★完全に遮るのではなく、半分だけ。だから「半日陰」です。
③★★マルチの上に、わらを敷く
夏のマルチは、敵になります
これがいちばん実用的で、いちばん見落とされている手だと思います。
前にじゃがいものところで、こうお伝えしました。
★黒マルチの下は、気温より5〜10℃高くなります。
春はそれが味方でした。地温を上げて、生育を早めてくれた。
★でも夏は、逆になります。
やることは、上に敷くだけ
★黒マルチの上に、わらや刈った雑草を敷いてください。
目的は2つです。
- ★うねの表面を高温にしない
- ★土の中を高温にしない
★芽が傷んだり、株全体が弱ったりするのを防げます。
★マルチがない人こそ、やってください
ここは強調しておきます。
★マルチを張っていない方は、必ずやってください。
マルチがない地面は、★さらに高温になります。そして★乾燥もひどくなります。
わらを敷くだけで、地表の温度が下がり、水の蒸発も減ります。★何もかけていない土が、いちばん過酷です。
★病気の対策にもなります
もうひとつ、大事な効果があります。
前に病気の話をしたとき、こうお伝えしました。
★青枯れ病は、地温が20℃を超えると広がりやすくなる。
★地温を下げることは、そのまま病気の対策になります。
そして★わらは泥はねも防ぎます。うどんこ病もべと病も、土の中の菌が泥はねで葉に付くのが入口でした。
★1つの作業で、暑さ・乾燥・病気の3つに効きます。手をかける価値のある作業です。
★自分を守る、3つ
畑に行けなければ、何も始まりません
ここからは、野菜ではなく人の話です。
★どんな管理も、畑に行けなければできません。
私が実践していることを3つ、お伝えします。医学の話ではなく、続けるための工夫だと思ってください。
1. ★夏が来る前に、体を慣らす
いちばん大事だと思っているのがこれです。
★暑くなる前の暖かい日に、外で作業しておく。
★涼しい日や曇りの日ばかり選んで作業していると、体が暑さに順応しません。
そして真夏になって、いきなり暑さの中へ入る。★これがいちばんこたえます。
特別なことをする必要はありません。★誘引、草取り、うね立て。いつもの作業を、少し暑い日にやっておくだけです。
2. ★睡眠を取る
★夜更かしをすると、翌日の暑さに対応できません。
畑仕事は朝が中心です。★前の晩に寝ておくことが、そのまま準備になります。
当たり前のようですが、私はこれをおろそかにして何度もつらい思いをしました。
3. ★★45分やったら、15分休む
作業のリズムです。
★45分作業して、15分は木陰で休む。これを繰り返します。
★休憩を「後回し」にしないのがコツです。まだ大丈夫、と思っているうちに休む。
そして★必ず水分を取ってください。
- 保冷ポットに氷と麦茶を入れて持っていく
- ★塩分を含むスポーツ飲料も有効です
★1日中、冷たいものが飲める状態にしておく。これだけで作業が続けられます。
★続けられることが、いちばん
猛暑の畑仕事で、いちばんもったいないのは★途中で行けなくなることです。
7月に無理をして、8月に一度も畑へ行けなくなる。★それなら、45分ずつ確実に続けたほうが、はるかに多く手をかけられます。
野菜の管理と同じで、★人も無理をさせないほうが長く働けます。
猛暑を越えるために
この記事の要点
- ★35℃を超えると野菜は生育障害を起こす。花粉が死に、実が太らなくなる
- ★昔の日本には猛暑日が少なかった。★野菜のほうも想定外
- ★守ってやれば、収穫の時期を長く伸ばせる
- ★平常時は水やり不要。★でも猛暑で土がカラカラなら別
- ★★水は株元ではなく、うねの通路にやる
- 理由は★根が通路まで伸びているから。★根は先端でしか吸えない
- ★吸う口がある場所に水を置く。追肥とまったく同じ考え方
- ★ホースを通路に置いて、1か所10分ほど放水。★水がたまるくらい
- ★猛暑日は、少しの水では一瞬で乾く
- ★早朝にやる。日中は★根が吸う前に蒸発し、水そのものが温まる
- ★ミョウガ・生姜など半日陰を好む野菜は、寒冷紗が要る
- ★猛暑の年は出来がはっきり落ちる。★弱ってからではなく早めに設置する
- ★弱った夏野菜にも有効。完全に遮らず、半分だけ
- ★★黒マルチの上に、わらや刈った雑草を敷く
- 春は味方だったマルチが、★夏は逆になる(下は気温+5〜10℃)
- ★マルチがない人こそ敷く。★何もかけていない土がいちばん過酷
- ★地温を下げることは、そのまま病気の対策になる(青枯れ病は地温20℃超で広がる)
- ★わらは泥はねも防ぐ。★1つの作業で暑さ・乾燥・病気の3つに効く
- 自分を守る3つ=★暑くなる前に体を慣らす/★睡眠を取る/★45分作業して15分休む
- ★涼しい日ばかり選んで作業していると順応しない
- ★休憩を後回しにしない。★必ず水分を取る。塩分を含む飲み物も
- ★途中で行けなくなるのが、いちばんもったいない
全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは今週末、★マルチの上に刈った草を敷いてみてください。捨てるはずだった草が、そのまま道具になります🌞
次回は、7月の作業の話。1年でいちばん過酷な月に、何を優先すればいいのかをまとめます🌻
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
日よけ・遮光ネット
遮光50%で半日陰を作ります。かけっぱなしにせず、日中だけ。
敷きわら
マルチの上に敷きます。黒マルチは日光を吸って熱くなるので、その上を覆う。
アーチ支柱
遮光ネットを浮かせる骨です。葉に触れさせないための高さが要ります。
じょうろ(8L)
水は株元ではなく通路にやります。根はそこまで伸びています。


