葉が白くなっても病気ではありません🧅 抜かないでください
🗨️「葉が白くなってきた。病気だろうか」
🗨️「いつ抜けばいいのか分からない」
🗨️「保存していたら、すぐ芽が出てしまった」
どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。
秋に植えた玉ねぎが、5月下旬から6月に穫れます。
長い長い栽培期間の、最後の1か月です。ここで判断を間違えると、8か月の努力が保存中に腐って終わります。
先に、この記事でいちばん言いたいことを言っておきます。
★葉が白くなっても、病気ではありません。抜かないでください。
これを知らずに、健康な株を抜いてしまう方がいます。まずそこからお話しします☺️
★葉が白いのは、虫の跡です
収穫前になると、よく起きます
5月に入ると、玉ねぎやにんにくの葉が★白く透けたように変色してくることがあります。
かすれたような、色が抜けたような見た目です。★病気にしか見えません。
そして多くの方が、こうします。
- 殺菌剤をたくさん使う
- 広がらないように、その株を抜いて捨てる
★どちらも必要ありません。
犯人はアザミウマ
★これは、アザミウマという虫の食害の跡です。
とても小さい虫で、探すのは簡単ではありません。ただ、よく見れば肉眼でも確認できます。
★葉の表面をかじって、そこが白く変色します。病気の斑点に見えるのは、そういう理由です。
★この時期なら、逃げ切れます
そして大事なのがここです。
★この時期のアザミウマは、重大な被害になりません。
理由は簡単で、★収穫までの期間がもう短いからです。玉はすでに太っていて、あとは仕上げるだけ。多少葉が食われても、間に合います。
★病気と勘違いして株ごと抜いてしまうのが、いちばんもったいない。私も最初の年、これをやりかけました。
本当の病気は、別にあります
もちろん、本物の病気が出ることもあります。それがべと病です。
★白い変色ではなく、葉が黄色っぽくなって、やがてぐったり垂れてきます。こちらは広がります。
★見つけたら、その株ごと早めに抜いてください。この話は後でもう一度出てきます。
★★いつ穫るかは、目的で変わる
玉ねぎは、外から見えます
じゃがいもと違って、玉ねぎには大きな利点があります。
★玉が太っているかどうか、地上から見えます。
マルチの上に玉が張り出してくるので、大きさが分かる。★掘ってみないと分からない、ということがありません。
だから★ある程度の大きさになっていれば、いつでも穫れます。
すぐ食べるなら、倒れる前でもいい
★すぐに食べるなら、葉が倒れる前でも構いません。
玉が十分太っていれば、それで収穫できます。新玉ねぎとして、みずみずしいうちに食べる。これはこれで、この時期にしか味わえないものです。
★★長く保存するなら、倒れてから1週間
一方、長く置いておきたい場合は違います。
★葉が倒れてから、さらに1週間待ってください。
なぜ待つのか。この1週間で、玉ねぎの中で大事なことが起きています。
葉が倒れると、根が止まる
★葉が倒れると、根の活動が止まります。
水や養分を吸い上げるのをやめる。すると、株全体が「仕上げ」に入ります。
- ★葉に残っていた栄養が、玉のほうへ移動する
- ★葉の内部がスカスカになる
- ★玉の水分が減って、乾きはじめる
この結果どうなるか。★収穫したときの水分量が少なくて済みます。
★水分が少ない玉ねぎほど、長く保存できます。だから、この1週間を待つ価値があります。
そしてもうひとつ。★倒れてからも、玉はまだ太ります。待つあいだに大きくなります。
★青いまま穫ると、腐ります
逆に、★葉が青々と直立したまま収穫するとどうなるか。
★玉の付け根に水分が多すぎて、そこから腐りやすくなります。
保存には向きません。★穫ったら早めに食べてください。
★でも、待ちすぎてもいけない
ここが難しいところです。
★倒れてから長く置きすぎると、今度は貯蔵性が落ちます。
- 早すぎる → 水分が多くて腐る
- ★ちょうどいい → 倒れてから1週間
- 遅すぎる → 貯蔵性が落ちる
★答えの幅が、意外と狭いんです。
★8割ルール
畑の8割が倒れたら
たくさん植えている場合の目安です。
★畑の株の8割ほどの葉が倒れてきたら、一斉に収穫。
これが分かりやすい基準になります。全部が倒れるのを待つ必要はありません。
★倒れた株から順に、でもいい
もうひとつのやり方があります。
★倒れたものから、順番に収穫していく。
★株元からポキッと葉が折れたら、それがその株のサインです。
そして大事なことを、ひとつ。
★他の株がまだ直立しているからといって、倒れた株を放置しないでください。
その株は、もう仕上げに入っています。★待たせるだけ損です。
★★べと病とのにらみ合い
収穫間際が、いちばん危ない
玉ねぎには、やっかいな性質があります。
★収穫間際に、べと病が出やすいんです。
途中まで順調でも、最後の数週間で一気に広がることがあります。★8か月育てて、最後の2週間で失う。これがいちばんつらい。
待つか、穫るか
ここで判断が必要になります。
★葉が倒れるのを待っていると、べと病が広がって、玉がとろけて腐ります。
だから、こう考えてください。
★べと病が出はじめていて、玉がある程度太っているなら、葉が倒れていなくても穫ってしまう。
★保存性は少し落ちます。でも、腐って全部失うよりずっといい。
★家庭菜園の、いちばんの強み
そしてここで、家庭菜園の利点が出ます。
★1株ずつ、状況を見ながら穫れる。
農家さんは、そうはいきません。何千株もあるものを、1つずつ見て回ることはできない。★どこかで一斉に収穫を決めるしかありません。
でも家庭菜園は、10株、20株です。★この株はもう穫る、この株はまだ待つ、と決められます。
★数が少ないことが、そのまま武器になる。数少ない、家庭菜園のほうが有利な点だと思います。
★収穫間際にやってはいけないこと
草取りを、やめてください
これは意外だと思います。
★収穫間際になったら、草取りをしないでください。
前に、玉ねぎの記事で「4月にやるのは草取りだけ」とお伝えしました。★その草取りを、収穫前には止めます。
理由は、傷をつけるから
なぜか。
★草を抜くとき、玉ねぎの葉を傷つけてしまうからです。
そして★その傷口から、べと病が入ります。よかれと思ってやった作業が、病気を広げる原因になります。
★多少草が出ていても、収穫には影響しません。この時期の玉ねぎは、もう仕上げに入っています。草に負けることはありません。
★最後の2〜3週間は、見ているだけでいい。手を出さないことが仕事です。
吊るし方
葉を残して、縛る
収穫したら、保存の作業です。
- ★葉を切り落とさず、20〜30cmほど残す
- ★数本ずつ、葉のところで縛る
- ★風通しのよい日陰に吊るす
葉を残すのは、縛るためです。★吊るすことで、まわり全部に風が当たります。
★雨に当てない
置き場所の条件です。
- ★雨に当たらない(軒下など)
- ★風が通る
- ★直射日光が当たらない
じゃがいものときと同じで、★湿気と光が敵です。
★首が締まっているものが、よくもつ
見分け方をひとつ。
★葉の付け根(首)が細く締まっているものほど、長くもちます。
太いまま、みずみずしいままのものは、そこから傷みやすい。★首が太い玉ねぎは、先に食べてください。
ときどき、見る
そして最後に、じゃがいもと同じことをお伝えします。
★1個腐ると、隣に移ります。
吊るしてある玉ねぎを、ときどき下から見上げてください。★傷んでいるものを1個外すだけで、残りが助かります。
最後の1か月
この記事の要点
- ★葉が白く透けるのは病気ではない。★アザミウマの食害跡
- ★この時期なら重大な被害にならない。収穫まで短いので逃げ切れる
- ★★病気と勘違いして株を抜かない。殺菌剤も要らない
- 本物のべと病は★葉が黄色くなってぐったり垂れる。★見つけたら株ごと抜く
- ★玉ねぎは玉が太っているか地上から見える。掘らなくても分かる
- ★すぐ食べるなら、葉が倒れる前でも収穫していい
- ★★長く保存するなら、葉が倒れてから1週間待つ
- 葉が倒れると★根の活動が止まり、栄養が玉へ移動して、葉の内部がスカスカになる
- ★玉の水分が減るので、収穫後の水分量が少なくて済む=長持ちする
- ★倒れてからも玉は太る
- ★青いまま穫ると、付け根の水分が多すぎて腐りやすい
- ★倒れてから置きすぎると、逆に貯蔵性が落ちる。答えの幅は狭い
- ★畑の8割が倒れたら一斉収穫。または★倒れた株から順に
- ★株元からポキッと折れたら、その株のサイン
- ★倒れた株を、他が直立しているからと放置しない
- ★★玉ねぎは収穫間際にべと病が出やすい
- ★べと病が出ていて玉が太っているなら、倒れていなくても穫る
- ★★家庭菜園は1株ずつ判断できる。数が少ないことが武器になる
- ★★収穫間際に草取りをしない。★葉を傷つけてべと病を広げる
- ★最後の2〜3週間は、手を出さないことが仕事
- 保存は★葉を20〜30cm残して数本ずつ縛り、風通しのよい日陰に吊るす
- ★雨に当てない。★直射日光も避ける
- ★首が細く締まっているものほど長くもつ。★太いものから先に食べる
- ★1個腐ると隣に移る。ときどき見上げて、傷んだものを外す
全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは畑に出て、倒れている株がないか数えてみてください。★8割まで来ていたら、今週末が収穫です🧅
次回は、梅雨の話。雨の季節に病気を出さないための、備え方をお話しします☔
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
麻ひも
2個ずつ葉を結んで吊るします。葉を10cmほど残して切るのがコツです。
収穫ハサミ
葉と根を落とすときに。よく切れるもののほうが、傷口が早く乾きます。
収穫メッシュバッグ
吊るせない分は、風の通る袋へ。密閉すると必ず腐ります。
乾燥剤
保存箱に。玉ねぎは湿気で一気にいきます。


