枯れる前に掘ると、皮がむけます🥔 だから腐ります
🗨️「いつ掘ればいいのか分からない」
🗨️「掘ったあと、いくつか腐ってしまった」
🗨️「もっと大きくしたくて、待ちすぎた」
どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。
2月に植えたじゃがいもが、そろそろ穫れます。
じゃがいもは、育てるのは簡単なのに、★収穫のタイミングだけが難しい野菜です。
先に、この記事でいちばん言いたいことを言っておきます。
★枯れる前に掘ると、皮がむけます。そして、そこから腐ります。
だから「いつ掘るか」の答えは、★すぐ食べるのか、長く保存するのかで変わります☺️
収穫の合図、4つ
どれかが出たら、掘りどきが近い
まず、一般的な目安からお話しします。
★1. 植えてから100日
2月初めに植えたなら、5月中旬から下旬あたりです。
★2. 葉の色が黄色くなってきた
緑が抜けて、全体が黄色っぽくなってきます。
★3. 茎が倒れた
支えきれなくなって、地面に寝るように倒れます。
★4. うねが地割れを起こした
これが面白いサインです。★中の芋が太って、土を下から押し上げています。地面にひびが入っていたら、そこには大きい芋があります。
合図が出ても、まだ待てます
ここが大事なところです。
★葉が完全に枯れるまで、芋は太り続けます。
黄色くなったからといって、すぐ掘る必要はありません。★ギリギリまで置いておけば、そのぶん大きくなります。
じゃあ、なぜみんな迷うのか。次の話があるからです。
★★すぐ食べるか、保存するか
ここで答えが分かれます
じゃがいもの収穫時期の話がややこしいのは、★正解がひとつではないからです。
目的によって、掘る日が変わります。
★長期保存するなら、枯れてから
長く置いておきたいなら、★葉が完全に枯れてから掘ってください。
理由は、皮です。
★枯れる前に掘ると、皮がまだ薄くて、掘るときに擦れてむけます。
そして★むけたところが、腐りの入り口になります。1個腐ると、まわりにも移ります。
★枯れてから掘った芋は、軽く触っても皮がむけません。しっかりしています。これが「保存がきく状態」です。
★新じゃがは、それを承知で掘るもの
では、新じゃがはどうなのか。
★新じゃがは、葉が枯れる前に掘ったじゃがいもです。
皮が薄くてやわらかい。皮ごと食べられて、香りがいい。★あの持ち味は、まさに「まだ皮が締まっていない」ことから来ています。
だから★早く掘るのがダメなのではありません。目的が違うだけです。
- ★すぐ食べる → 枯れる前でもいい。新じゃがを楽しむ
- ★長く保存する → 枯れてから掘る
★同じ畑で、半分は早く、半分は枯れてから、という掘り方もできます。私はこれをやっています。
★逆に、置きすぎると割れます
もうひとつ、注意点があります。
生育がとても順調で、★すでに大きい芋ができている株。これは枯れるまで待つと、★大きくなりすぎて割れることがあります。
だから★試し掘りをしてください。
株の脇を少し掘って、1個だけ確認する。★もう十分な大きさなら、枯れる前でも掘っていいです。
★梅雨とのにらみ合い
収穫期は、雨の季節と重なります
じゃがいもの収穫が難しいいちばんの理由が、これです。
★収穫期が、梅雨と重なります。
雨が続くと、割れて腐ります
★雨が多いときに収穫が遅れると、芋が割れたり腐ったりします。
土の中に水がたまると、芋が急に水を吸って膨らみます。★皮が追いつかずに、内側から裂けます。
そして裂けたところから、土の中の菌が入る。★掘る前に、畑の中で腐りはじめます。
★晴れ間を狙う
だから、こうしてください。
★天気予報を見て、晴れ間を狙って掘る。
「あと1週間置けば大きくなるけれど、その1週間はずっと雨」
このときは、★迷わず今掘ってください。1週間ぶんの大きさより、腐らないほうが大事です。
前に「暑さが来る前に穫り終える」という話をしました。★あれの、雨バージョンだと思ってください。相手の予定に、こちらが合わせます。
掘った日に、雨に当てない
掘った芋を、そのまま畑に置いておかないでください。
★濡れた芋は、保存がききません。晴れた日の午前中に掘って、その日のうちに乾かします。
収穫が遅れているとき
★原因は、たいてい霜です
「6月になっても、葉が枯れる気配がない」
こういうことがあります。原因はたいてい、春先の霜です。
★じゃがいもは霜に当たると、いったん地上部が枯れます。
でも★じゃがいもは強いので、そこからまた新しい芽を出します。復活するんです。
ただし、★そのぶん収穫が1か月ほど遅れます。
4月号の話とつながります
前に、霜は気温3℃前後で降りる、というお話をしました。
★2月下旬に植えたじゃがいもは、その後の遅霜に当たる可能性があります。
芽出しをして早く植えた年ほど、この危険があります。★早ければ早いほどいい、とはならないのが難しいところです。
掘り方
★株から離れたところに、スコップを入れる
掘るときのコツです。
★株のすぐ横を掘らないでください。
芋は株を中心に広がっています。すぐ横にスコップを入れると、★育った芋を真っ二つに切ります。
★20〜30cmほど離れたところから、株の方向へ差し込んで持ち上げる。
前に土寄せの話で「遠めの土を使う」とお伝えしました。★理由はまったく同じです。芋は思っているより外側にあります。
手で探す
スコップで持ち上げたら、あとは★手で土をかき分けて探してください。
株についてこなかった芋が、土の中に残っています。★小さいものも含めて、全部拾ってください。残すと、そこから翌年に芽が出て、連作のもとになります。
保存のしかた
★洗わない
いちばん大事なことです。
★掘った芋を洗わないでください。
きれいにしたくなりますが、★洗うと保存がききません。水気が残って、そこから腐ります。
土がついたまま、乾かします。食べる直前に洗ってください。
★日陰で乾かす
次に乾燥です。
★日陰で、風通しのいい場所に広げて乾かします。
★日なたに置かないでください。日に当たると緑色になります。緑になった部分には★ソラニンという毒素ができます。
前に、土寄せの話でお伝えしたのと同じです。★掘ったあとも、光は敵です。
半日から1日、表面の土が乾いてさらさらになるまで置きます。
★紙袋に入れる
乾いたら、★紙袋に入れてください。
ビニール袋はいけません。★湿気がこもって蒸れます。段ボールでも構いません。★通気性があることが条件です。
★暗くて涼しいところへ
置き場所は、★暗くて涼しいところです。
★明るいところに置くと、芽が出ます。そして緑になります。
床下収納、押し入れの奥、日の当たらない土間。家の中でいちばん暗くて涼しい場所を探してください。
★ときどき、見る
最後にひとつ。
★1個腐ると、健全な芋にも伝染します。
袋の中で1個が傷むと、そこから隣へ、また隣へと広がっていきます。気づいたときには全部だめになっていた、ということが起こります。
★2週間に1回くらい、袋の中を見てください。傷んだものを1個抜くだけで、残りが助かります。
掘る日を、天気予報で決める
この記事の要点
- 収穫の合図は★①植えて100日 ②葉が黄色くなる ③茎が倒れる ④★うねが地割れする
- ★葉が完全に枯れるまで、芋は太り続ける
- ★★長期保存するなら、葉が枯れてから掘る
- ★枯れる前に掘ると皮が擦れてむけ、そこが腐りの入り口になる
- ★枯れてから掘った芋は、触っても皮がむけない
- ★新じゃがは、枯れる前に掘ったもの。皮が薄いのが持ち味
- ★早く掘るのがダメなのではなく、目的が違うだけ
- ★試し掘りをして、もう十分な大きさなら枯れる前でも掘っていい
- ★置きすぎると、大きくなりすぎて割れることがある
- ★★収穫期は梅雨と重なる。雨で芋が割れて、畑の中で腐る
- ★晴れ間を狙って掘る。1週間ぶんの大きさより、腐らないほうが大事
- ★濡れた芋は保存がきかない。晴れた日の午前中に掘る
- 収穫が遅れる原因は★春先の霜。一度枯れてまた芽が出るので1か月遅れる
- 掘るときは★株から20〜30cm離してスコップを入れる。芋は外側にある
- ★小さい芋も全部拾う。残すと翌年芽が出て連作のもとになる
- ★洗わない。洗うと保存がきかない
- ★日陰で乾かす。日に当たると緑化してソラニンができる
- ★紙袋か段ボールへ。ビニールは蒸れる
- ★暗くて涼しいところに置く。明るいと芽が出る
- ★1個腐ると伝染する。2週間に1回、袋の中を見る
全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは1株だけ、試し掘りをしてみてください。★大きさを見てから、残りをいつ掘るか決められます🥔
次回は、玉ねぎの話。収穫のサインと、長く保存するための吊るし方をお話しします🧅
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
米袋(紙)
じゃがいもの保存は、光を通さず、湿気もこもらないもの。紙の米袋がちょうどいい。
収穫メッシュバッグ
掘ったその場で入れて、風を通したまま運べます。
乾燥剤
保存箱に一緒に入れておくと、梅雨のあいだの腐りを減らせます。
じゃがいもシリカ
切り口を保護する資材です。次の作付けで種芋を切るときに。


