早くまくほど、いいものが穫れます🥬 春大根は2月がいちばん
🥬「春の大根は、いつもすが入る」
🥬「トンネルをかけたら、中が蒸れて枯れた」
🥬「暖かくなってからでいいと思っていた」
どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。
2月です。まだ寒いです。
でも、この時期にタネをまいた人が、いちばんいいものを穫ります。
先に、この記事でいちばん言いたいことを言っておきます。
★春の野菜は、早くまくほど品質がよくなります。
そのかわり、防寒の手間がかかります。つまり★手間と品質が、そのまま交換になっている。ここがはっきりしているのが、春まきの面白いところです☺️
📖 この記事の目次
春大根は「まく時期」で性格が変わる
1〜2月にまくと、こうなる
大根には、春まき・夏まき・秋まきがあります。このうち春まきは、一般的な地域で★1月から4月までまけます。
同じ春まきなのに、まく時期で結果がまるで違います。
★1〜2月(厳寒期)にまく
- 防寒が要る(不織布+トンネルの二重)
- ★病害虫が少ない
- ★品質のよい大根が穫れる
★4月にまく
- 防寒は要らない
- ★病害虫が出やすい
- 品質は落ちる
なぜ早いほうがいいのか
理由は単純で、★寒い時期は虫も菌も活動していないからです。
大根の害虫は、気温が上がってから動き出します。カビの病原菌も同じです。2月の畑には、そもそも敵がいません。
そして寒い中でゆっくり育った大根は、身がしまります。急いで育った大根とは、包丁を入れたときの手ごたえが違います。
★手間をかけたぶんが、そのまま品質になる。私はこの交換が好きです。
★春まきの最大の敵は、とう立ち
花を咲かせる準備に入ってしまう
春まきには、はっきりした敵がひとつあります。とう立ちです。
とう立ちというのは、野菜が★花を咲かせる準備に入ることです。中心から茎が立ち上がってきて、栄養が全部そちらへ行きます。
こうなると、
- 大根は太らず、す(空洞)が入る
- 葉物はかたくなって、えぐみが出る
- かぶは割れる
つまり、★食べられなくなります。
なぜ春に起きやすいのか
野菜の多くは、こういうしくみを持っています。
★一定の大きさに育った株が、寒さに当たると「冬を越した」と判断して、花芽を作る。
春まきは、まさにこの条件を踏みやすいんです。まいて、育って、まだ寒い時期がある。野菜からすると「冬を越したぞ、そろそろ子孫を残そう」となります。
対策は、品種選びがすべて
やることはひとつです。
★とう立ちしにくい品種を選ぶこと。
タネ袋に「春まき用」「とう立ちが遅い」と書いてあるものを買ってください。前回のタネ袋の話でお伝えしたとおり、★答えは裏に書いてあります。
ここを間違えると、あとから挽回できません。育て方の問題ではなく、品種の問題だからです。私は一度、秋まき用の大根を春にまいて、全部とう立ちさせました。育て方はすべて正しかったのに、です。
春大根のまき方 ── 厳寒期の作法
★深さは、人差し指の第1関節
寒い時期にまくときは、いつもより少し深くまきます。
目安が分かりやすいです。★人差し指の第1関節まで挿した深さ。
なぜ深くするかというと、★地表付近は温度の変化が激しいからです。少し下のほうが、昼夜の差が小さくて安定しています。タネにとっては、そのほうが安心して動けます。
三角形に、1粒ずつ離してまく
点まきをするときは、こうします。
- 小さな★三角形を描くように、3か所に穴をあける
- ★1つの穴に1粒ずつ
- 穴どうしは、指1本分ほど離す
★1つの穴に3粒まとめてまかないでください。
芽が出たときに根が絡み合って、間引きのときに残したい株まで抜けてしまいます。離してまいておけば、いらないほうをハサミで切るだけで済みます。
★覆土したら、必ず鎮圧
タネに土をかけたら、上から手のひらでしっかり押さえてください。
これを鎮圧といいます。地味な作業ですが、★これをやると発芽が揃います。
土とタネがぴったりくっつくことで、土の水分がタネに伝わります。ふわっとかけただけだと、タネのまわりに空気の層ができて、水が届きません。
水やりは、必要なときだけ
ここは意外なのですが、★大根は多少乾いていても発芽します。
雨が降ったあとで土が湿っているなら、水やりは要りません。ほうれん草やにんじんとは、この点が違います。
土がからからに乾いていて、少しでも早く芽を出させたいときだけ、軽く水をやってください。
★トンネルの換気が、本当の技術
かけて終わり、ではない
トンネルは、かければ終わりではありません。★かけてからの管理が本番です。
私が最初にトンネルで失敗したのは、蒸れでした。かけたまま放っておいたら、中が真夏のようになっていて、せっかく出た芽が全部だめになっていました。
発芽までは、密閉
まいた直後は、しっかり閉めます。
- 不織布を土の上に直接かける(ベタがけ)
- その上にトンネル用の支柱を差して、ビニールをかける
- ★裾に土をかけて密閉する
この状態で、★5〜7日で芽が出ます。
芽が出るまでは、開けなくて大丈夫です。中の温度を上げて、発芽を早めるための時間です。
芽が出たら、換気を始める
ここからが本番です。ルールは3つ。
- ★中が30℃を超えないようにする
- 最高気温が20℃以下の日は、★裾を所々開けるだけでよい
- ★朝霜が降りるような日は、夜だけ裾を閉める
昼と夜で、やることが逆になります。★昼は逃がす、夜は閉じ込める。
晴れた2月の日中、ビニールの中は驚くほど暑くなります。外が10℃でも、中は30℃を超えます。温室というのは、そういうものです。
★面倒なら、換気穴つきのビニールを
毎日の開け閉めは、正直しんどいです。仕事に行く前と帰ってからでは、タイミングも合いません。
そういうときのために、★あらかじめ換気穴の開いたビニールがあります。
穴が開いているぶん保温力は落ちますが、★開け閉めが要らなくなります。芽が焼ける事故を防げるので、平日に畑へ行けない人には、こちらのほうが向いています。
私は場所によって使い分けています。毎日見られるうねは穴なし、週末しか見られないうねは穴あき。★道具は、自分の生活に合わせて選んでいいと思います。
春にまける葉物と根菜、6つ
春大根(1〜4月)
早いほど品質がいい野菜です。とう立ちしにくい品種を選んでください。
春にんじん(2月上旬〜4月上旬)
★夏まきより簡単です。にんじんの最大の失敗要因は乾燥ですが、春はそもそも乾きません。
にんじんのタネは光を好むので、大根とは逆に★覆土は薄くします。そして鎮圧はしっかり。
小かぶ(2〜4月)
★深く耕さなくていいので、プランターでも育ちます。
大根と同じアブラナ科ですが、育つ期間が短いぶん、とう立ちの心配が少なめです。土の準備がいちばん楽な野菜だと思います。
玉レタス(1月後半〜)
★春まきレタスは、かなり作りやすいです。理由が3つあります。
- ★寒い時期はカビの病原菌が少ない
- レタスはもともと虫の被害が少ない野菜
- ★春まきだと、その虫の心配もさらに減る
そして前回お話ししたとおり、★レタスは25℃を超えるとタネが休眠します。だから春まきのほうが、そもそも理にかなっているんです。
ほうれん草(2〜4月)
ほうれん草はかたい殻に守られていて、発芽が揃いにくい野菜です。
前回お話しした★ネイキッド種子(殻を取ってあるタネ)を選ぶと、はっきり変わります。ほうれん草で苦労した経験があるなら、ここだけ変えてみてください。
小松菜(2〜4月)
★いちばん失敗しにくい野菜です。
育つのが早く、寒さにも強い。何を作るか迷ったら、まず小松菜をまいておけば間違いありません。子どもと一緒に育てるのにも向いています。
2月にできることを、ひとつだけ
この記事の要点
- ★春の野菜は早くまくほど品質がよくなる。そのぶん防寒の手間がかかる
- 1〜2月まき=★病害虫が少なく品質が良い/4月まき=防寒不要だが病害虫が出やすい
- ★春まきの最大の敵はとう立ち。対策は★とう立ちしにくい品種を選ぶことがすべて
- とう立ちのしくみ=★育った株が寒さに当たると「冬を越した」と判断して花芽を作る
- 厳寒期にまく大根は★人差し指の第1関節の深さ(地表は温度の変化が激しいため)
- 点まきは★三角形に、1穴1粒ずつ離して(まとめると間引きで根が絡む)
- ★覆土したら鎮圧。土とタネがくっついて水が伝わる
- ★大根は多少乾いても発芽する。雨のあとなら水やり不要
- トンネルは★発芽までは密閉、5〜7日で芽が出る
- ★発芽後は30℃を超えないよう換気。★昼は逃がす、夜は閉じ込める
- 開け閉めが面倒なら★換気穴つきのビニールを使う
- 春にまける6つ=大根/にんじん/小かぶ/玉レタス/ほうれん草/小松菜
- ★にんじんの覆土は薄く(光を好む)、大根は深く。逆になる
- ★ほうれん草はネイキッド種子、迷ったら小松菜
全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは小松菜のタネを1袋、買ってきてください。2月にまいて、不織布をかけておく。それだけで、春のいちばん最初の収穫になります🥬
次回は、3月の作業の話。1年でいちばん忙しくなる月を、先に見取り図にしておきます🌱
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
小かぶのタネ(金町小かぶ)
2月から4月にまけます。深く耕さなくていいので、プランターでも育ちます。大根と同じアブラナ科ですが、育つ期間が短いぶんとう立ちの心配が少なめ。土の準備がいちばん楽な野菜だと思います。
にんじんのタネ
春まきは夏まきより簡単です。大根とは逆で、にんじんのタネは光を好むので覆土を薄くします。そのかわり鎮圧はしっかり。土とタネがぴったりくっつくことで、水が伝わるようになります。
不織布
2月にまくならビニールトンネルと二重に。3月なら片方、3月下旬なら不織布だけで足ります。発芽までは密閉、5〜7日で芽が出ます。芽が出たら中が30℃を超えないよう換気してください。
トンネル用ビニール
2月まきの二重がけの外側です。毎日の開け閉めが難しい方は、あらかじめ換気穴の開いたタイプを選んでください。保温力は落ちますが、芽が焼ける事故を防げます。道具は自分の生活に合わせて選んでいいと思います。


