春菊は、芽が半分しか出ません🌿 だから厚くまいて正解です
🌿「まいたのに、すかすかにしか出なかった」
🌿「秋に一度穫って、それで終わってしまった」
🌿「鍋のたびに買っているけど、けっこう高い」
どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。
前回はしょうがでした。今日は春菊です。
春菊は★冬にいちばん働いてくれる葉物だと思っています。うまくいけば★春まで穫り続けられます。
ただし、最初にひとつ知っておいてほしいことがあります。
先に、この記事でいちばん言いたいことを言っておきますね。
★春菊の発芽率は、もともと50%ほどです。
★半分しか出ないのが普通です。腕のせいではありません🌿
まず、春菊の基本データ
3つだけ押さえてください
- 科:キク科(レタス・ごぼうの仲間。アブラナ科ではありません)
- タネまき:8月下旬〜9月中旬(秋まき)/3〜4月(春まき)
- 収穫:11月〜翌春
※時期は中間地(関東〜関西の平野部)が目安。寒い地域は少し遅らせ、暖かい地域は早めに。
秋まきのほうが、簡単です
春菊は★涼しい気候が好きです。
★春まきもできますが、秋まきのほうが作りやすいです。
★温度に、はっきりした線があります
ここは覚えておいてください。
- ★発芽適温も生育適温も、15〜20℃
- ★35℃以上では、発芽率がぐっと落ちます
- ★30℃以上では、育ちそのものが止まります
つまり★暑いうちにまいても、無駄になります。
まくのは、9月10日ごろまで
秋まきには、前後の締め切りがあります。
- ★早すぎる … 暑くて芽が出ない
- ★遅すぎる … 冬までに大きくならない
★一般地なら、9月10日ごろまでを目安にしてください。
★石灰は、省かないでください
春菊には、はっきりした弱点があります。
★酸性の土に弱い。
だから★石灰を必ず入れてください。目安はこうです。
- ★苦土石灰 … 1平米に100〜150g。★2週間以上前に入れる
- ★貝殻石灰(有機石灰) … 1平米に150〜200g。★まく直前でもよい
★思い立ったのが直前なら、貝殻石灰を選んでください。多めに入れても失敗しにくい資材です。
★発芽率50%、という前提
他の野菜と、比べてみます
野菜の種は、袋に発芽率が書いてあります。
★たいていの野菜は75〜80%以上です。
★春菊は50%ほどです。
つまり、こういうことです
10粒まいたら、★5本しか出ません。
これは★不良品ではありません。もともとそういう種です。
私は最初、★「まき方が悪いのかな」と何度もやり直しました😅 そういう話ではなかったんですね。
だから、厚くまきます
対策は単純です。
★他の野菜より厚くまく。
★1cm間隔でも構いません。ぎっしりです。
★春菊の種は安くて量も多いので、遠慮しなくて大丈夫です。出すぎたら間引けば済みます。
★浅くまいてください
もうひとつ、重要な性質があります。
★春菊は、光が当たらないと芽が出にくい種です。
しそと同じですね。だから★まき溝は浅めにしてください。
★深くまくと、ただでさえ低い発芽率がさらに落ちます。
まき方の手順
- ★条間20cmでまき溝を作る(浅めに)
- ★1cm間隔で、すじまき
- ★薄く土をかける
- ★上からしっかり鎮圧する
鎮圧を、忘れずに
ここも効きます。
★土が乾いていると、春菊の発芽率はさらに落ちます。
だから★覆土したら、手のひらでしっかり押さえてください。種と土を密着させます。
水やりは、夕方に
まいた時期はまだ暑いです。
★水やりは朝晩の涼しい時間に。おすすめは夕方です。
★日中は避けてください。
水場が遠い方は、★雨の予報の前後を狙ってまくと楽です。
★株ごと抜かないでください
抜くと、そこで終わりです
いちばんもったいない収穫の仕方が、これです。
★株ごと引き抜く。
スーパーの春菊が根つきで売られているので、★そういうものだと思ってしまいますよね。
摘み取ると、続きます
正しくはこうです。
- ★まず先端を摘む
- ★刺激を受けて、脇芽が伸びてくる
- ★伸びた脇芽を摘む
- ★また新しい脇芽が出る
★これを繰り返すと、春まで穫り続けられます。
1株から、何度も
数えたことがあります。
★私の畑では、1株から冬のあいだに5〜6回摘みました。
★鍋のたびに畑に行って、必要な分だけ摘む。買う必要がなくなります。
品種で、向き不向きがあります
摘み取りたいなら、品種を選んでください。
- ★中葉春菊 … 国内でいちばん多い品種。病気に強く、★脇芽をよく出します。摘み取り向き
- ★大葉春菊 … 関西で好まれます。★寒さに強く、香りが濃い。株ごと穫るタイプ
- ★サラダ春菊 … 苦味が少なく、生でも食べられます
- ★菊之助 … 香りがまろやかで、★発芽もしやすい品種です
迷ったら
- ★何度も穫りたい → 中葉春菊
- ★香りが好き → 大葉春菊
- ★苦いのが苦手 → サラダ春菊
- ★発芽で毎年つまずく → 菊之助
★白菜やキャベツの、間に植える
春菊は、虫がつきません
前に連作障害の記事で、★「アブラナ科を並べない」と書きました。
★間にキク科やセリ科を挟むと虫が減る、という話です。
★春菊は、そのキク科です。
香りが、嫌われています
春菊には独特の香りがありますよね。
★あれを害虫が嫌います。
だから★春菊自体もほとんど虫がつきませんし、隣の野菜も守られます。
具体的な置き方
★キャベツ・白菜・大根のうねの、間に挟んでください。
★1列おきでも、株のあいだでも構いません。
私は★白菜の列と列のあいだに、春菊を1列入れています。青虫の被害がはっきり減りました。
ただし、広がります
注意点をひとつ。
★春菊は育つと、思っているより横に広がります。
★間に押し込みすぎると、あとで窮屈になります。少し余裕をみてください。
最後は、土に返せます
シーズンが終わったあとの話です。
★春菊の茎は、そんなに太くなりません。
ブロッコリーの茎はハサミが立ちませんが、★春菊なら簡単に切れます。
★乾かしてすき込めば、そのまま養分になります。窒素をよく吸っている残渣です。
学ぶ:小さい種は、深さを測っています🔬
なぜ光が要るのか
前にタネまきの記事で★「光が要る種がある」と書きました。
今日は、その理由を書きます。
種は、自分の弁当だけで地上に出ます
種が持っている養分は、★それだけです。あとから足せません。
その養分で★地上まで届かなければ、そこで終わりです。
そして★春菊の種は、とても小さい。持ち出せる弁当が少ないんですね。
だから、光で判断しています
ここが面白いところです。
★光が届いている = 浅いところにいる = 出られる
★光が届かない = 深いところにいる = 出られない
だから★光を感じるまで、芽を出さずに待っています。
★好光性というのは、種が深さを測っている仕組みなんですね。
発芽率が低いのも、作戦です
もうひとつ。★なぜ半分しか出ないのでしょう。
これも理由があります。
★全部いっせいに芽を出すと、天候が悪かったときに全滅します。
★出る種と、まだ出ない種を分けておけば、どちらかが生き残ります。
人間には不便、植物には有利
つまり★発芽率の低さは、欠陥ではなく保険です。
★人間の都合では「そろってほしい」のですが、種の側の都合は違います。
こう考えると、厚くまくのも納得できますよね。★半分眠っているぶんを見越して、数でおぎなっているわけです☺️
まとめ
ここまで読んでくださって、ありがとうございます!
- ★春菊はキク科。レタス・ごぼうの仲間
- ★秋まきのほうが作りやすい
- ★発芽適温も生育適温も15〜20℃
- ★35℃以上で発芽率が落ち、30℃以上で生育が止まる
- ★秋まきは9月10日ごろまでが目安
- ★酸性に弱いので石灰は必須
- ★苦土石灰は2週間以上前、貝殻石灰は直前でもよい
- ★発芽率は50%ほど。半分出れば正常
- ★だから1cm間隔で厚くまく
- ★好光性なので、まき溝は浅めに
- ★覆土後はしっかり鎮圧する
- ★水やりは夕方。日中は避ける
- ★株ごと抜かず、先端を摘む
- ★脇芽を摘み続ければ春まで穫れる
- ★摘み取りなら中葉春菊、発芽で困るなら菊之助
- ★キク科なので虫がつきにくい
- ★白菜・キャベツの間に植えると、そちらの虫も減る
- ★育つと横に広がるので余裕をみる
- ★終わったら乾かしてすき込める
全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは★今年は思いきって、いつもの倍の濃さでまいてみてください。それでちょうどよくなります🌿
次回は、みょうがの話です。★一度植えると何年も穫れる、日陰の野菜のお話をします🌿
春菊のタネ
発芽率が5割ほどなので、ケチらず厚くまくのが正解です。少量パックを買うより、ある程度の量があるほうが結果的に安く済みます。
不織布
春菊は光が当たらないと芽が出ないので、土を薄くしかかけられません。そのぶん乾きやすいので、上から不織布をかけて水分を守ります。
防虫ネット
春菊は香りが強く虫がつきにくい野菜ですが、白菜やキャベツの間に植えるときは、そちらを守るためにネットが要ります。


