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春菊の芽が出ない原因と育て方|光が要るタネの浅まき、まく時期、摘み取り収穫、混植、追肥、冬越し

春菊は、芽が半分しか出ません🌿 だから厚くまいて正解です

どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。

この記事で分かること

鍋料理に欠かせない春菊。お店で買うと意外と高いですよね。しかも、鍋に入れたいときに限って、少しだけ足りなかったりします。でも、家庭菜園で育てると、冬のあいだ、必要なぶんだけ摘んで、何度も収穫できます。

春菊は、タネの芽の出方にちょっとした癖がありますが、そこさえ押さえれば育てやすい野菜です。香りがあるので虫も比較的つきにくく、無農薬でも育てやすい葉物のひとつです。冬の寒さにもある程度耐えるので、冬の畑の主役にもなってくれます。この記事では、春菊の育て方を、まく時期からタネのまき方、長く収穫するコツ、混植、冬越しまで、順番に書いていきます。説明が分かれているところは、両方の考え方を並べておきますね。

早見:春菊の基本(ひと目で分かる目安)

基本データ

まく時期の目安

育て方のポイント

春菊という野菜

キク科の、香りのある葉物

春菊は、キク科の野菜です。地中海沿岸が原産、と説明されます。名前のとおり、春になると菊に似た黄色い花を咲かせます。葉の形も、菊の葉によく似ていますよね。関東では「春菊」、関西では「菊菜(きくな)」と呼ばれることが多いです。

鍋料理のイメージが強いですが、和え物やおひたし、天ぷらなどにも使えます。独特の香りが、春菊のいちばんの特徴です。

葉の形で、いくつかのタイプがある

春菊には、葉の切れこみの大きさによって、大葉種、中葉種、小葉種などのタイプがあります。家庭菜園では、中葉種がよく育てられ、株ごと抜いて収穫する方法にも、摘み取って長く収穫する方法にも向いている、と説明されます。

大葉の春菊は西日本でよく好まれる、という説明があります。香りや苦みが少なく、生でサラダにして食べやすいタイプの春菊もあります。

「株立ち」と「株張り」

春菊は、育ち方で「株立ち」と「株張り」の2つのタイプに分ける説明もあります。

冬のあいだずっと収穫を続けたいなら、株張りタイプを選んでください、という説明です。タネの袋に「摘み取り収穫向き」などと書かれているものを選ぶとよいでしょう。

中葉と大葉の選び方

わき芽をたくさん、長く摘み取りたいなら中葉の春菊を、という説明があります。わき芽がどんどん伸びて、摘み取りながら収穫を楽しめる品種で、病気にも強い、という説明です。

一方、大葉の春菊は、株ごと収穫するタイプで、関西でよく好まれ、寒さに強い特徴がある、と説明されます。香りについては、強いという説明と、おだやかという説明があり、品種によって違うようです。

育ちが遅い葉物

春菊は、葉物の中では育つのがゆっくりな野菜です。小松菜などと同じ感覚でまくと、なかなか大きくならずに驚くかもしれません。冬の鍋に使うから冬にまけばいい、と考えると、まくのが遅くなってしまいます。一方で、暑すぎる時期にまくと、芽が出にくくなります。秋まきなら、暑さが少し落ち着いてきたころにまくのがコツです。

発芽率と厚まき

土づくり

酸性の土を嫌う

春菊は、酸性の土を嫌う野菜です。酸性の土では、芽が出ても育ちが悪くなったり、葉の色が悪くなったりすることがあります。ちょうどよい酸度は、pH6.0〜6.5くらい、という説明があります。土が酸性に傾いている場合は、石灰で調整します。

苦土石灰を使う場合はタネをまく2週間以上前に、有機石灰(かき殻石灰など)なら直前でもよい、という説明があります。石灰を入れる前に、一度土の酸度を測っておくと安心です。

肥料は、前の野菜の残りを使う方法も

あらかじめ元肥を入れておく方法と、夏野菜のあとの、肥料が残っている畝に、新しい肥料を入れずに耕してまく方法があります。秋になってから土づくりを始めると間に合わないこともあるので、残った肥料を活用する、という考え方です。ただし、やせた土でも肥料なしでよい、という意味ではありません。

肥料の量の例と、肥料のない層

にんにくのあとの畑で、1平方メートルあたり、牛ふん堆肥を約2リットル、鶏ふんを200ccほど入れた例があります。

このとき、肥料を入れた土の上に、まわりの肥料の入っていない土を盛り上げて、肥料のない層を作っておく、という工夫が紹介されています。タネが直接肥料にふれないので、畝を作ったあと、すぐにタネをまくことができる、という説明です。

タネのまき方

発芽率は、ほかの野菜より低め

春菊のタネは、ほかの野菜と比べて芽が出る割合が低めです。ほかの野菜の発芽率が80%くらいなのに対して、春菊は50%くらい、と説明されます。だいたい半分くらいしか芽が出ないと考えて、多めにまくのがポイントです。

ただし、これは目安です。タネの状態や、まいたときの条件によって変わります。

手順1:すじまきなら、溝を作る

すじまきの場合は、20cmくらいの間隔で、浅い溝を作ります。溝の中に、1cmくらいの間隔でタネをまいていきます。ふつうの葉物は2〜3cm間隔でまくことが多いので、それよりも多めにまくイメージです。

これは「最後に1cm間隔で育てる」という意味ではありません。たくさん芽を出させてから、間引いて広げていきます。

手順2:マルチなら、穴に数か所まく

穴のあいたマルチを使う場合は、ひとつの穴の中に、4か所ほどに分けてまく、という例があります。

手順3:土は薄くかける

春菊のタネは、芽を出すときに光があったほうがよい性質(好光性)を持っている、と説明されます。そのため、まいたあとにかける土は、ごく薄くします。タネが隠れる程度に薄くかける、という説明や、タネが少し見えるくらいでもよい、という説明があります。

手順4:しっかり押さえる

土をかけたら、手で軽く押さえて、タネと土をしっかり密着させます(鎮圧)。土の水分がタネに吸収されて、芽が出やすくなる、と説明されます。土が薄いぶん、押さえておかないと、乾きやすく、水やりでタネが流れやすくなります。

支柱を押しつけて、溝を作る

すじまきの溝は、支柱を土に押しつけると、簡単に作れます。直径1cmくらいの支柱なら、深さもちょうど1cmくらいになる、という説明があります。ひもを張って、それに沿って溝をつけると、まっすぐな列になります。

この1cmは溝の深さで、タネの上にかける土の厚さではありません。溝の底にタネをまき、土はごく薄くかけます。

押さえると、芽がそろう

まいたあとにしっかり押さえることで、芽の出方がそろう、と説明されます。春菊も、にんじんと同じように、タネのまわりが乾いていると芽が出にくくなるので、よく押さえてください、という説明もあります。思っている以上にしっかり押さえてください、と話す人もいます。

乾燥を防ぐ覆い

春菊は、土の乾燥に弱い野菜です。芽が出るまでは、土を乾かさないようにすることが大切です。まいたあとに不織布をかけて、乾燥を防ぐとともに、寒さよけにする方法も紹介されています。

手順5:水をやる

まいたあとは、水をやります。暑さが残る秋の時期なら、朝晩の涼しい時間、特に夕方に水をやる、という説明があります。

タネが浅いところにあるので、じょうろを1か所に止めて水をかけると、タネが流れてしまいます。じょうろを動かしながら、やさしく散らすように水をやりましょう。

ばらまいて、あとで移す方法も

春菊は芽の出方がそろいにくいので、手間をかけすぎず、空いている場所にばらまいておいて、芽が出たら移し替える、という方法を紹介する人もいます。畝のあいだに、余ったタネをまいておく、という提案もあります。

苗を育てて植える方法も

家庭菜園なら、育苗の手間を省いて直まきがおすすめ、という説明がある一方で、週に1回しか畑に行けない人が、育てた苗を植えて、ちゃんと育っている例もあります。畑に行ける回数に合わせて、直まきか苗かを選びましょう。

春菊は苗にしても大丈夫

育苗用のトレー(セルトレイ)で春菊の苗を育ててから畑に植えても、十分育つ、と説明されます。一方で、大根やにんじん、かぶなどは、セルトレイで育てて畑に植えるのは非常に難しいので、あまりやらないほうがよい、とも説明されています。根を食べる野菜は、植え替えで根が傷むと形が悪くなるからです。春菊は葉を食べる野菜なので、苗から育てても問題ないんですね。

安いタネでも、芽の出方は変わらなかった例

ホームセンターのタネと、100円ショップのタネで、春菊の芽の出方を比べた例があります。まいてから10日の時点で、ほとんど差は出ていなかった、という結果です。ただし、これは10日目の観察で、その後の育ち方まで比べたものではありません。

摘み取りで春まで

株ごと抜かずに、摘み取って長く収穫する

2つの収穫のしかた

春菊の収穫には、2つのやり方があります。

株ごと抜く方法も、もちろん間違いではありません。一度にたくさん収穫したいときや、次の野菜を植える予定があるときは、株ごと抜くほうが向いています。でも、摘み取って収穫すると、残った株からわき芽が伸びてきて、何度も収穫できます。冬のあいだ、少しずつ長く楽しみたいなら、摘み取り収穫がおすすめです。

下葉を3〜4枚残して切る

最初の収穫:下の葉を残して上を切る

本葉が10枚くらい、草丈が25cmくらいになったら、下の葉を3〜4枚残して、その上を収穫する、という説明があります。大切なのは、地面ぎりぎりで切るのではなく、下の葉を残しておくことです。残した葉のつけ根から、わき芽が伸びてきます。

草丈15〜20cmくらいで、いちばん上の成長点を摘む、という説明もあります。

2回目からの収穫:わき芽を摘む

わき芽が伸びてきたら、わき芽の下の葉を1〜2枚残して、その上を収穫します。わき芽が10〜15cmくらいに伸びたときが、収穫の目安、という説明があります。これをくり返していくと、株からどんどん新しいわき芽が出てきます。

摘み取るときの道具

摘み取りは、手で折り取ることもできますが、清潔なはさみを使うと、切り口がきれいで株を傷めにくくなります。切る位置は、残したい葉のすぐ上です。わき芽が出てくる葉のつけ根を、切り落としてしまわないように気をつけましょう。

摘み取りのたびに、株を見る

摘み取るたびに、葉の色や、わき芽の伸び具合、虫がついていないかを見ておくと、株の調子の変化に早く気づけます。葉の色が薄くなっていたら追肥、わき芽が細くなってきたら株が疲れてきたしるし、というように、収穫しながら株の様子を確かめていきましょう。

何回くらい収穫できるか

収穫できる回数は、2〜3回という例や、もっと多い例があります。管理がうまくいけば、春まで何度も収穫できる、という説明もあります。ただし、株の状態や寒さによって変わるので、何回とは決められません。

株ごと抜く場合

株ごと収穫する場合は、本葉4〜5枚のころに、株と株のあいだが5〜6cmになるように間引き、本葉7〜8枚、草丈20cmくらいになったら、株ごと抜いて収穫する、という説明があります。

間引き

間引きは2回くらいで

多めにまいた春菊は、芽が出そろったら間引いていきます。込み合ったままだと、ひょろひょろと細長く育ってしまうからです。芽が出て1週間後くらいに最初の間引きをして、だいたい2回くらいで間引きを終える、という目安があります。

間引くと風通しがよくなり、病気の予防にもなる、と説明されます。込み合ったところだけを間引いて、あとはそのまま伸ばす、という方法もあります。

はさみで根元から切る

間引くときは、抜くのではなく、はさみで根元から切ると、残したい株の根を動かさずにすむ、という説明があります。間引いた若い葉も、捨てずに料理に使えます。

間引いた株を、空いた場所に移す

春菊は芽の出方がそろいにくいので、ところどころに芽が出ない場所ができることがあります。そんなときは、込み合ったところから間引いた株を、根を傷めないように土ごと掘り上げて、空いた場所に移して植える方法もあります。春菊は葉を食べる野菜なので、植え替えても育ちやすいです。植え替えたあとは、根づくまで土を乾かさないようにしましょう。

追肥

摘み取りが始まったら追肥

摘み取って収穫を始めたら、わき芽を伸ばすために追肥をします。葉の色が薄くなってきたり、わき芽があまり伸びなくなってきたりしたら、また追肥してみる、という説明があります。長く収穫するので、収穫のたびに追肥をする、という説明もあります。

追肥のやり方

株から左右に20cmくらい離れたところに、移植ごてで穴をあけて肥料を入れ、土をかけて押さえる、という例があります。反対側にも同じように入れます。

条と条のあいだに肥料をまいて、軽く耕す(中耕する)方法もあります。肥料の効きがよくなるだけでなく、草を抑えたり、水はけをよくしたりする効果もある、と説明されます。

先にまいて壁を作る

白菜やキャベツと一緒に植える

香りで虫よけを期待する

春菊の独特の香りを利用して、キャベツや白菜、大根などのアブラナ科の野菜と一緒に植え、虫よけの効果を期待する方法(混植)があります。キク科とアブラナ科を混ぜて植えることで、害虫を遠ざける効果が期待できる、と説明されます。

ただし、どれくらい虫が減るのかを測った結果があるわけではありません。「虫がまったく来なくなる」ではなく、「少し減らす手助けになるかもしれない」くらいに考えておきましょう。

春菊で囲む

春菊で畝のまわりを囲み、その中にアブラナ科の野菜をまく、という配置も紹介されています。春菊を「壁」のようにする考え方です。

春菊を先にまく

大根と春菊を一緒にまいたら、春菊が育つ前に、春菊の芯まで虫に食べられてしまった、という失敗例があります。春菊が小さいうちは、香りがまだ十分に出ないので、虫よけの効果が期待しにくい、という考え方です。

そこで、大根より2〜3週間くらい早く春菊をまいておく、という方法が紹介されています。春菊が先にある程度育っていれば、香りで虫よけの効果が期待しやすくなる、という説明です。それでも、混植の効果は完全ではない、と話している人自身が説明しています。

交互にまくときは、深さを変える

穴あきマルチで、春菊とアブラナ科の野菜を交互にまく方法もあります。このとき、春菊は5mmくらい、アブラナ科は1cmくらいの深さに押しこむ、という例があります。春菊は好光性なので浅く、アブラナ科はそれより少し深くまくのがポイントです。

すじまきなら、条と条のあいだを15cmくらいあけて、春菊は1〜2cm間隔でまく、という例があります。

春菊は、横に広がる

春菊は育つと横に広がっていくので、一緒に植える野菜とのあいだに、余裕をもたせて配置しましょう。

豆と一緒に植える

スナップえんどうやそら豆の近くに、春菊を一緒に植える例もあります。アブラムシを遠ざける効果や、風よけの役目が期待されています。葉物の春菊が、土の中の余分な窒素を吸ってくれる、という話もあります。タネから3週間ほど育てた春菊の苗を、豆の近くに植える、という例があります。

冬越し

霜への強さは、説明が分かれる

春菊の寒さへの強さは、説明が分かれています。軽い霜では枯れないけれど、強い霜では葉が枯れる、という説明や、寒さに少し弱い、霜で葉がだめになる、という説明があります。品種や株の大きさでも違います。

霜が降りるようになったら、不織布かビニールのトンネルで守る、という説明があります。

不織布とビニールの違い

不織布のトンネルは、閉め切ったままでも大丈夫だけれど、ビニールのトンネルは、日中に換気が必要、と説明されます。晴れた日にビニールを閉め切ったままだと、中が暑くなりすぎるからです。

重ねがけで冬を越した例

不織布と保温用のビニールを重ねて、べたがけにして12月を過ごし、1月の時点で春菊が育っていた、という例があります。移植した苗が最初の収穫を終えて、次の収穫を待っている、という観察です。

冬も、定期的に摘む

11〜12月は、わき芽が10〜15cmにすぐ伸びたけれど、1月になるとわき芽の出が悪くなった、という観察があります。寒くて伸びが遅い時期でも、定期的に収穫するようにすすめられています。

春になったら、とう立ちに注意

冬を越した株は、だんだん弱ってきて、新しいわき芽が出にくくなります。暖かくなってくると、とう立ち(花の茎が伸びること)して、味が落ち、茎も硬くなる、と説明されます。わき芽が出なくなって、花のつぼみが見えてきたら、収穫の終わりが近いしるしです。

春まきの場合

春にまく場合は、3月に不織布をべたがけして守り、4月に強い霜がなくなったら外す、という説明があります。

秋まき春菊の1年(例)

秋にまく春菊の、おおまかな流れの例です。地域やその年の気候で前後するので、目安として読んでください。

8月下旬〜9月中旬:タネまき

暑さが少し落ち着いたころに、タネをまきます。多めにまいて、土は薄く、しっかり押さえます。芽が出るまでは、土を乾かさないように気をつけます。

9月〜10月:間引き

芽が出て1週間くらいで最初の間引き、そのあともう1回くらい間引いて、株の間隔を広げていきます。間引いた若い葉も食べられます。

10月〜11月:摘み取り収穫の始まり

草丈が20〜25cmくらいになったら、下の葉を残して、最初の摘み取りをします。摘み取りを始めたら追肥をして、わき芽を伸ばします。

12月〜2月:冬のあいだの収穫

霜が降りるようになったら、不織布やトンネルで守ります。寒さで伸びがゆっくりになっても、伸びたわき芽を定期的に収穫します。鍋料理の季節に、必要なぶんだけ摘んで使えます。

3月ごろ:とう立ちで終わり

暖かくなってくると、とう立ちが始まり、茎が硬くなってきます。収穫の終わりです。株を片づけて、次の野菜の準備をします。

光で深さを測る

失敗の見分け方

芽がほとんど出ない

タネを深くまきすぎたか、土が乾いてしまったか、暑すぎた可能性があります。春菊は好光性なので、土は薄くかけて、しっかり押さえます。暑い時期は、夕方に水をやるなど、乾かさないようにしましょう。

芽が出たのに、そろわない

春菊は、芽の出方がそろいにくい野菜です。多めにまいておき、出た芽を生かして、空いたところには、あとから苗を移すなどして調整しましょう。

摘み取ったあと、わき芽が出てこない

地面ぎりぎりで切ってしまい、わき芽の出る葉のつけ根が残っていなかった可能性があります。下の葉を3〜4枚残して切るようにしましょう。肥料が足りていない場合もあるので、葉の色が薄ければ追肥をしてみてください。

冬に葉が傷んだ

強い霜に当たった可能性があります。不織布やトンネルで守りましょう。

春になって、茎が硬くなった

暖かくなって、とう立ちが始まった可能性があります。収穫の終わりが近いので、残りを早めに収穫しましょう。

葉の色が黄色っぽくなってきた

肥料が足りなくなってきたか、土が酸性に傾いている可能性があります。摘み取り収穫を続けていると、株はたくさんの栄養を使うので、葉の色が薄くなってきたら追肥をしてみてください。それでも改善しないなら、土の酸度を測ってみましょう。

説明が分かれていること

秋まきの時期

土のかけ方

どれも「深くしない」という点は共通しています。

霜への強さ

摘み取りの目安

直まきか、苗か

収穫できる回数

株の状態や寒さ、追肥のしかたで変わります。何回収穫できるかより、株が元気にわき芽を出し続けているかを見て判断しましょう。

よくある質問

Q. 冬の鍋に間に合わせるには、いつまけばいいですか?

A. 秋まきの適期は、8月下旬から9月中旬くらいが目安です。春菊は育つのがゆっくりなので、冬になってからまくと、鍋の季節に間に合わないことがあります。暑さが少し落ち着いたころにまいておくと、冬に収穫を楽しめます。

Q. プランターでも育てられますか?

A. 育てられます。摘み取り収穫なら、少ない株数でも長く収穫できるので、プランター向きです。乾きやすいので、土の乾き具合を見て水をやってください。

Q. 摘み取った先端も食べられますか?

A. 食べられます。摘み取った成長点の部分も、やわらかくて香りのよい葉です。捨てずに料理に使いましょう。

Q. 春菊の花は咲かせてもいいですか?

A. 春菊は、春になると黄色や白の、菊のような花を咲かせます。花が咲くころには茎が硬くなって、食べるのには向かなくなります。花を楽しむなら、そのまま咲かせてもかまいません。

Q. 収穫が終わった春菊の株は、どうすればいいですか?

A. 春菊の茎や葉は、比較的やわらかく、はさみで切りやすいので、乾かしてから土にすき込んだり、堆肥にしたりする方法が紹介されています。ただし、病気が出ていた株は、畑に戻さないようにしましょう。

Q. 前に何を育てた場所にまけばいいですか?

A. とうもろこしのあと、レタスやキャベツのあと、里芋のあと、なすのあと、にんにくのあとなど、いろいろな例があります。前の野菜の肥料が残っているかどうかを見て、肥料の量を調整してください。

Q. 春菊にも虫はつきますか?

A. 香りがあるので虫がつきにくいと言われますが、まったくつかないわけではありません。小さいうちは、芯を食べられることもあります。ときどき葉の裏や芯を見て、虫がいないか確かめましょう。

Q. 間引いた春菊も食べられますか?

A. 食べられます。間引いた若い葉は、やわらかく、香りもおだやかです。サラダやおひたしに使ってみてください。

Q. 香りが苦手な家族がいます

A. 春菊の中には、香りや苦みをおさえた、生でサラダにして食べやすいタイプもあります。タネの袋の説明を見て選んでみてください。また、若いうちに摘んだやわらかい葉は、香りも比較的おだやかです。

Q. 冬に、もっとたくさん収穫したいです

A. 冬は寒さで伸びがゆっくりになるので、トンネルなどで保温すると、わき芽の伸びがよくなります。株の数を少し多めに育てておくのも一つの方法です。摘み取ったあとの追肥も忘れずに。

Q. 春まきと秋まき、どちらがいいですか?

A. 春菊は涼しい気候を好むので、秋まきのほうが育てやすい、と説明されます。秋まきは冬のあいだ長く収穫を楽しめます。春まきは、暖かくなるにつれてとう立ちしやすくなるので、収穫の期間が短くなりがちです。初めてなら、秋まきから始めるのがおすすめです。

Q. 株と株のあいだは、どれくらいあければいいですか?

A. 株ごと収穫する場合は、本葉4〜5枚のころに5〜6cm間隔に間引く、という説明があります。摘み取りで長く収穫する場合は、わき芽が伸びて株が横に広がっていくので、それよりもゆとりを持たせて育てるとよいでしょう。

Q. 収穫した春菊を長持ちさせるには?

A. 春菊は葉物なので、収穫したらなるべく早く使うのがいちばんです。摘み取り収穫なら、食べるぶんだけをその日に摘めるので、いつも新鮮な春菊を使えます。これも、家庭菜園で春菊を育てるよいところです。

Q. 春菊の芽が出たあと、急に倒れてしまいました

A. 芽が出たばかりの小さな苗は、土が乾きすぎたり、逆に湿りすぎたりすると、根元から倒れてしまうことがあります。間引きが遅れて込み合っていると、風通しが悪くなって、病気が出やすくなることもあります。土の湿り具合に気をつけて、込み合っているところは早めに間引いてください。

Q. 寒い地域でも育てられますか?

A. 寒い地域では、秋まきは早めにまいて、本格的な寒さが来る前に株を育てておくことが大切です。冬は、不織布やトンネルでしっかり守りましょう。春まきにして、とう立ちする前に収穫する方法もあります。

学ぶ🔬 春菊のタネは、光で深さを測っている

ここからは、春菊のタネと育ち方のしくみについて、少しだけ深く書いておきます。読み飛ばしても大丈夫です。

光を感じて芽を出すタネ

春菊のタネは、芽を出すときに光があったほうがよい「好光性種子(こうこうせいしゅし)」です。タネが光を感じると、「ここは地面の近くだ」と判断して、芽を出す準備を始める、と考えられています。

小さなタネは、たくわえている栄養が少ないので、深いところで芽を出してしまうと、地上にたどり着く前に力尽きてしまいます。光を感じたときだけ芽を出すのは、地面の近くにいることを確かめてから芽を出す、という小さなタネの生き残りの工夫なんですね。だから、春菊のタネに土を厚くかけると、芽が出にくくなるのです。

わき芽が伸びるしくみ

植物の茎の先端(成長点)は、わき芽が伸びるのをおさえる物質を出している、と考えられています。先端が元気なうちは、わき芽はあまり伸びません。

摘み取りで先端を切ると、このおさえる力がなくなって、葉のつけ根にあったわき芽が伸びはじめます。下の葉を残して切るのは、わき芽が出てくる「葉のつけ根」を残すためなんですね。

なぜ、香りで虫が減ると言われるのか

虫の多くは、においを手がかりにして、自分の好きな植物を探しています。キャベツや白菜につく虫は、アブラナ科の野菜のにおいをたよりにやってきます。

近くに春菊のような強い香りの植物があると、そのにおいがまざって、虫が目当ての野菜を見つけにくくなる、という考え方があります。混植で虫よけを期待するのは、このしくみによるものです。ただし、効果の強さは、植え方や虫の種類によって違います。

キク科とアブラナ科を組み合わせるわけ

畑でよく育てられる冬の野菜は、キャベツ、白菜、大根、小松菜など、アブラナ科の野菜が多いです。同じ科の野菜は、つきやすい虫や病気が似ていることが多いので、アブラナ科ばかりを並べていると、同じ虫が次々に移っていきやすくなります。

春菊は、アブラナ科とは別のキク科の野菜です。違う科の野菜を間にはさむことで、虫が移りにくくなることや、香りで虫を遠ざけることが期待されている、というわけです。

春になると、とう立ちするわけ

春菊は、春になって日が長くなり、暖かくなってくると、花を咲かせる準備を始めます。花の茎が伸びると、葉や茎に回っていた栄養が花のほうへ使われるので、茎は硬く、味も落ちていきます。冬のあいだが、春菊の葉をいちばんおいしく食べられる時期、というわけです。

まとめ

ここまで読んでくださって、ありがとうございます!

春菊の育て方のポイントを、もう一度まとめておきます。

春菊は、摘んでも摘んでも、また新しい芽を伸ばしてくれる、頼もしい冬の野菜です。タネのまき方に少しだけ気をつければ、冬のあいだ、鍋の日に必要なぶんだけ摘んで使える、うれしい存在になってくれます。

まずは、プランター1つ分からでも、春菊のタネをまいてみてください。土を薄くかけて、しっかり押さえる。それだけ覚えておけば大丈夫です🌼

🛒 春菊づくりに使うもの

春菊のタネ

発芽率が5割ほどなので、ケチらず厚くまくのが正解です。少量パックを買うより、ある程度の量があるほうが結果的に安く済みます。

不織布

春菊は光が当たらないと芽が出ないので、土を薄くしかかけられません。そのぶん乾きやすいので、上から不織布をかけて水分を守ります。

防虫ネット

春菊は香りが強く虫がつきにくい野菜ですが、白菜やキャベツの間に植えるときは、そちらを守るためにネットが要ります。