晴れた朝ほど、霜は降ります❄️ 曇りの夜は安全な理由
❄️「同じ畑なのに、枯れた株と無事な株があります」
❄️「昨日より寒くなかったのに、今朝だけ霜が降りていた」
❄️「不織布って、そんなに効くんですか?」
どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。
今日は、霜の話です。
先に、この記事でいちばん言いたいことを言っておきますね。
★霜が降りるのは、寒い夜ではありません。風のない、よく晴れた夜です。
気温が同じでも、★曇っていれば霜は降りません。ここが分かると、「今夜は危ない」が前の日に読めるようになります。
霜が降りる3つの条件
この3つがそろった夜だけ
- ★よく晴れている
- ★風がない
- ★空気が乾いている
3つそろうと、★気温が3℃くらいでも地面には霜が降ります。天気予報の気温は地上1.5mで測っているので、★地面付近はそれより2〜3℃低いからです。
★「予報が3℃だから大丈夫」は危ないんです。
なぜ晴れた夜のほうが冷えるのか
昼のあいだ、地面は太陽で暖められています。★夜になると、その熱を空へ向かって放り出します。放射冷却と呼びます。
★このとき、雲があると熱がはね返されて地面に戻ってきます。毛布をかけているのと同じです。
★晴れていると、熱はそのまま宇宙へ逃げます。だから晴れた夜ほど冷えます。
風があるときも霜は降りにくくなります。★空気がかき混ぜられて、地面付近だけが冷えることがなくなるからです。
不織布1枚が、なぜ効くのか
熱を逃がさない毛布になる
さっきの話とつながります。★不織布は、雲の代わりです。
地面から逃げようとする熱を、不織布がはね返して下に戻します。★これだけで、下の温度は2〜3℃高くなります。
たった2〜3℃ですが、★0℃を下回るか下回らないかの境目では、この差が生死を分けます。
かけ方は「べたがけ」でいい
支柱を立ててトンネルにしなくても構いません。★野菜の上に、直接ふわっとかけるだけで効きます。べたがけと呼びます。
大事なのは★裾です。裾が浮いていると、そこから冷気が入って意味がなくなります。★周りに土を乗せるか、マルチ押さえで留めてください。
★昼に外す必要はありません。不織布は光と水を通すので、かけたままで大丈夫です。
ビニールは、逆効果になることがある
透明のビニールをかける方は、★昼に必ず開けてください。
日が当たると中が40℃を超えます。★それで蒸れて枯らすほうが、霜より多いくらいです。
★かけっぱなしにできるのは不織布、開け閉めが要るのがビニール。ここを混同しないでください。
朝の一手で、助かる株があります
霜がついた葉に、水をかける
これは知られていない対処です。★霜が降りた朝、日が当たる前に、上から水をかけてください。
理由は、★凍った細胞が壊れるのは、凍るときではなく、急に溶けるときだからです。
日が当たって急に溶けると、★細胞の中の水が一気に動いて、組織がこわれます。これが「霜にやられた」状態です。
★水をかけてゆっくり溶かせば、こわれずに戻ることがあります。
時間が勝負です
やるなら★日が差す前です。明るくなってきたら急いでください。
日が当たってからでは意味がありません。★もう溶け始めています。
私は★冬のあいだ、晴れた朝はホースを持って畑に出ます。これで助かった白菜が何株もあります。
そもそも、寒さに強い野菜と弱い野菜
強い野菜
- ★ほうれん草、小松菜、春菊、ネギ … マイナス5℃くらいまで平気
- ★大根、にんじん … 地上の葉はやられても、根は土の中で無事
- ★キャベツ、白菜 … 巻いていれば外葉が守る
★白菜は、外葉を紐でしばって頭を包むと、さらに強くなります。
弱い野菜
- ★レタス類 … 霜に当たると外葉から傷む
- ★えんどう、そら豆 … 育ちすぎた株は先端が凍る
- ★いちご … 株は平気だが、早く咲いた花は凍って実にならない
弱いものだけ★不織布をかければ十分です。全部を守ろうとしなくて大丈夫です。
学ぶ:氷が野菜をこわすしくみ🔬
理科の時間です。
水が凍ると、★体積が約9%増えます。ほとんどの物質は冷やすと縮むのに、水だけは氷になると膨らみます。
これが野菜にとっては大問題です。★細胞の中の水が凍って膨らむと、細胞の壁を内側から破ります。
破れた細胞は、溶けたときに中身が流れ出ます。★葉が黒くなってべたっとするのは、そういう状態です。
では、なぜ寒さに強い野菜があるのか。★中の水に糖を溶かし込んで、凍る温度を下げているからです。
砂糖水は真水より凍りにくい。★これは家の冷凍庫でも試せます。ジュースがなかなか凍らないのと同じ理由です。
お子さんと一緒なら、★水と砂糖水を製氷皿に入れて、同時に冷凍庫へ入れてみてください。★砂糖水のほうが遅く凍ります。畑の野菜が冬に甘くなるのは、これをやっているからです。
まとめ
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
霜は、前の日の夜に読めます。
- ★霜が降りるのは、晴れて風がなく乾いた夜。曇りなら降りない
- ★予報の気温は地上1.5m。地面付近はそれより2〜3℃低い
- ★不織布は雲の代わり。熱を戻して2〜3℃暖かくする
- ★べたがけでいい。ただし裾は必ず土で留める
- ★ビニールは昼に開ける。蒸れて枯らすほうが多い
- ★霜がついた朝は、日が当たる前に水をかけて、ゆっくり溶かす
- ★葉物・大根・ネギは強い。レタス・豆・いちごの花は弱い
- ★白菜は外葉を紐でしばると強くなる
- ★野菜は糖を溶かして凍る温度を下げている。だから寒いと甘い
全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは★今夜の天気予報を見て、晴れ・無風なら不織布を1枚かけてください。それだけで朝が変わります❄️
次回は、落ち葉の話。★踏むだけで土になる、いちばん安い土づくりをお話しします🍂
不織布
雲の代わりになって、下の温度を2〜3℃上げます。かけたままで大丈夫です。
トンネルビニール
ビニールは昼に開けてください。蒸れて枯らすほうが霜より多いです。
マルチ押さえピン
裾が浮くと冷気が入って意味がなくなります。しっかり留めてください。
敷きわら
株元を覆っておくと、地面から熱が逃げにくくなります。


