いちごは、埋めた瞬間に実が消えます🍓 クラウンを出す話
🍓「いちご、葉ばかり茂って実がつきませんでした」
🍓「植えるとき、深さなんて気にしていなかった」
🍓「実が土について、腐ってしまった」
どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。
今日は、いちごの植え付けです。
先に、この記事でいちばん言いたいことを言っておきますね。
★いちごは、株の中心を埋めると実がつきません。
いちごの株をよく見ると、葉の付け根が集まっている、太くて短い茎のような部分があります。★ここをクラウンと呼びます。王冠という意味です。
このクラウンから、葉も、根も、そして花も出ます。★ここが埋まると、花が出てこられません。
深さを2cm変えるだけで、収穫がゼロになったり、たっぷり穫れたりする。★いちごは、植えた瞬間にほぼ決まる野菜です。
※以下の時期は中間地(関東〜関西の平野部)が目安。
クラウンは、埋めない・浮かせない
正解は「クラウンの下半分が土に触れる」
言葉にすると難しいので、目安を書きます。
★クラウンの上半分が、地面から見えている状態。これが正解です。
深すぎると花芽が出ず、葉ばかりになります。★逆に浅すぎると、根が乾いて株が弱ります。どちらもよくある失敗です。
ポットの土の高さに合わせる
いちばんかんたんな見分け方があります。
★ポットの土の表面と、畑の土の表面を、ぴったり同じ高さにする。
苗屋さんは、ちょうどいい深さで育てています。★その高さをそのまま持ってくれば、まず外しません。
植えたあと、水をやると土が沈みます。★沈んでクラウンが埋まったら、指でそっと土をよけてあげてください。
私の失敗
一昨年、20株植えて、実がついたのは半分くらいでした。
原因はあとで分かりました。★植えたあとに、株元へ丁寧に土を寄せてしまっていたんです。よかれと思ってやったことでした。
土を寄せた株ほど、葉が立派で、花が咲きませんでした。★親切のつもりが、いちばんの邪魔でした。
向きを揃えると、収穫がラクになります
ランナーの跡を、通路側に向ける
苗の株元をよく見ると、細いつるが切られた跡があります。★これがランナーの跡です。親株とつながっていた側です。
ここが面白いところで、★いちごの花と実は、ランナーの跡と反対側に出ます。
つまり★ランナーの跡を通路側に向けて植えると、実は全部うねの内側に出ます。これだと実が通路に落ちて、踏みます。
逆に★ランナーの跡をうねの内側に向けて植えると、実が通路側に垂れて、しゃがまずに穫れます。
全部同じ向きに揃える
20株あっても、やることは同じです。★全部、ランナーの跡をうねの中央に向ける。
これだけで、収穫のとき実を探さなくて済みます。★向きが揃っているだけで、作業がまるで違います。
実を土につけない工夫
敷きわらか、黒マルチ
いちごの実は、土に触れると高い確率で傷みます。雨で泥がはねると、そこから傷みが広がります。
対策は2つです。
- ★黒マルチを張って、その上に実を乗せる
- ★敷きわらを厚めに敷く
私は黒マルチにしています。★地温が上がって春の生育が早まるのと、雑草が生えないのが理由です。
マルチを張るのは、いつか
ここは意見が分かれるところです。
★植えるときに張ってもいいですし、寒くなる前の12月でも間に合います。
私は★2月ごろに張っています。冬のあいだは土をむき出しにしておいて、寒さにしっかり当てるためです。
いちごは、★一定の期間しっかり寒さに当たらないと、春に花芽が動き出しません。早く暖めたほうがいいと思ってマルチを急ぐと、かえって遅くなることがあります。
★焦らないほうが、結果として早い。いちごはそういう野菜です。
肥料は、年内でやめます
止める時期がある
いちごは、★12月以降に肥料が効いていると、葉ばかり茂って実が減ります。
だから追肥は★11月まで。年が明けたら、2月末か3月に1回だけ、様子を見て足すくらいでちょうどいいです。
元肥も控えめに。★堆肥を軽く入れる程度で、油かすや鶏ふんを効かせすぎないでください。
肥料が多いと、はっきり分かるサインが出ます。★葉が大きくなりすぎて、色が濃い緑になります。手のひらより大きい葉が出てきたら、確実に効きすぎです。
そうなったら、もう足さない。★春まで待って、株が自分で落ち着くのを待ちます。
冬に葉が枯れても、慌てない
12月から2月にかけて、外側の葉が赤くなって枯れていきます。★これは病気ではありません。
いちごは冬に休みます。★葉を減らして、株の中心と根に力をためています。
枯れた葉は、そのままにせず取り除いてください。★病気の元になるのと、風通しが悪くなるからです。中心の新しい葉だけ残っていれば大丈夫です。
学ぶ:いちごの「実」は、実ではない🔬
理科の時間です。
いちごの表面に、小さなつぶつぶがついていますよね。★あれがいちごの本当の実です。ひとつひとつが、種を包んだ果実です。
では、赤くて甘い部分は何かというと、★花の土台がふくらんだものです。花托と呼ばれます。
つまり口にしているのは、実の周りではなく、★実を乗せている台のほうなんです。
面白いのはここからで、★つぶつぶの数が多いほど、赤い部分は大きくなります。つぶつぶがホルモンを出して、下の台をふくらませているからです。
いびつな形のいちごを見たことがありませんか。★あれは、受粉がうまくいかなかったつぶつぶがある側だけ、ふくらまなかった形です。
お子さんと一緒なら、★いびつな実を1つ選んで、へこんだ側とふくらんだ側のつぶつぶを数えてみてください。★はっきり差が出ます。花のときにミツバチが来たかどうかが、形に残っているんです。
まとめ
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
いちごは、植えるときの2つだけ守れば、あとは春を待つだけです。
- ★クラウン(株の中心)は埋めない。上半分が見えている高さが正解
- ★迷ったら、ポットの土の高さと畑の土の高さを合わせる
- ★水やり後に沈んで埋まったら、指で土をよける
- ★ランナーの跡をうねの内側に向けると、実が通路側に垂れて穫りやすい
- ★向きは全株そろえる。それだけで収穫がまるで違う
- ★実を土につけない。黒マルチか敷きわらを使う
- ★追肥は11月まで。年明けの肥料は葉ばかりにする
- ★冬に外葉が枯れるのは休んでいるだけ。枯れ葉は取り除く
全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは苗を1つ手に取って、★株の中心の太い部分を探してみてください。そこが埋まらないように植える。それだけで実がつきます🍓
次回は、土の酸度の話。★石灰は3種類あって、使う場面が全部ちがいます🧪
いちご苗
クラウンの上半分が見えている高さに植えてください。埋めると花が出ません。
黒マルチ
実が土に触れると傷みます。マルチの上に実を乗せる形にします。
敷きわら
マルチを張らないなら、こちらを厚めに。同じ役目をします。
液肥
追肥は11月まで。年明けに効かせると葉ばかりになります。


