芋は種芋の「上」にできます🍠 だから土を寄せないと外に出ます
🍠「葉ばかり大きくて、芋が小さい」
🍠「掘ったら、芋が地面から出ていた」
🍠「日当たりのいい場所に植えたのに、うまくいかない」
どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。
里芋は、★他の野菜と好みが真逆の野菜です。
先に、この記事でいちばん言いたいことを言っておきます。
★里芋の芋は、植えた種芋の「上」にできます。
だから★土を寄せないと、芋が地面の外に出てしまいます☺️
★★まず、場所です
山の芋に対して、里の芋
名前の話から。
★山芋に対して「里の芋」。それが里芋です。
★日本だけで200種類以上の品種があると言われています。
迷ったら★土垂(どだれ)を選んでください。★いちばん有名で、作りやすく、流通しています。
★★他の野菜と、まったく違う環境を好みます
そして、いちばん大事なのがこれです。
★里芋は、他の野菜とまったく違う環境を好みます。
★じめじめした半日陰が大好きです。
★水不足になると、すぐ枯れます
逆に、苦手なこともはっきりしています。
★水不足になると、大きな葉がすぐ枯れます。
そして★いい芋がつきません。
前にレタスの記事で「乾燥に強く湿気に弱い」とお伝えしました。★里芋はその正反対です。
★★理由は、生まれ故郷です
なぜそうなのか。原産地を見ると分かります。
★里芋は、東南アジアの雨の多い熱帯雨林生まれです。
熱帯雨林とは、どんな場所でしょうか。
- ★雨がたくさん降る
- ★木が茂っていて、地面は半日陰
- ★★落ち葉が積もって腐葉土になり、肥沃で湿っている
★里芋は、そういう場所で育ってきました。
★同じような環境を作ってやれば、簡単に作れます。
★★ナスと、日陰を作り合う
面白い組み合わせがあります
場所の話で、ひとつ面白い方法があります。
★里芋とナスは、生まれ故郷が近いんです。
でも★ナスほど日を好みません。
★向きを変えて、隣に植える
そこで、こうします。
- ★ナスを、日なた側に植える
- ★里芋を、日陰側に植える
すると★ナスの影で里芋が育ちます。
そして面白いことに、★ナスも半日陰を嫌わないので、★里芋の大きな葉の影でナスを育てるという組み方もできます。
★お互いに日陰を作り合う。
前にコンパニオンプランツの記事で、根粒菌の話をしました。★あれは地下の話でしたが、★これは地上の話です。
★組み合わせは、根だけの問題ではありません。
★敷きわらで、じめじめを作る
もうひとつ、環境を作る方法があります。
★刈った草やわらを、株の周りに敷き詰めてください。
★じめじめした状態を作ってやると、すごくよく育ちます。
前に猛暑対策の記事で、★マルチの上にわらを敷く話をしました。
★同じ道具ですが、目的が違います。
- 他の野菜 … ★地温を下げるため
- ★里芋 … ★湿らせるため
★何のためにやるのかで、同じ作業の意味が変わります。
★肥料は、少なめに
入れすぎると、葉ばかりになります
肥料の話です。
★肥料をたくさん入れると、大きな葉ばかり茂ります。
見た目は立派です。でも★芋が大きくなりません。
★肥料不足気味のほうが、よく育ちます
はっきりしています。
★肥料不足気味のところのほうが、よく育ちます。
前にさつまいものつるぼけの話をしました。★玉ねぎの止め肥でも、窒素が多いと球が太らないとお伝えしました。
★地下で太る野菜は、みんな同じです。
★葉に力が行きすぎると、地下に回りません。
★★芋は、種芋の「上」にできます
ここが今日の本題です
里芋の育ち方は、独特です。順番に見ていきます。
★1. 種芋から芽が出て、伸びる
★2. 地上に出て、葉を展開する
★3. ★葉が養分を蓄えると、その養分が★種芋の上に「新しい親芋」を作る
★4. ★その親芋の横に、子芋・孫芋ができる
★★上へ、上へと積み上がります
大事なのは3番です。
★新しい親芋は、種芋の「上」にできます。
じゃがいもは、種芋のまわりに広がりました。★里芋は、上に積み上がっていきます。
そして★その親芋の横に、子芋がつく。★孫芋がつく。
★どんどん上へ、そして横へ広がっていきます。
★★だから、土を寄せます
ここで問題が起きます。
★上に積み上がるので、土が足りないと芋が地面の外に出てしまいます。
外に出た芋は、日に当たって傷みます。
★★これが、里芋栽培のいちばん重要な点です。
★葉が広がってきたら、土寄せ
タイミングです。
★葉が何本も大きく広がってきたら、必ず土寄せをしてください。
目的は、★芋が育つ場所を作ってやることです。
前にじゃがいもの記事で、土寄せの話をしました。★あれは「地温を下げる」と「緑化を防ぐ」でした。
★里芋の土寄せは、「場所を作る」ためです。
★同じ作業でも、理由が違います。
何度もやります
1回では足りません。
★葉が広がるたびに、その都度寄せてください。
★芋は、育つほど上へ来ます。★土も、それに合わせて足していきます。
種芋のこと
★去年の芋を、種芋にできます
種芋の話です。
★前年に収穫して保管しておいた子芋や親芋を、そのまま種芋にできます。
★食べる分と、同じ芋です。特別なものを買う必要はありません。
前に秋じゃがの記事で「★種芋は必ず検査に通ったものを買う」とお伝えしました。★里芋は事情が違います。
★★向きがあります
植えるときに、向きがあります。
種芋をよく見ると、★2つの面があります。
- ★へこんだ側
- ★親芋にくっついていた側
そして★新しい芽は、へこんだ側の真ん中から出てきます。
★そちらを上にして植えるのが、一般的な植え方です。
★逆さ植えという方法もあります
最近、別の方法も広まってきました。
★芽が出る方を下にして、逆さに植える。
★通称、逆さ植えです。
★これを勧める方も増えています。私はまだ試していないので断言はできませんが、★そういう方法があると知っておくと選択肢が増えます。
★1株だけ試してみる、というやり方でもいいと思います。前にナスの更新剪定でお伝えしたのと同じで、★比べれば答えが出ます。
里芋が向いている場所
★畑の「使いにくい場所」が使えます
最後に、実用的な話をします。
どの畑にも、★日当たりの悪い一角があると思います。
- 建物の陰になる
- 木の陰になる
- 北側で日が短い
★普通の野菜には向かない場所です。
★そこが、里芋には向いています
★じめじめした半日陰が大好き。
つまり★他の野菜が育たない場所こそ、里芋の得意な場所です。
★畑の使いにくい一角を、里芋に任せる。★場所の使い方として、これは効きます。
この記事の要点
まとめ
- ★山芋に対して「里の芋」。★日本だけで200種類以上
- ★迷ったら土垂(どだれ)。いちばん作りやすく流通している
- ★★里芋は他の野菜とまったく違う環境を好む。★じめじめした半日陰が大好き
- ★水不足になると大きな葉がすぐ枯れ、いい芋がつかない
- ★★東南アジアの雨の多い熱帯雨林生まれ。★落ち葉が積もった、肥沃で湿った場所で育ってきた
- ★里芋とナスは生まれ故郷が近い。★ナスほど日を好まない
- ★ナスを日なた側、里芋を日陰側に植えて、★お互いに日陰を作り合う
- ★刈った草やわらを敷き詰めて、じめじめを作る
- ★他の野菜のわらは地温を下げるため、★里芋のわらは湿らせるため
- ★肥料を入れすぎると、葉ばかり茂って芋が大きくならない
- ★肥料不足気味のほうがよく育つ。★地下で太る野菜はみんな同じ
- ★★芋は種芋の「上」にできる
- ★葉が蓄えた養分が、種芋の上に新しい親芋を作り、★その横に子芋・孫芋がつく
- ★★上に積み上がるので、土が足りないと芋が外に出る
- ★葉が何本も大きく広がってきたら、必ず土寄せ
- ★じゃがいもの土寄せは地温と緑化のため。★里芋の土寄せは「場所を作る」ため
- ★1回では足りない。★葉が広がるたびに寄せる
- ★前年に収穫して保管した子芋や親芋を、そのまま種芋にできる
- ★種芋にはへこんだ側と、親芋にくっついていた側がある
- ★新しい芽はへこんだ側の真ん中から出る。★そちらを上にして植える
- ★芽が出る方を下にする「逆さ植え」という方法もある。★1株だけ試すのもよい
- ★★他の野菜が育たない日陰の一角こそ、里芋の得意な場所
全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは畑の★いちばん日当たりの悪い一角を思い浮かべてください。そこが、来年の里芋の場所です🍠
次回は、タネを採る話。買わずに、自分でつないでいく方法です🌱
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
敷きわら
熱帯雨林生まれです。土を乾かさないことが、いちばん効きます。
備中鍬
芋は種芋の上にできます。土寄せをしないと外に出てしまいます。
牛ふん堆肥
水もちのいい土にしておくと、夏の乾燥に耐えます。
移植ごて
植えるとき、芽を上にして15cmほどの深さに。


