花が地面に潜って実になります🥜 だからマルチを外してください
🥜「花は咲いたのに、実がついていない」
🥜「落花生って、どうやって実がなるの?」
🥜「掘ってみたら、さやが小さかった」
どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。
落花生は、育て方が他のどの野菜とも違います。
先に、この記事でいちばん言いたいことを言っておきます。
★落花生は、花が地面に潜って実になります。
名前のとおりです。★「落ちた花から生まれる」から、落花生☺️
★★子房柄(しぼうへい)
黄色い花が咲きます
まず、花からお話しします。
★落花生の花は、黄色です。
マメ科らしい形の、小さな花が咲きます。この花が咲きはじめたら、そこから先が本番です。
★★花の付け根から、何かが出てきます
花が咲いて、しぼんだあと。
★花の付け根から、つるのようなものが出てきます。
これを★子房柄(しぼうへい)と言います。
- ★しぼんだ花から出てくる、芽のようなもの
- ★先端が尖っている
- ★下へ、下へと伸びていく
★そして、土に潜ります
この子房柄が、何をするか。
★土の中に潜り込んでいきます。
尖った先端で、土を突き刺すように入っていく。★植物が自分で地面に潜っていくんです。
★★先端が膨らんで、落花生になります
土に潜ったあと。
★その先端が、やがて膨らみます。
★そこにできるのが、落花生です。
つまり★口にしているのは、地面の下で膨らんだ花の一部です。
★花が咲いて、しぼんで、地面に潜って、そこで実る。★こんな野菜は、他になかなかありません。
★だから、対策が全部決まります
この仕組みが分かると、やることが決まります。
★★子房柄が、土の中にしっかり潜り込める環境を作る。
これが全部です。次から、具体的にお話しします。
①★水を切らさない
花が咲いたころが、勝負です
まず水やりです。
★花が咲いたころに水切れが起きると、困ったことになります。
- ★子房柄が太くならない
- ★さやも大きくならない
★せっかく潜っても、育ちません。
★夏場は、切らさないように
だから、こうしてください。
★夏のあいだ、水を切らさないようにする。
★雨が少ないようなら、たっぷり与えてください。
前に猛暑の記事で、「★水は通路にたっぷり」とお伝えしました。落花生の場合は、★株元も含めて、うね全体を湿らせておくイメージです。
★潜る先が乾いていたら、潜れません。
②★★マルチとわらを、外します
ここが、他の野菜と逆になります
これがいちばん独特なところです。
★マルチやわらを敷いている方は、外してください。
理由は、潜れないからです
当然といえば当然です。
★マルチが張ってあると、子房柄が土に潜り込めません。
せっかく下へ伸びてきたのに、ビニールに当たって止まってしまう。★そこで終わりです。
★★高温だと、焼けます
もうひとつ、こわい話があります。
★37℃などの高温のとき、子房柄がマルチに付着すると、焼けてしまう可能性があります。
前に何度もお伝えしたとおり、★黒マルチの表面は気温よりずっと熱くなります。
★そこに、やわらかい子房柄が触れる。★焼けます。
★マルチは、外したほうが安全です。
わらも、厚すぎるとだめ
わらを敷いている場合も同じです。
★分厚く敷いていると、子房柄が中に入っていきにくくなります。
★全部外す必要はありませんが、薄くするなど調整してください。
他の野菜との、使い分け
前に猛暑の記事で、「★マルチの上にわらを敷く」とお伝えしました。
★落花生だけは、逆です。
- 他の野菜 … 地面を覆って、地温と乾燥を防ぐ
- ★落花生 … ★地面を空けて、潜れるようにする
★「何を守りたいか」で、やることが逆になります。
③★土寄せをします
潜りやすくしてやる
子房柄が伸びてきたら、次の作業です。
★土寄せをして、子房柄を少し埋めてやります。
★うねが低いと、スペースがありません
理由があります。
★うねが低いと、潜り込むスペースが少ないんです。
子房柄が下へ伸びても、そこに十分な土がなければ、実が大きくなれません。
★土を足して、潜る場所を作ってやります。
★思い切って、寄せます
やり方です。
- ★株元に土を寄せる
- ★うねの中央部分にも寄せる
- ★茎が埋まるくらい、思い切って
★遠慮しないでください。★農家さんの中には、上から土をかぶせるようにやる方もいます。
★硬かったら、中耕してから
ひとつ注意です。
★うねの表面が硬い場合は、中耕して柔らかくしておいてください。
前に育苗の記事で、中耕の話をしました。★浅く耕して、土をほぐす作業です。
★硬い土には、子房柄は潜れません。★柔らかくしてから寄せます。
④★守る
★★コガネムシに注意
8月以降、気をつけたい虫がいます。
★コガネムシです。
前に春の虫の記事で、コガネムシの幼虫が根を食べる話をしました。★落花生では、もっと直接的な被害が出ます。
★幼虫が、落花生を食べます
こういう順番で被害が出ます。
- ★成虫が葉を食害する
- ★★うねに卵を産む
- ★孵った幼虫が、落花生を食害する
★せっかく実った落花生を、地面の下で食べられます。
★産卵の時期に注意してください。
★鳥とネズミも来ます
さやが大きくなってくると、別の相手が来ます。
- ★鳥の被害が増えます
- ★場所によっては、ネズミも
★おいしいものは、みんな知っています。
★防虫ネットで、まとめて防ぐ
対策は1つで足ります。
★上から防虫ネットを張ってください。
★コガネムシの産卵も、鳥も、これで防げます。
★時期で、張り方を変えます
張り方に工夫があります。
★葉が青々としているうち … ★ダンポールでアーチ状に張る
まだ株が育っているので、★上に空間を作ってやります。
★収穫間際、葉が枯れてきたら … ★ベタがけにする
もう伸びないので、★直接かけて鳥獣から守ります。
★同じネットを、時期で使い分けます。
★早めに張っておく
判断のヒントです。
★どのみち、いずれ張る必要があります。
だったら★コガネムシが気になる時点から、早めに張っておくほうが得です。
★あとから張るのは、株が大きくなっていて大変になります。
収穫のこと
★見えない野菜です
落花生は、実が地面の下にあります。
★じゃがいもと同じで、見えません。
前に収穫の記事で、こうお伝えしました。★収穫の適期には2種類ある。落花生は★「待って熟させるもの」です。
★試し掘りをします
じゃがいものときと同じです。
★1株だけ掘ってみて、さやの入り具合を確かめる。
早すぎるとスカスカ、遅すぎると殻から外れて土に残ります。★実物を見て決めるのがいちばん確実です。
潜れるようにする、それだけ
この記事の要点
- ★★落花生は、花が地面に潜って実になる。★「落ちた花から生まれる」から落花生
- ★花が咲いてしぼむと、付け根から★子房柄(しぼうへい)が出てくる
- ★先端が尖っていて、★土の中に潜り込む
- ★★その先端が膨らんで、落花生になる
- ★★だから「子房柄が土に潜り込める環境を作る」ことがすべて
- ★花が咲いたころに水切れすると、★子房柄が太くならず、さやも大きくならない
- ★夏場は水を切らさない。★潜る先が乾いていたら潜れない
- ★★マルチやわらを外す。★張ってあると子房柄が潜り込めない
- ★★37℃などの高温時、マルチに付着すると焼ける
- ★わらも分厚いと入りにくいので調整する
- ★他の野菜は地面を覆う。★落花生だけは地面を空ける
- ★子房柄が伸びてきたら、土寄せをして少し埋めてやる
- ★うねが低いと潜り込むスペースが少ない
- ★株元とうねの中央に、茎が埋まるくらい思い切って寄せる
- ★表面が硬いなら、中耕して柔らかくしてから
- ★★コガネムシは、葉を食害するだけでなく、うねに産卵する
- ★孵った幼虫が、地面の下で落花生を食害する
- ★さやが大きくなると鳥の被害が増える。★場所によってはネズミも
- ★防虫ネットで、産卵も鳥もまとめて防げる
- ★葉が青いうちはアーチ状、★枯れてきたらベタがけ
- ★どのみち張るので、早めに張っておくほうが得
- ★落花生は「待って熟させるもの」。★試し掘りで確かめる
全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは株元をのぞいて、★花の付け根から下へ伸びているものがないか見てください。それが子房柄です🥜
次回は、里芋の話。土の中で、親から子へ増えていく野菜です🍠
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
貝殻石灰
落花生はカルシウムを多く使います。実の入りが変わります。
移植ごて
子房柄が潜れるよう、株元の土をやわらかくほぐしておきます。
防虫ネット
まいたタネは鳥に狙われます。芽が出るまでかけておいてください。
収穫メッシュバッグ
掘り上げたあと、風を通したまま干せます。


