レタスは地中海の野菜です🥬 だから乾燥に強く、湿気に弱い
🥬「葉の先が枯れてくる」
🥬「途中で、とろけるように腐った」
🥬「すぐに花が咲いてしまう」
どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。
レタスは、虫がつきにくくて家庭菜園に向いた野菜です。でも★思わぬところでつまずきます。
先に、この記事でいちばん言いたいことを言っておきます。
★レタスは、地中海の野菜です。
これを知っていると、★対策がほとんど全部つながります☺️
★★原産地から、考える
地中海は、どんなところか
地中海沿岸を思い浮かべてみてください。
★夏は乾いていて、雨が少ない。★冬は雨が降るけれど、寒さは厳しくない。
そういう気候で育ってきた野菜です。
★乾燥に強く、湿気に弱い
だから、こうなります。
★レタスは、乾燥には強い。でも湿害には弱い。
湿害というのは、★湿気が多い、水はけが悪い、そういう環境で受ける害のことです。
★雨が続いたり、土に水がたまったりすると、病気や障害が出やすくなります。
★だから、うねを高くします
対策は単純です。
★うねを作る。そして★高くする。
★水はけの悪い畑なら、なおさらです。排水もしっかりやってください。
前に梅雨の記事で、★排水路と高うねの話をしました。★レタスは、その効果がいちばんはっきり出る野菜のひとつです。
★高温にも弱い
もうひとつ、原産地から分かることがあります。
★涼しいところで作るイメージがありますよね。★そのとおりです。暑さに弱い。
そして★高温だと、花芽が出ます。とう立ちです。
前にタネ袋の記事で、こうお伝えしました。
★レタスは25℃を超えると、タネが休眠して発芽しない。
★発芽だけでなく、生育でも同じです。★暑いのが苦手な野菜です。
だから★栽培時期をしっかり守ってください。★秋まきなら、9月に入ってからが安心です。
★★カルシウムが好きです
葉先が枯れたら、このサイン
レタスには、はっきりした好みがあります。
★カルシウムが足りないと、葉先が枯れます。
葉の先端が茶色くなって、パリパリになる。★これはカルシウム不足のサインです。
★石灰で補います
対策は、★カルシウムを多く含む石灰を入れることです。
前回、ほうれん草のところで★カキ殻の有機石灰を紹介しました。★レタスにもそのまま使えます。
★葉物野菜は、カルシウムが要る。そう覚えておいてください。
★堆肥にも入っています
もうひとつ手があります。
★堆肥にもカルシウムが含まれています。
とくに★鶏ふんはカルシウムが多いです。前に玉ねぎの止め肥の記事で、炭化鶏ふんの話をしました。★あのときも「カルシウムを含む」とお伝えしました。
★元肥に混ぜておくと、なおいいです。
★★pHは6.5から7.0
数字がはっきりしています
レタスには、目標とするpHがあります。
★6.5から7.0がベストです。
そして、★はっきりした境界線があります。
★★pHが6.0以下になると、病気のリスクがぐっと高まります。
日本の畑は、放っておくと酸性です
前にも何度かお伝えしました。
★雨が多い日本では、土は放っておくと酸性に傾きます。
つまり★何もしないと、6.0を割り込んでいきます。
★ほうれん草もレタスも、酸性に弱い。★葉物を作るなら、石灰は欠かせません。
★★測る道具があります
「pHなんて、どうやって知るのか」と思いますよね。
★土壌酸度計という道具があります。
- ★土に挿すだけで、pHが分かります
- ★3,000円から5,000円くらい
★1つ持っておくと、畑全体の目安になって便利です。
前にスコップの剣先が30cm、移植ごてが15cmという話をしました。★道具が定規になる、という話をいくつかしてきましたが、これは「見えないもの」を測る道具です。
★勘でやっていたところに、数字が入ります。
★★窒素は、ゆっくり効かせる
ここがレタスの難しいところです
肥料の話です。★レタスは、窒素の扱いが独特です。
★足りないと、花が咲きます
まず、少ない場合です。
★窒素が足りないと、花芽が出ます。
とう立ちですね。★高温でもとう立ちしますが、★肥料不足でもとう立ちします。
★育つ力がないと、「もう子孫を残そう」と切り替わってしまう。前に4月号でお話しした、あの仕組みと同じです。
★★多すぎると、とろけます
では、たくさんやればいいのか。
★逆です。
★窒素をやりすぎると、病害虫の原因になります。
そしてレタスには、★腐敗病という代表的な病気があります。
★名前のとおり、株がとろけていきます。★見ていてつらい病気です。
前に何度もお伝えしたとおり、★窒素で急いで作られた細胞は壁がうすい。★菌が入りやすくなります。
★★だから「ゆっくり効かせる」
足りなくてもだめ。多すぎてもだめ。
★答えは、ゆっくり効かせることです。
★レタスは、堆肥の窒素が好き
ここが面白いところです。
★レタスは、堆肥から出る窒素を好んで吸収するという特性があります。
窒素にもいろいろな形があって、★レタスは堆肥由来のものを好むんですね。
だから、こうします。
- ★堆肥をしっかり入れる
- ★油かすでもよい
- ★化成肥料を使うなら、★大粒・緩効性のものを
★ゆっくり出てくる形で入れておく。それがレタスに合っています。
リン酸も好みます
もうひとつ、★レタスはリン酸も好みます。
前に玉ねぎの止め肥の記事で、リン酸は★DNAの材料で、細胞膜を丈夫にするとお伝えしました。
★有機なら骨粉です。腐敗病を防ぐという意味でも、理にかなっています。
レタスが向いている理由
虫が少ない野菜です
最後に、いいところをお伝えします。
前に春の葉物の記事で、こうお伝えしました。
★レタスはもともと虫の被害が少ない野菜。★寒い時期はカビの病原菌も少ない。
前回のヨトウムシの話でも、キャベツと白菜が主役でした。★レタスは、あの厳しい戦いから外れています。
★アブラナ科ではありません
理由があります。
★レタスはキク科です。
キャベツ、白菜、ブロッコリー、大根、小松菜。★これらは全部アブラナ科で、同じ虫に狙われます。
★レタスだけ、仲間が違います。
前にコンパニオンプランツの記事で、★科が違うと事情が変わるという話をしました。★ここでもそれが効いています。
だから、初めての方にも
★虫の心配が少なく、育つのも早い。
★秋の家庭菜園で、いちばん気楽に作れる葉物だと思います。
土さえ整えておけば、あとは待つだけです。★そして土の整え方が、今日お話しした内容です。
原産地から、全部つながる
この記事の要点
- ★★レタスは地中海の野菜。★原産地を知ると対策が全部つながる
- ★乾燥には強いが、★湿害に弱い
- ★対策は、うねを作って高くする。★排水をしっかり
- ★高温に弱く、★暑いと花芽が出る(とう立ち)
- ★25℃を超えるとタネが休眠する。★発芽も生育も暑さが苦手
- ★★カルシウムが足りないと、葉先が枯れる
- ★カキ殻の有機石灰で補える。★葉物はカルシウムが要る
- ★鶏ふんなどの堆肥にもカルシウムが含まれる
- ★★pHは6.5〜7.0がベスト。★6.0以下で病気のリスクがぐっと高まる
- ★日本の土は放っておくと酸性に傾く
- ★★土壌酸度計は挿すだけ。3,000〜5,000円。★見えないものを測る道具
- ★★窒素が足りないと、とう立ちする
- ★★窒素が多すぎると、腐敗病(とろけていく病気)の原因になる
- ★答えは「ゆっくり効かせる」
- ★★レタスは堆肥から出る窒素を好んで吸収する
- ★堆肥をしっかり/油かすでもよい/化成なら大粒・緩効性
- ★リン酸も好む。有機なら骨粉
- ★レタスはキク科。★アブラナ科ではないので、狙う虫が違う
- ★虫の被害が少なく、秋の家庭菜園でいちばん気楽に作れる葉物
全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは★うねを、いつもより少し高くしてみてください。地中海の野菜だと思い出せば、それだけで判断できます🥬
次回は、落花生の話。花が咲いたあとに、地面へ潜っていく不思議な野菜です🥜
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
レタスのタネ
地中海生まれの野菜です。乾燥には強く、湿気に弱いことを覚えておいてください。
牛ふん堆肥
窒素は堆肥からゆっくり効かせます。化成肥料で一気に効かせると失敗します。
貝殻石灰
カルシウムが足りないと、葉の縁が茶色くなります。
敷きわら
高うねにして、株元を覆う。湿気をためないのがいちばんの対策です。


