ポットを裏返してください🌱 根の巻き方で、いい苗が分かります
🌱「苗って、どれも同じに見える」
🌱「タネをまいたのに、芽が出なかった」
🌱「秋冬野菜、いつから始めればいいの?」
どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。
8月の後半から、秋冬野菜が本格的に始まります。
そして★秋冬野菜には、夏野菜にはない特徴があります。
先に、この記事でいちばん言いたいことを言っておきます。
★苗を買うときは、ポットを裏返してください。
★根の巻き方で、いい苗かどうかが分かります☺️
★秋冬野菜は、期間が短い
日程が決まっています
まず、全体の日程からお話しします。
★9月初旬 … 土づくりを開始
★★9月中旬までに … 植え付けを終える
★11月から12月 … 収穫
★なぜ9月中旬が期限なのか
理由がはっきりしています。
★キャベツなど結球する野菜は、葉の数が十分にそろわないと結球しません。
前に白菜のところでもお話ししましたが、★巻くためには、まず外葉が必要です。
そして★葉を作れるのは、暖かいうちだけです。
★10月に植えたのでは、寒くなるまでに葉がそろいません。だから9月中旬が期限になります。
前回の話と、つながります
前にお盆の記事で、こうお伝えしました。
★暑い8月に植えるのは、寒い12月のため。
★その具体的な日程が、これです。9月初旬に土、9月中旬までに苗。
★太陽熱消毒をした畑は、15cmまで
前回、太陽熱消毒の話をしました。
消毒が終わった土は、★水分が蒸発して硬くなっています。ほぐす必要があります。
そのとき★15cmくらいの深さまでにしてください。
理由は前にお伝えしたとおりです。★深く耕すと、熱が届いていない下の土を表面に出してしまい、効果が半減します。
★「浅く耕す」の具体的な数字が、15cmです。
★★苗選びで、9割決まります
なぜ苗選びが重要なのか
夏野菜なら、多少弱い苗でも時間があります。植えてから収穫まで、3か月も4か月もある。★途中で持ち直せます。
★秋冬野菜は違います。
- ★植え付けまでの期間が短い
- ★そこから寒くなるまでも短い
- ★リカバリーする時間がない
★とくに初心者の方は、悪い苗を植えてしまうと立て直しが難しいです。
★避けたほうがいい苗
まず、外すべきものからお話しします。
★1. 青虫に食害された跡がある
葉に穴が開いている、かじられている。★もう虫がついていた苗です。
★2. 卵を産み付けられた形跡がある
葉の裏に、小さな粒が並んでいる。★これを畑に持ち込むことになります。
★売り場で虫がついているということは、その周りの苗も同じ環境にあったということです。
★いい苗の4条件
逆に、選ぶべき条件です。
- ★軸がしっかりしている
- ★根がしっかり張っている
- ★葉が十分に育っている
- ★葉の色が緑
前に育苗の記事で、「★背が高いものが優秀ではない。低くて太いほうがいい苗」とお伝えしました。★売っている苗を選ぶときも、まったく同じ基準です。
★★ポットを、裏返してください
ここがいちばんの見どころです
そして、多くの方が見落としているのがこれです。
★ポットの裏から、根の巻き方を確認してください。
底の穴から、根が見えます。
- ★根がほどよく見えている → 良い苗
- ★根がぐるぐる巻いて、びっしり詰まっている → ★避けたい苗
★根が巻いている、ということの意味
なぜ根の巻きすぎがだめなのか。
★それは「長い期間、店頭に並んでいた」ということだからです。
苗床からポットに移されて、そのまま売れずに何週間も置かれていた。★その間、根はポットの中で行き場を失って、ぐるぐる回り続けていました。
★初期成長に、影響します
前に定植の記事で、こうお伝えしました。
★根は先端でしか吸えない。★巻いていると、吸う先端が内側に隠れてしまう。
だから★植えたあとの初期成長が遅れます。
そして秋冬野菜には、★その遅れを取り返す時間がありません。
見る順番
売り場での見方を、順番にすると。
★1. 全体を見る(軸が太いか、葉の色は緑か)
★2. 葉の表と裏を見る(食害跡、卵)
★3. ★ポットを裏返す(根の巻き方)
★3つ目を必ずやってください。1と2は多くの方がやりますが、3をやる方は少ないです。
★★タネをまく
大根を例にお話しします
苗ではなく、タネから育てるものもあります。大根、かぶ、ほうれん草、小松菜。
★秋冬野菜は、直まきするものが多いです。
★1穴に4粒まきます
まず、粒の数です。
★タネ袋の発芽率は、85%や70%と書いてあります。
前にタネ袋の記事でお伝えしたとおり、★100%ではありません。10粒まいたら2〜3粒は出ない。
だから★1つの穴に1粒では、心配です。
★1穴に4粒。これくらいまいておけば、どれかは出ます。
★★光を好むタネと、好まないタネ
深さの話です。ここに大事な原則があります。
★基本は、タネの大きさの3倍くらいの深さに埋めます。
でも、それだけではありません。
★★タネには、光を好むものと、好まないものがあります。
- ★光を好むタネ … 浅く埋める(光が届かないと発芽しない)
- ★光を好まないタネ … 少し深めに埋める
大根は、光を好みません
具体例です。
★大根は、光を好まないタネです。だから少し深めに埋めます。
★3mmくらいのタネを、1cmくらいの深さに。
前に春の葉物の記事で、「★にんじんは光を好むので覆土を薄く」とお伝えしました。★大根はその裏返しです。
★同じ根菜でも、逆になる。だからタネ袋を読む価値があります。
★★発芽しない、最大の原因
手順は6つ
まず、正しい手順を並べます。
★1. 土を十分にほぐす
★2. ★鎮圧する
★3. 指で1cmくらいの穴を開ける
★4. タネを1粒ずつ落とす(1穴4粒)
★5. 土をかぶせて、★もう一度、手のひらで鎮圧する
★6. 水やり
★鎮圧が、2回出てきます
気づかれたでしょうか。★鎮圧が2回あります。
- まく前に、1回
- ★覆土したあとに、もう1回
★2回目を飛ばす方が、とても多いです。
★★発芽しない原因の第1位は、鎮圧不足
はっきり言われています。
★発芽しない場合のいちばん大きな原因は、鎮圧不足です。
理由は単純です。
★タネと土が密着していないと、タネは土から水分を吸収できません。
ふわっと土をかけただけだと、★タネのまわりに空気の層ができます。そこには水が来ません。
★水をやっているのに、タネには届いていない。これが「まいたのに出ない」の正体です。
何度も出てきた話です
このブログで、鎮圧の話は何度も出てきました。
- ★春大根 … 覆土したら鎮圧。発芽が揃う
- ★にんじん … 薄く覆って、しっかり鎮圧
- ★定植 … 土を寄せて密着させる
★全部、同じことを言っています。
★くっつけることが、水を届けることです。
8月後半にやること
この記事の要点
- ★9月初旬に土づくり、★9月中旬までに植え付けを終える
- ★キャベツなど結球する野菜は、葉の数がそろわないと結球しない
- ★葉を作れるのは暖かいうちだけ。だから9月中旬が期限
- ★太陽熱消毒のあとは15cmまで。★深く耕すと熱が届いていない土が上がってきて効果が半減
- ★★秋冬野菜は苗選びで9割決まる。★リカバリーする時間がない
- 避ける苗=★青虫の食害跡がある/★卵を産み付けられた形跡がある
- いい苗=★軸がしっかり/根が張っている/葉が十分/葉の色が緑
- ★★ポットを裏返して、根の巻き方を見る
- ★根が巻いている=長い期間、店頭に並んでいた苗
- ★根は先端でしか吸えない。★巻いていると先端が内側に隠れ、初期成長が遅れる
- 見る順番は★①全体 ②葉の表と裏 ★③ポットの裏
- ★発芽率は85%や70%。★1穴に4粒まく
- ★タネの大きさの3倍の深さが基本
- ★★光を好むタネと、好まないタネがある
- ★大根は光を好まないので少し深め(3mmのタネを1cm)
- ★にんじんは光を好むので浅く。★同じ根菜でも逆になる
- 手順は★①ほぐす ★②鎮圧 ③穴 ④タネ ⑤覆土して★もう一度鎮圧 ⑥水やり
- ★★発芽しない最大の原因は、鎮圧不足
- ★タネと土が密着していないと、水分を吸収できない
- ★くっつけることが、水を届けること
全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは次にお店へ行ったとき、★ポットを1つ裏返してみてください。根がどうなっているか、見るだけで構いません🌱
次回は、秋の虫の話。結球しはじめてからが本番です🐛
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
セルトレー128穴
秋冬野菜は畑に直まきせず、涼しい場所で育ててから植えるほうが確実です。
たねまき培土
畑の土でまくと、発芽のところで失敗します。育苗はタネまき用の土で。
日よけ・遮光ネット
夏の育苗は、温めるためではなく冷やすためにやります。春とは目的が逆です。
じょうろ(ハス口)
タネをまいたあとは、鎮圧してから静かに水を。勢いよく出ると種が浮きます。


