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苗選びとタネまきの基本|いい苗の見分け方・ポットの裏・接ぎ木苗・まく深さと鎮圧

ポットを裏返してください🌱 根の巻き方で、いい苗が分かります

どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。

この記事で分かること

野菜づくりの最初の一歩は、苗を買うか、タネをまくか、です。

ホームセンターの売り場には、同じ野菜の苗がずらっと並んでいて、「どれを選べばいいの?」と迷ってしまいますよね。タネをまいてみたら、なかなか芽が出なかった、という経験がある方も多いと思います。

安心してください。苗選びにもタネまきにも、ちゃんと見るべきポイントがあります。この記事では、売り場での苗の見分け方から、タネをまく深さ、芽を出させるコツまで、順番に書いていきます。

秋冬野菜の日程

早見:苗選びとタネまきの基本(ひと目で分かる目安)

いい苗

避けたい苗

野菜ごとの苗の目安

タネまきの目安

苗が売り場に並ぶ季節

秋冬野菜は、植えつけの時期がとても大事です。寒くなるまでに育てられる期間が短いので、白菜やキャベツは9月の中ごろまでに植えたいところです。苗が並び始めたら、早めに手に入れておきましょう。

種袋の読み方

種をまくなら、まず種袋の裏をよく読みます。育て方の大事な情報が、ぎっしり書かれています。

自分の地域の欄を確かめて、まく時期を決めてください。

作業の手順

ここからは、苗を買うときと、タネをまくときの流れを、順番に書いていきます。

手順1:苗を買う時期を決める

苗は、植えつけの時期に合わせて売り場に並びます。夏野菜なら4月から5月、秋冬野菜なら8月の終わりから9月、玉ねぎなら11月ごろです。

人気の品種や、玉ねぎの苗などは、すぐに売り切れてしまうことがあります。でも、だからといって、小さすぎる苗や、古くなった苗を無理に買う必要はありません。いい苗が見つからなければ、別のお店を探すか、少し待ってみてください。

また、苗を買ったら、なるべく早く植えるのが基本です。ポットに入れたまま置いておくと、根がつまって、苗がどんどん老化していきます。植える日の予定を立ててから買いに行きましょう。

手順2:苗全体を見る

売り場では、まず苗全体を見ます。

背の高い苗のほうが立派に見えて、つい選んでしまいがちです。売り場では、どうしても大きく育った苗のほうに目が行ってしまいますよね。でも、背が低くても、葉がしっかりしていて、茎ががっしりしている苗のほうが、植えたあとに強く育ちます。

いい苗と悪い苗

手順3:徒長苗を見分ける

「徒長(とちょう)」とは、苗がひょろひょろと細長く伸びてしまった状態のことです。

徒長した苗は、植えたあと、風で倒れたり折れたりしやすく、育ちも弱くなりがちです。同じ値段なら、背が低くてもがっしりした苗を選んでください。

ただし、少し徒長しているくらいなら、植えたあとに追いついて、ちゃんと育つこともあります。「徒長苗は絶対にだめ」というより、「選べるなら、がっしりした苗を」と考えてください。

手順4:虫と病気を見る

葉を1枚めくって、裏も見てください。

特に、薬を使わずに育てたい方は、ここを厳しめに見ておくと安心です。植えてから虫を取るより、売り場で避けるほうがずっと楽です。売り場で虫や卵がついていた苗を畑に植えると、そこから畑全体に広がることがあります。

そして、「なんとなく、この苗は変だな」と感じたら、無理に買わないほうがいい、という考え方もあります。迷ったら、ほかの苗を選びましょう。

手順5:ポットを確かめる

苗選びで、意外と見落としがちなのが、ポットです。

ポットの底から根がたくさん出ている苗は、ポットの中で根がいっぱいになって、ぐるぐる巻いている状態のことがあります。こういう苗は、根が古くなって(老化して)いることがあり、植えたあとの根の伸びが遅れることがあります。

ただし、根が少し見えているくらいなら、根がしっかり張っている証拠でもあります。同じ野菜、同じ値段の苗が並んでいたら、ポットの底も見比べて、根の状態がちょうどいいものを選んでください。

ポットの裏を見る

手順6:接ぎ木苗か、自根苗かを選ぶ

夏野菜の苗には、「接ぎ木苗(つぎきなえ)」と「自根苗(じこんなえ)」があります。

接ぎ木苗は、根が病気に強いので、同じ場所で続けて育てたときの障害(連作障害)や、病気に強いと言われます。初めて夏野菜を育てるなら、接ぎ木苗を選ぶと安心です。

一方で、トマトなら自根苗でも十分育つ、という声もあります。どちらを選ぶかは、畑の状態や、予算に合わせて決めてください(あとで両方の考え方を書きます)。

接ぎ木苗を植えるときは、次のことに気をつけます。

手順7:野菜ごとの苗選び

苗を買ってから植えるまで

苗を買ったら、なるべく早く植えるのが基本ですが、すぐに植えられないときは、次のように管理します。

ホームセンターの売り場は、建物の中や日陰に置かれていることもあります。そういう苗を、いきなり真夏の直射日光に当てると、葉が焼けてしまうことがあります。植える前の数日、少しずつ外の日差しに慣らしてあげると安心です。

苗の植え方

根鉢をくずすと、細い根が切れて、根づくまでに時間がかかります。ポットの中で根が巻いていた場合は、底のほうの根を軽くほぐしてから植えると、外へ伸び出しやすくなる、という方法もあります。

植えつけは、風の強い日や、真夏の昼の暑い時間を避け、曇りの日か夕方に行うのがおすすめです。

手順8:タネをまく準備

ここからは、タネをまくときの流れです。

手順9:まく深さを決める

まく深さは、種の大きさの3倍くらいが一般的な目安です。ただし、種の性質によって変わります。

具体的な例です。

深くまきすぎると、芽が地上に出る前に力尽きてしまいます。これは、芽が出ない原因としてとても多いものです。

手順10:まく粒の数

1か所に何粒まくかも、野菜によって違います。

多めにまいておくと、芽が出ないものがあっても安心です。芽がそろったら、元気なものを残して間引きます。

タネまき

F1の種と、固定種の種

種袋には、「○○交配」と書かれたものと、「固定種」「在来種」と書かれたものがあります。

初めてなら、育てやすいF1の種から始めるのがおすすめです。慣れてきたら、固定種で自分の畑の種をつないでいくのも楽しいですよ。

手順11:鎮圧をする

種をまいて土をかけたら、上から押さえて、種と土をしっかりくっつけます。これを「鎮圧(ちんあつ)」と言います。

鎮圧には、2つの大事な役割があります。

鎮圧が足りないと、種のまわりにすき間ができて、水を吸えず、芽が出にくくなります。芽が出ない原因として、とても多いのがこの鎮圧不足です。

まく前に土を押さえておき、穴をあけてまき、土をかけたあとにもう一度押さえる。このように、2回鎮圧するやり方もあります。

間引きのこつ

芽がそろったら、混みあっているところから間引いていきます。

間引いた若い芽は、捨てずに食べられるものが多いです。大根の間引き菜、小松菜やかぶの間引き菜は、みそ汁やおひたしにぴったりです。

手順12:水やりは、かけすぎない

鎮圧したら、軽く水をやります。

ここで気をつけたいのが、水のかけすぎです。勢いよくたくさんかけると、せっかくまいた種が流れてしまいます。特に、枝豆の種は腐りやすいので、土が軽く湿るくらいで十分です。

まく前に畑をしっかり湿らせておけば、まいたあとの水やりは少なくてすみます。

手順13:発芽の温度を保つ

種が芽を出すには、ちょうどいい温度が必要です。

寒い時期に種をまくなら、ビニールのトンネルや、衣装ケースなどで保温して、温度を上げてあげます。ただし、芽が出たら、閉め切ったままにせず、日中は開けて風を通してください。閉め切ったままだと、苗が蒸れたり、ひょろひょろに伸びたりします。

手順14:苗を育てる(育苗)

自分で苗を作るときに気をつけたいのは、苗を徒長させないことです。

徒長の原因は、主に次の3つと言われます。

このほか、種をまいた間隔が狭すぎて苗が混みあっている、肥料が多すぎる、といったことも徒長の原因になります。

夏に苗を作るときは、強い日差しをやわらげるために遮光ネットを使うことがあります。そのときは、光をさえぎりすぎないように、遮光率30〜40%くらいのものがいいと言われます。70%のように強くさえぎりすぎると、芽の出に影響することがあります。

苗を作る期間の目安

自分で苗を作る場合、種をまいてから植えられる大きさになるまでには、野菜によってかなり違う時間がかかります。

ナスやピーマンは、苗を作るのにいちばん時間がかかる野菜です。植えつけの時期から逆算して、早めに種をまく必要があります。

自分で苗を作るのは大変だと感じたら、お店で苗を買うのも立派な選択です。苗を買えば、種から始めるより、畑で育てる期間を短くできます。

育苗か、直まきか

直まきが向いている野菜

大根、にんじん、ごぼうのように、根がまっすぐ下に伸びる野菜(直根の野菜)は、畑に直接種をまく「直まき」が向いています。

苗を作って植えかえると、まっすぐ伸びるはずの主な根が傷ついて、根が曲がったり、分かれたりしてしまうことがあるからです。

苗を作るのが向いている野菜

トマト、ナス、ピーマン、きゅうり、キャベツ、ブロッコリーなどは、苗を作ってから植えるのが一般的です。

苗を作るよさは、こんなところにあります。

玉ねぎの苗の作り方は3通り

玉ねぎの苗を自分で作る場合、大きく3つの方法があります。

家庭菜園なら、育苗箱やプラグトレーが手軽です。種を買って自分で作ると、苗を買うより安くすむこともあります。

失敗の見分け方

種をまいたのに、芽が出ない

順番に見直してください。

いちばん多いのは、深さと鎮圧の問題です。

芽は出たけど、ひょろひょろに伸びた

光が足りないか、温度が高すぎるか、水が多すぎる可能性があります。日当たりのよい場所に移し、水やりを控えめにしてください。混みあっているなら、間引きます。

買った苗が、植えたあとなかなか育たない

玉ねぎが春に花を咲かせた

太すぎる苗を植えると、春にとう立ちしやすくなると言われます。次は、太さ5〜8mmくらいの苗を選んでみてください。

説明が分かれていること

接ぎ木苗か、自根苗か

畑で同じ野菜を続けて育てている、病気が出たことがある、という場合は接ぎ木苗が安心です。そうでなければ、自根苗でも育てられることが多いです。

鎮圧の強さ

畑のやわらかい土と、セルトレイの育苗用の土では、ちょうどいい強さが違います。畑ならしっかり、セルトレイなら軽く、と覚えておくといいと思います。

また、苗を植えたときに根鉢を強く押しつけるのは避けたほうがいい、という説明もあります。種の鎮圧と、苗を植えるときの押さえ方は、別のものと考えてください。

枝豆やとうもろこしは、直まきか、苗を作るか

直まきは根を傷めにくい、苗づくりは芽の出の失敗を減らせる。それぞれ、何を防ぎたいかで選んでください。鳥に種を食べられやすい畑なら、苗を作るほうが安心です。

徒長した苗は、深く植えるか、浅く植えるか

苗を植えかえる場面や、野菜の種類によって変わります。接ぎ木苗は、つぎ目を埋めないように浅めに植えるのが基本です。

育苗用の土

種まき用の土は、肥料が少なく、水はけと水もちのバランスがいいように作られています。迷ったら、種まき用の土を使うのが安心です。

よくある質問

Q. 苗と種、どちらから始めるのがいいですか?

A. 初めてなら、苗から始めるのがおすすめです。特にトマトやナス、ピーマンなどの夏野菜は、種から苗を作るのに2〜3か月かかり、温度の管理もむずかしいので、最初はお店の苗を使うのが安心です。苗を買えば、芽を出させる手間がかからず、畑で育てる期間も短くてすみます。大根やにんじん、葉物のように、種から育てるのが一般的な野菜は、種から始めてください。

Q. 売り場の苗に、ちょっと虫食いがありました

A. 少しの穴なら、大きな問題にならないこともあります。ただ、葉の裏に虫や卵が残っていることもあるので、選べるなら虫食いのない苗を選ぶほうが安心です。買った場合は、植える前に葉の裏をよく確かめてください。

Q. 種袋の「発芽率」とは何ですか?

A. まいた種のうち、どれくらいの割合で芽が出るかの目安です。たとえば発芽率80%なら、10粒まいて8粒くらい芽が出る、という意味です。発芽率が低い種は、そのぶん多めにまいておきます。古い種ほど、発芽率は下がっていきます。

Q. 余った種は、来年も使えますか?

A. 野菜によって種の寿命は違いますが、涼しくて乾いた場所に保存すれば、翌年も使えることが多いです。ねぎやにんじんのように寿命の短い種もあるので、まく前に、湿らせた紙の上で芽が出るか試してみると安心です。

Q. 苗を買ってから、植えるまで何日置いても大丈夫ですか?

A. なるべく早く植えるのが基本です。数日なら、日当たりのよい場所に置いて、水を切らさないようにしておけば大丈夫です。長く置くと、ポットの中で根がつまって、苗が老化してしまいます。

Q. 同じ野菜なのに、苗の値段が違うのはなぜですか?

A. 接ぎ木苗は、手間をかけてつないで作っているので、自根苗より値段が高めです。また、ポットの大きさや、品種の珍しさによっても値段が変わります。値段の高い苗がいつもいいわけではないので、この記事のポイントで苗そのものを見て選んでください。

Q. 苗を植えたら、すぐに肥料をやったほうがいいですか?

A. 植えつけの前に土づくりで肥料を入れているなら、植えてすぐに追加の肥料はいりません。植えたばかりの苗は、根がまだ新しい土になじんでいないので、肥料をやりすぎると根を傷めることがあります。根づいて新しい葉が伸び始めてから、野菜のようすを見て追肥を考えてください。

Q. 苗は、どこで買うのがいいですか?

A. ホームセンター、園芸店、農産物の直売所などで買えます。園芸店や直売所は、苗の管理がていねいで、地域に合った品種が置いてあることが多いです。ホームセンターは品ぞろえが多く、手軽に買えます。どこで買う場合も、入荷したばかりの新しい苗を選ぶのがいちばんです。入荷日を店員さんに聞いてみるのもいい方法ですよ。

Q. プランターで育てるなら、どんな苗を選べばいいですか?

A. 選び方の基本は畑と同じです。そのうえで、ミニトマトのように株が大きくなりすぎない品種や、プランター向きと書かれた品種を選ぶと育てやすいです。プランターは根を張れる場所が限られるので、ポットの中で根が巻きすぎていない、若々しい苗を選ぶのがおすすめです。

Q. 余った種の保存のしかたは?

A. 種は、湿気と暑さが苦手です。袋の口をしっかり閉じ、乾燥剤と一緒に密閉できる入れ物に入れて、冷蔵庫など涼しい場所で保存するのがおすすめです。袋に、開けた日付を書いておくと、使うときの目安になります。

Q. 接ぎ木苗のクリップが取れてしまいました

A. つぎ目がしっかりくっついていれば、クリップが取れても問題ありません。むしろ、苗が育ってつぎ目が太くなると、自然に外れることが多いです。つぎ目がまだやわらかく、ぐらぐらするようなら、支柱に軽く結んで、つぎ目に負担がかからないようにしてあげてください。

Q. 種をまいたあと、何日くらいで芽が出ますか?

A. 野菜と温度によってかなり違います。大根や小松菜なら数日、にんじんなら1週間以上、寒い時期ならさらにかかります。種袋に書かれた日数を目安にして、過ぎても出ない場合は、深さや鎮圧、温度を見直してまき直してください。

学ぶ🔬 なぜ、まく深さで芽の出が変わるのか

ここからは、苗とタネのしくみについて、少しだけ深く書いておきます。読み飛ばしても大丈夫です。

種は、自分のお弁当で芽を出す

種の中には、芽が地上に出て、葉を広げて自分で栄養を作れるようになるまでの「お弁当」が入っています。

大きな種ほど、たくさんのお弁当を持っています。だから、少し深くまいても、地上まで芽を伸ばせます。逆に、にんじんやレタスのような小さな種は、お弁当が少ないので、深くまくと、地上に出る前に力尽きてしまいます。

「種の大きさの3倍くらい」という目安は、種のお弁当の量に合わせた深さなんですね。

光を感じて芽を出す種

光を好む種は、光を感じたときに「ここは地上に近い」と判断して芽を出します。小さな種が、深いところで芽を出して力尽きないための、生き残りの工夫だと考えられています。

逆に、大根のように光を嫌う種は、光が当たる地表では芽を出しにくく、ある程度土に埋まったところで芽を出します。乾きやすい地表を避けて、湿った土の中で芽を出すための工夫と考えられます。

なぜ鎮圧すると、芽が出やすいのか

土の中には、細かいすき間がたくさんあります。土を押さえると、このすき間が細くなって、下のほうの水分が、細いすき間を伝って上へ上がってきます(毛細管現象)。

種と土がぴったりくっついていると、この上がってきた水分を、種がしっかり吸うことができます。鎮圧が足りないと、種のまわりに大きなすき間ができて、水が届かず、種が乾いてしまうんです。

なぜ徒長するのか

植物は、光が足りないと、光を求めて背を伸ばそうとします。暗い場所で育てたもやしが、細長く白くなるのと同じしくみです。

さらに、温度が高かったり、水が多かったりすると、植物はどんどん伸びようとします。光が足りないのに、伸びる条件だけがそろってしまうと、体を作る栄養が追いつかず、ひょろひょろの苗になってしまうんです。

接ぎ木苗のしくみ

接ぎ木は、2つの植物をつないで、1本の植物にする技術です。

下の根の部分(台木)には、病気や土の中の虫に強く、根を張る力の強い品種を使います。上の部分(穂木)には、おいしい実がたくさんなる品種を使います。この2つを、切り口を合わせてつなぐと、やがて傷口がくっついて、1本の苗として育っていきます。

根は台木の強さを、実は穂木のおいしさを受けつぐ。いいところどりの苗なんですね。ただ、台木から出てくる芽をそのままにしておくと、台木の性質の枝が育ってしまうので、見つけたらかきとります。

種が芽を出すのに必要な3つ

種が芽を出すには、3つの条件がそろう必要があります。

水をやりすぎて、土がいつもびしょびしょだと、土のすき間が水でふさがって、種が息をできなくなります。枝豆の種が、水のやりすぎで腐りやすいのはこのためです。「湿っているけれど、びしょびしょではない」状態が、種にとっていちばん心地よいんです。

なぜ太い玉ねぎの苗は、春に花が咲きやすいのか

玉ねぎは、ある程度の大きさに育った状態で冬の寒さにあたると、「春が来たら花を咲かせよう」と体の中で準備を始めます。そして春に暖かくなると、玉を太らせるかわりに、花を咲かせる茎(とう)を伸ばしてしまいます。

苗が太すぎると、冬を迎えた時点で、すでにこの「ある程度の大きさ」を超えてしまっていることがあります。だから、玉ねぎの苗は、太すぎない、鉛筆くらいの太さのものを選ぶのがいいと言われるんですね。

なぜ芽が出たら、閉め切らないのか

寒い時期に種をまくと、ビニールや衣装ケースで保温して、芽を出させます。でも、芽が出たあとも閉め切ったままにしていると、晴れた日の昼には中がとても暑くなり、湿気もこもります。

暑くて湿った環境では、苗はどんどん背を伸ばそうとして徒長しやすくなります。また、蒸れて病気が出やすくもなります。芽が出るまでは「温める」、芽が出たら「風と光を通す」。苗の成長に合わせて、管理のしかたを切りかえるのがコツです。

なぜ根が巻いた苗は、育ちが遅れるのか

ポットの中で根がいっぱいになると、根はポットの壁に沿って、ぐるぐると巻くように伸びていきます。

この状態の苗を畑に植えると、根がなかなか外の土へ伸び出していけません。また、古くなった根は、新しい根に比べて、水や養分を吸う力が落ちていると言われます。植えたあとの最初の育ちが遅れるのは、このためです。

まとめ

ここまで読んでくださって、ありがとうございます!

苗選びとタネまきのポイントを、もう一度まとめておきます。

苗選びとタネまきは、野菜づくりのいちばん最初の作業です。ここを丁寧にやっておくと、そのあとの育ち方がぐっと変わってきます。いい苗を選べば、植えたあとの世話もぐっと楽になりますし、上手に芽を出させられれば、育てられる野菜の種類も広がっていきます。

まずは、次に苗を買うとき、ポットをそっと持ち上げて、底をのぞいてみてください🌱

苗づくりに使うもの

セルトレー128穴

秋冬野菜は畑に直まきせず、涼しい場所で育ててから植えるほうが確実です。

たねまき培土

畑の土でまくと、発芽のところで失敗します。育苗はタネまき用の土で。

日よけ・遮光ネット

夏の育苗は、温めるためではなく冷やすためにやります。春とは目的が逆です。

じょうろ(ハス口)

タネをまいたあとは、鎮圧してから静かに水を。勢いよく出ると種が浮きます。