ホースの最初の水は、お湯です💧 そして夏野菜に水やりは要りません
🗨️「毎日水をやっているのに、元気がない」
🗨️「朝と夕方、どっちがいいの?」
🗨️「暑いから、たっぷりあげたほうがいいはず」
どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。
夏の水やりは、家庭菜園でいちばん「よかれと思って」やりすぎる作業だと思います。
先に、この記事でいちばん言いたいことを2つ言っておきます。
★ひとつ。ホースの最初の水は、お湯です。
★ふたつ。夏野菜に、そんなに水やりは要りません☺️
順にお話しします。
①★ホースの最初の水は、お湯です
出してみると、驚きます
暑い日に、水やり用のホースを握ってみてください。
★熱いはずです。
中に残っていた水が、日に当たって温まっています。ホースは細くて黒っぽいので、驚くほど熱くなります。
★そのまま出すと、お湯が出ます。
お湯をかけると、どうなるか
葉や土、花や実にお湯がかかる。それだけでも良くありませんが、もうひとつ問題があります。
★熱い水は、乾くのがとても早いんです。
理科の話をすると、水は温度が高いほど蒸発しやすくなります。分子が活発に動いているので、表面から飛び出しやすい。
★冷たい水ほど、土に長くとどまります。
せっかく水をやるなら、長く残ってほしいですよね。★同じ量をやっても、水温で持ちが変わります。
★冷たくなるまで、出す
やることは簡単です。
★水やりの前に、しばらく出しっぱなしにしてください。
手で触って、冷たくなったと感じたら開始です。★ホースが長いほど、時間がかかります。
私は、最初の水を通路にまいてしまいます。どうせ捨てるなら、道の土ぼこりを抑えるのに使えます。
②かける場所と、時間帯
★日中は、株元だけ
これも大事です。
★暑い時間帯に、葉や花に直接水をかけないでください。
葉は、実はそれほど焼けません。問題は別のところです。
★花、つぼみ、実が傷みます。
花が落ちます
具体的にはこうなります。
- ★花が熱くなって焼け、ポロッと落ちる
- ★つぼみが変形する
- 実の表面が傷む
せっかく咲いた花が落ちると、そのぶん収穫が減ります。★水やりで収穫を減らすのは、いちばん残念な失敗です。
★日中にどうしてもやるなら、株元だけにしてください。
★朝でも夕方でも、どちらでもいい
よく聞かれる質問ですが、答えは「どちらでもいい」です。
ただし、★時刻が大事です。
★夕方にやるなら … 7時か8時
6時ごろはまだ32〜33℃あることがあります。★暑いうちにやると、蒸れます。
★朝にやるなら … 7時か8時
まだ30℃まで上がっていません。そして★暑くなるまでの間に、余分な水が蒸発して乾きます。
7月の中旬からは、早める
季節が進むと、時刻もずらします。
★7月中旬以降は、6時か7時に早めてください。
朝の気温の上がり方が変わるからです。★8時ではもう暑い日が出てきます。
★葉水は、虫を落とします
朝に葉全体へ水をかけるのには、もうひとつ利点があります。
★葉に直接水をかけると、アブラムシやハダニが落ちます。
前にそら豆のところで、「筆で払う → 水で流す → 油石けん」という3段階をお話ししました。★その2番目を、毎日やっているようなものです。
★毎日やるほど落ちます。
「濡らすと病気になるのでは」と心配になりますが、★朝にかけていれば大丈夫です。無農薬で長くやっている方たちは、みなさんこの方法を使っています。
③★★そもそも、水やりは要りません
トマトは、1度もやらなくていい
ここからが本題です。
★条件がそろっていれば、トマトは一度も水をやらなくて構いません。
条件は2つです。
- ★高いうねを作ってある
- ★マルチを張ってある
根は、思っているより遠くまで伸びている
理由は、根です。
前に追肥の話をしたとき、「根の先端はもう株元にない」とお伝えしました。
夏になると、★根は通路の奥まで伸びています。うねの外まで出ています。
そして★高いうねほど、中に水を蓄えています。表面は乾いていても、少し下は湿っている。マルチがあれば、その水は蒸発しません。
★表面の乾きを見て「水が足りない」と判断するのが、いちばんの勘違いです。
★根が十分に広がったサイン
いつからやらなくていいのか。目安があります。
- ★4〜5段まで花が咲いた
- ★収穫が始まっている
このどちらかなら、★根はもう十分に広がっています。
★★水をやらないほうが、甘くなります
そしてここが、おいしさの話につながります。
★ハウスで育てたトマトが甘いのは、雨が入らないからです。
露地の畑では、雨が降ります。★水が多くなりすぎて、味がぼやけます。
トマトは、水が少ないほど中身が濃くなる野菜です。★水をやらないというのは、放っておくことではなく、甘くするための選択です。
前に「冬の野菜はなぜ甘くなるのか」という話をしました。★あれと似ています。少し厳しい環境のほうが、味は濃くなります。
★★しおれたときの、3つの見分け
やらないと決めても、しおれることはあります
「水をやらなくていい」と言っても、しおれたら心配になりますよね。
そのときの判断を、はっきりさせておきます。
まず、水をやってみる
★しおれていたら、まず水をやってください。
そして、そのあとを見ます。
★復活した → 水不足でした
やって正解です。そのまま様子を見てください。
★復活しない → ★それは病気です
前回の話と、つながります
前回、病気の見分け方をお話ししました。★株元を掴んで揺らす方法です。
- ★グラグラする → 虫(根を食べられている)
- ★しっかりしている → 病気(青枯れ病)
ここに、★3つ目が加わります。
- ★水をやって復活する → 水不足
つまり、こういう順番で調べられます。
★1. 株元を掴む。グラグラなら虫
★2. しっかりしていたら、水をやる
★3. 復活すれば水不足。復活しなければ病気
★3手で、原因が決まります。
「水をやったのに戻らない」は、水のせいではない
ひとつ、誤解しやすいところがあります。
★水をやっても戻らないのは、水が原因で病気になったからではありません。
もともと病気にかかっていて、たまたま症状が水不足と似ていただけです。★水をやったことは間違いではありません。
★確かめるための手順として、水をやる。そう考えてください。
プランターは、話が別です
ここまでは畑の話でした
大事な補足です。
★ここまでの「水やりは要らない」は、畑の話です。
プランターは条件がまったく違います。
- ★土の量が限られている
- ★根が外へ逃げられない
- ★底から水が抜けていく
★畑のように「下のほうに水が残っている」ということがありません。
プランターは、毎日見てください
だからプランターは、★夏は毎日、朝に水をやってください。
以前プランターの記事でお伝えしたとおり、★水のやりすぎで枯れることもあります。でもそれは主に冬の話です。
★夏は、乾きすぎのほうがずっと多い。土の表面を指で触って、乾いていたらやる。この確認だけは続けてください。
今日から変えられること
この記事の要点
- ★ホースの最初の水は、お湯になっている
- ★★熱い水は乾きが早い。★冷たい水ほど土に長くとどまる
- ★冷たくなるまで出してから水やりを始める。ホースが長いほど時間がかかる
- ★日中は、葉・花・つぼみに水をかけない
- ★葉は焼けないが、★花が焼けて落ち、つぼみが変形する
- ★日中にやるなら株元だけ
- 時間帯は★朝でも夕方でもよい。ただし★7時か8時
- 夕方の6時はまだ32〜33℃あって暑い
- ★7月中旬以降は6時か7時に早める
- ★朝の葉水はアブラムシやハダニを落とす。★毎日やるほど落ちる
- ★朝にかけていれば病気にはならない
- ★★高いうねとマルチがあれば、トマトは一度も水をやらなくていい
- ★根は通路の奥まで伸びている。★表面の乾きで判断しない
- ★4〜5段まで花が咲いた/収穫が始まっているなら、根は十分広がっている
- ★★水をやらないほうが甘くなる。★ハウスのトマトが甘いのは雨が入らないから
- しおれたときは★①株元を掴む(グラグラなら虫)★②水をやる ★③復活すれば水不足、しなければ病気
- ★水をやっても戻らないのは、水が原因ではない。確かめる手順として水をやる
- ★★プランターは話が別。土の量が限られ、根が逃げられない
- ★プランターは夏は毎日、朝に。★表面を指で触って乾いていたらやる
全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは明日の朝、ホースを握ってみてください。★熱かったら、しばらく出しっぱなしにする。それだけで今日は十分です💧
次回は、収穫のタイミングの話。早すぎても遅すぎても損をする、その見極め方をお話しします🥒
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
敷きわら
そもそも水をやらなくて済むようにするための道具です。土の表面から逃げる水を止めます。
じょうろ(8L)
プランターは話が別です。1日2回、鉢底から流れ出るまでやります。
穴あきマルチ
高いうねとマルチができていれば、トマトは一度も水をやらずに済みます。
給水式プランター
夏のプランター栽培をいちばん楽にする方法です。底に水をためておけます。


