玉ねぎの隣に豆を植えてはいけません🌿 相性が悪い8つの組み合わせ
🗨️「トマトのそばにバジル、って聞いたことある」
🗨️「良い組み合わせは分かったけど、悪いのは?」
🗨️「大根が二股になるのは、なぜ?」
どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。
3月は、どこに何を植えるか決める月です。
そこで知っておきたいのが、野菜どうしの相性です。近くに植えると助け合うもの、じゃまし合うものがあります。これをコンパニオンプランツと言います。
ただ、調べていて思ったことがあります。
★良い組み合わせの情報は山ほどあるのに、悪い組み合わせはほとんど紹介されていない。
先に、この記事でいちばん言いたいことを言っておきます。
★玉ねぎの隣に、豆を植えてはいけません。隣のうねでもだめです。
理由がはっきりしていて、しかもその理由を知ると、★他の3つの組み合わせも同時に分かります☺️
最初に、正直なことを
★科学的に解明されたものは、少ない
この話をする前に、ひとつお伝えしておきます。
コンパニオンプランツについては、★科学的にはっきり解明されているものが少ないです。
多くは「この人がやってみたら、うまくいった」という★経験則です。私の書くことも含めて、絶対の法則ではありません。
だから、この記事では「〜と言われています」という書き方が多くなります。★歯切れが悪いように見えますが、そこは正直でいたいと思っています。
ただ、★理屈が通っているものは、やはり効きます。今日はその理屈のあるものを中心にお話しします。
★相性が悪い組み合わせ
①玉ねぎ × マメ科 ── いちばん大事
エンドウ、そら豆、スナップエンドウ。これらのマメ科の野菜と、玉ねぎは相性が悪いです。
そして★これは、混植だけの話ではありません。
★混植していなくても、近くで育てると影響が出ます。玉ねぎのうねの隣のうねでマメ科を作るのも、よくないと言われています。
対策としては、玉ねぎの隣のうねには別の野菜を植えて、★マメ科は離れたところに隔離する。
②そら豆 × ネギ類
そら豆とネギも、相性が良くありません。
★ネギには、根粒菌を遠ざける働きがあります(この根粒菌については、次の章でくわしくお話しします)。
ちなみに、★そら豆と相性が良いのはほうれん草です。ほうれん草の跡地や、うねのあいだにそら豆を植えるといいと言われています。
③ニラ × スナップエンドウ
ニラも、ネギと同じ理由でマメ科と合いません。
そして★ニラには、特有の落とし穴があります。
★ニラは多年草です。一度植えると、そこに何年も居続けます。だから★植えた場所を忘れてしまうんです。
「ここは空いているな」と思って豆をまいたら、地下にニラがいた。これはやりがちです。★ニラを植えた場所は、忘れないようにしてください。
④にんにく × 玉ねぎの跡地
にんにくは、実はコンパニオンプランツとしてとても優秀な野菜です。★植えるだけで土を消毒する働きがあると言われていて、多くの野菜と相性が良いです。
ところが、★同じ仲間とは合いません。
玉ねぎ、ねぎ、にんにく、にら。これらは全部★ユリ科です。★ユリ科どうしは、混植も連作も嫌います。
理由は、★ユリ科特有の成分が出て、それが同じユリ科の生育を邪魔するからだと言われています。
だから、★玉ねぎの跡地にんにくを植えるのは避けてください。
⑤にんにく × 春キャベツ
こちらは理由が違います。★栽培スケジュールが完全にかぶるからです。
同じ時期に、同じ場所で、同じくらいの大きさに育つ。となると、光も水も養分も取り合いになります。相性というより、単純に場所が足りません。
⑥★じゃがいも × キャベツ
これは面白い理由です。
★キャベツには、アレロパシー(多感作用)があります。
アレロパシーというのは、★植物が根や葉から出す物質で、まわりの植物の育ちを抑える働きのことです。自分の場所を確保するための、植物なりの陣取りですね。
このキャベツの働きで、★じゃがいもの生育が悪くなり、収量が減ると言われています。
⑦★大根 × 長ネギ
これは、症状がはっきりしていて分かりやすいです。
★ネギが出す成分を大根が嫌って、大根が曲がったり、二股になったりします。
大根が二股になる原因といえば、石や未熟な堆肥が有名です。でも★近くにネギがあった、というケースもあるんです。
きれいな大根が穫れない年があったら、まわりに何を植えていたか思い出してみてください。
⑧レタス × ニラ
この組み合わせは、レタスの生育が悪くなると言われています。
理由ははっきりしていませんが、覚えておくと損はありません。
★★ひとつ覚えれば、4つ分かる
マメ科の根には、コブがある
さきほどから何度も出てきた「根粒菌」の話をします。
マメ科の野菜を抜いてみると、★根に小さな白いコブがたくさんついています。
これは病気ではありません。★根粒菌という菌が住んでいる部屋です。
空気から、肥料を作る
この菌が、すごいことをします。
★空気中の窒素を取りこんで、植物が使える形に変えて、マメ科に渡しているんです。
空気の約8割は窒素です。でも、そのままでは植物は使えません。窒素肥料というのは、この使えない窒素を使える形に変えたものです。
★根粒菌は、それを土の中でやっています。
だからマメ科の野菜は、★やせた土でも育ちます。肥料が少なくても、自分で用意できるからです。前にスナップエンドウの話で「2月以降は追肥をしない」と書いたのは、これが理由です。
★ユリ科は、根粒菌を追い払う
ここでつながります。
★玉ねぎ、ねぎ、にら。これらユリ科の野菜が出す成分は、根粒菌を遠ざけると言われています。
すると、どうなるか。
- マメ科の根に、根粒菌が来なくなる
- ★マメ科は、自分で窒素を作れなくなる
- 肥料の少ない土では、育たない
つまり、★ユリ科はマメ科の「肥料工場」を止めてしまうわけです。
★覚えるのは、これひとつでいい
さきほど挙げた8つのうち、3つはこれで説明がつきます。
- 玉ねぎ × マメ科
- そら豆 × ネギ類
- ニラ × スナップエンドウ
そして4つ目のユリ科どうしも、「ユリ科は特有の成分を出す」という同じ話の延長です。
★「ユリ科とマメ科は離す」。これだけ覚えれば、半分は片づきます。
理屈が分かっていると、覚えなくても思い出せます。私はこれを知ってから、畑の設計が楽になりました。
相性が良い組み合わせ
①きゅうり × 長ネギ ── ★根を絡ませる
きゅうりの苗を植えるとき、同じ穴に長ネギを一緒に植えます。
ポイントがひとつあります。
★根を絡ませないと、効果が出ません。
だから★最初の段階で、一緒に植えることが最も重要です。あとからネギを足しても、根が絡まないので意味がありません。
ネギの根には、病気を抑える微生物がいると言われています。それをきゅうりの根のそばに置く、という考え方です。
②トマト × ニラ ── 連作障害を避ける
同じくトマトの苗と、ニラを同じ穴に植えます。こちらも★根を絡めます。
★病気の予防になり、連作障害を回避すると言われています。
トマトは、同じ場所で続けて作ると病気が出やすい野菜です。★畑が狭くてローテーションできない方は、これを試す価値があります。
③トマト × バジル ── ★正直に言うと
いちばん有名な組み合わせですね。
★バジルが水分をよく吸うので、トマトの水が減って糖度が上がる、と言われています。トマトは水を切ると甘くなる野菜なので、理屈は通っています。
ただ、正直に書きます。
★畑でやる場合は天候に左右されるので、期待するほどの効果は出ません。
雨が降れば、バジルが吸う以上に水が入ります。プランターならまだ効きますが、露地の畑では劇的には変わりません。
★相性が悪いわけではないので、やって損はありません。ただ「これで甘くなるはず」と期待しすぎないほうがいいです。
④★マリーゴールド × ナス科
これは、はっきり効きます。
マリーゴールドには、★センチュウ(線虫)を防ぐ効果があると言われています。ハダニにも効きます。
★センチュウの被害は、収穫のときに分かります。
トマトやナスを抜いてみると、★根にゴツゴツしたコブができている。あれがセンチュウの被害です。ひどくなると、水も養分も吸えなくなって育たなくなります。
さきほどのマメ科のコブは良いコブでしたが、★こちらは悪いコブです。同じコブでも、まったく別ものです。
ナス科(トマト・ナス・ピーマン・じゃがいも)のそばに、マリーゴールドを植えておく。これは私も毎年やっています。
★基本の3ルール
①大きく育った野菜の横に、新しい苗を植えない
これは相性以前の話です。
★すでに大きくなっている野菜の横に、小さい苗を植えてはいけません。
光も水も養分も、全部先住民に取られます。★ナスのような強い野菜でも、この状況では育ちません。
②★20〜30cmは離す
良い組み合わせでも、近すぎるとだめです。
★ギュウギュウに植えると、どちらかが勝って、どちらかが負けます。
目安は★20〜30cm。トマトとバジル、とうもろこしと枝豆のような定番の組み合わせでも、これくらいは離してください。
そして離すことには、別の効果もあります。
- ★風通しが良くなって、病虫害が減る
- ★日当たりが良くなって、よく光合成する
★適度に離すこと自体が、いちばん確実なコンパニオンプランツかもしれません。
③★いろんな野菜を混ぜて作る
最後は、考え方の話です。
★同じ野菜だけをずらっと並べると、それを狙う虫にとっては大きな看板になります。においも、見た目も、はっきりしているからです。
★いろんな野菜が混ざっていると、病原菌も害虫も、狙う相手を見つけにくくなります。
家庭菜園は、農家さんのように大量に同じものを作る必要がありません。★少しずつ、いろいろ作る。これが実は、無農薬にいちばん向いた作り方です。
★3月に、準備しておくこと
ネギとニラの苗は、売っていないことがある
ここが見落とされやすいところです。
★きゅうり用の長ネギ、トマト用のニラ。これらの苗は、4〜5月にホームセンターへ行っても手に入らないことがあります。
しかも困ったことに、★通常のまきどきにまくと、効果が欲しい初期の時点で苗が小さすぎるんです。育つころには、栽培が終盤になってしまいます。
★だから3月に、自分でタネから準備しておく。この記事を3月にお届けしているのは、そのためです。
タネまきのコツ
バジルやマリーゴールドは、タネから作るとかなり安く済みます。
ひとつだけ、コツがあります。
★先に水をまいてから、タネをまいてください。
タネをまいてから水をかけると、★タネが浮いて流れます。とくにバジルのような細かいタネは、きれいに片側へ寄ってしまいます。
- ポットに種まき培土を入れる
- ★底から水が出るくらい、しっかり水をやる
- 水が引いたら、タネをまく
- 軽く鎮圧して、おしまい
- ★このあとの水やりは要りません
今年の畑の、設計図を描く
この記事の要点
- ★コンパニオンプランツは科学的に解明されたものが少なく、多くは経験則
- ★ネットには良い組み合わせばかり出てくる。悪いほうを知っておく
- ★玉ねぎ × マメ科は、隣のうねでもだめ。離す
- そら豆 × ネギ類/ニラ × スナップエンドウも同じ理由
- ★ニラは多年草なので、植えた場所を忘れないこと
- ★ユリ科どうし(玉ねぎ・ねぎ・にんにく・にら)は混植も連作も嫌う
- ★じゃがいも × キャベツ … キャベツのアレロパシーで収量が減る
- ★大根 × 長ネギ … 大根が曲がったり二股になる
- ★マメ科の根のコブ=根粒菌の部屋。★空気中の窒素を使える形に変えている
- ★ユリ科の成分は根粒菌を遠ざける=マメ科の肥料工場を止めてしまう
- ★「ユリ科とマメ科は離す」だけ覚えれば、悪い組み合わせの半分が分かる
- きゅうり × 長ネギ、トマト × ニラは★根を絡ませる。★最初に一緒に植えないと効かない
- トマト × バジルは★露地では期待するほど効かない(が、やって損はない)
- ★マリーゴールド × ナス科はセンチュウとハダニに効く
- ★センチュウの被害=根の悪いコブ。マメ科の良いコブとは別もの
- ★大きい野菜の横に小さい苗を植えない
- ★20〜30cmは離す。離すこと自体が風通しと日当たりを良くする
- ★いろんな野菜を混ぜると、虫や菌が狙う相手を見つけにくくなる
- ★ネギ・ニラの苗は手に入らないことがあるので3月にタネから準備する
- タネまきは★先に水をまいてから。あとからかけるとタネが浮く
全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは紙に今年のうねを描いて、★玉ねぎと豆を離れた場所に置いてみてください。それだけで、今年の豆はよく育ちます🌿
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
マリーゴールドのタネ
ナス科(トマト・ナス・ピーマン・じゃがいも)のそばに植えます。センチュウとハダニに効きます。センチュウの被害は、収穫のときに根のゴツゴツしたコブで分かる。マメ科の白いコブとは、まったく別ものです。
ニラのタネ(固定種)
トマトと同じ穴に植えて、根を絡ませます。病気の予防と連作障害の回避になると言われています。ただしニラは多年草なので、植えた場所を忘れないでください。近くに豆を植えると、根粒菌を追い払ってしまいます。
ねぎのタネ
きゅうりと同じ穴に植えます。大事なのは、最初に一緒に植えること。あとから足しても根が絡まないので効きません。4〜5月に苗を買おうとしても手に入らないことがあるので、3月にタネから育てておきます。
バジルのタネ
トマトのそばに植えると糖度が上がると言われています。正直に書くと、露地では雨が降るので期待するほどの効果は出ません。ただ相性が悪いわけではないので、やって損はありません。プランターならもう少し効きます。
種まき培土
タネまきのコツをひとつ。先に水をまいてから、タネをまいてください。逆にすると、とくにバジルのような細かいタネは浮いて片側へ流れます。底から水が出るくらいやって、水が引いてからまく。まいたあとの水やりは要りません。


