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じゃがいもの芽かき・土寄せガイド|本数と時期、マルチ管理の判断

マルチの下は気温プラス10℃です🥔 4月中旬に外してください

どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。

この記事で分かること

芽が何本も出てきたら、まずはうれしいですよね。そのあとに「えっ、これを減らすん?」となるのが芽かきです。せっかく伸びた芽を取るのは、ちょっとためらいます。でも、ここで決めたいのは『全部残せるか』より、『どんな大きさの芋を収穫したいか』です。

このページは、発芽したじゃがいもを収穫までつなぐ管理の手引きです。種芋の切り方や芽出しを中心にした記事ではありません。すでに芽が出た株を前にして、今日どこを見て、何をすればよいかが分かるように整理しました。

みなさんの株がまだ小さいなら『作業の手順』から。芽かきを済ませたあとに困っているなら『失敗の見分け方』から読んでください。説明によって数字が違って迷ったときは『説明が分かれていること』へ戻れば大丈夫です☺️

持ち帰ってほしいのは、芽の本数だけで管理を終えないこと。『芽の勢い』『株元の土』『虫や葉の変化』『マルチの下の暑さ』をセットで見ると、次の作業を選びやすくなります。

早見:じゃがいもの育て方(ひと目で分かる数字)

春作の計画と、発芽後に見る数字

数字を使う前に、方式をそろえる

早見の数字は、全部を一つの株へ足し合わせるためのものではありません。普通に土へ植えた株と、土をわずかにかぶせる浅植えの株では、芽を引いたときの安定が違います。黒マルチを使う株と使わない株では、土寄せの進めやすさも違います。

例えば、普通の深さで植えた説明の『手で抜く』を、極端な浅植えにそのまま当てはめると、種芋まで動かしてしまうことがあります。逆に、浅植えで簡単だった収穫の話だけを取り入れて、光を遮る管理を省けば、芋が見えてしまいます。楽になる作業と、必要になる作業を一緒に見るのがコツです。

記録は、長い栽培日誌にしなくてもOKです。まず次の項目が分かれば、あとで説明を比べやすくなります。

『この株は何cmだから必ず今日やる』と決める前に、残す芽が選べるか、土が作業できる状態かを見てください。数字は作業の合図です。株の様子を見ないまま実行する命令ではないんですよね。

作業の手順(時期の順)

1.発芽した場所と、これから寄せる土を確認する

  1. 地上に出た芽、まだ出ていない場所、マルチが持ち上がっている場所を見分けます。
  2. 芽の近くへいきなり道具を入れず、植え付け位置を確認します。
  3. 通路やうねの外側に、土寄せへ回せる土があるか見ます。
  4. 雨水が残っている場所は、水の逃げ道も調べます。
  5. まだ発芽していない場所を、確認のつもりで何度も掘り返すのは控えます。

同じ日に植えても、すべての株が一斉に同じ大きさになるとは限りません。品種や種芋の状態、場所の暖まり方が違うからです。大きい株の作業日に、小さい株も同じ処理を済ませる必要はありません。

土寄せに使える土が少なければ、作業前に補う段取りを考えます。足りないからと、株元を掘ってその土をすぐ横へ盛ると、これから育つ芋の場所を削ってしまいます。土を動かす作業は、盛る場所だけでなく、取る場所も大事です。

2.マルチの下の芽を、傷つけず外へ出す

  1. 黒マルチを使っている場合は、表面の小さな盛り上がりを探します。
  2. 盛り上がりの下に芽があると考えて、刃や指先を深く入れないようにします。
  3. フィルムに小さな開口を作り、芽の位置を見ながら少しずつ広げます。
  4. 葉や茎がフィルムに引っかかっていないかを確認します。
  5. 別の芽が遅れて出ていないか、その後も見回ります。
マルチの穴あけ

マルチを張ってから発芽を待つ方法では、この見回りが管理の一部になります。表面が膨らんだところへ大きなクワを振り下ろすと、下にいる芽まで傷つけかねません。切りたいのは薄いフィルムだけです。土の中を切る作業にはしないでください。

穴の形をきれいにそろえることより、芽を無事に外へ出すことを優先します。いきなり大きく切り取るより、位置を確かめながら広げる方が安心です。芽が押し上げる方式を選んだなら、発芽期に見回れるかも含めて予定を立てます。

3.草丈と芽の勢いから、残す芽を選ぶ

  1. 草丈10cm前後を一つの合図にして、芽の数を数えます。
  2. 地面から立ち上がる茎を数えます。一本の茎についた葉や枝を、別の芽として数えません。
  3. 太さ、葉の色、伸びる勢いを見て、健全な芽を候補にします。
  4. 大きめの芋を狙うなら2〜3本を目安に、残す芽を先に決めます。
  5. すでに健全な芽が2本だけなら、本数を減らすためだけの作業はしません。

『取る芽を探す』から始めると、なんか全部頼りなく見えてきます。先に『この芽を育てる』と決める方が、手が迷いません。細い芽ばかりの株では、隣の元気な株と同じ感覚で一気に減らすより、発芽の遅れや傷みを先に見てください。

霜のあとに葉が変色した株は、傷んだ芽と新しく伸びる芽を分けて観察します。回復する場合もありますが、収穫が遅れる可能性があります。傷んだ芽を見たからと、健全な芽まで勢いで取らないようにしましょう。

4.手で抜くなら、残す株を支えてから動かす

  1. 残す芽と株元の周囲を片手で支えます。
  2. 取りたい芽の、地面に近い部分をもう片方の手で持ちます。
  3. 株全体が持ち上がらないか見ながら、無理なく動かします。
  4. 強く引かないと取れない場合や、種芋まで動く場合は中断します。
  5. 作業後は残した芽がぐらついていないか確認し、必要なら株元へ土を戻します。
芽かき

私は芽かきを始めた年にはハサミを使っていて、今は取りたい芽を横へ倒すようにして手で外しています。最初から手作業にこだわらなくても大丈夫です。慣れている方法と、いま目の前にある株で安全にできる方法は、分けて考えてください。

特に浅植えの株は、支えになる土が少ないため、芽と一緒に種芋が浮きやすくなります。手で抜く方が上級、ハサミは初心者だから劣る、という話ではありません。植え方に合う方法を選ぶことが先です。

5.ハサミを使うなら、切る場所と道具の汚れを確認する

  1. 刃に土や植物の汁が付いていれば、作業前に落とします。
  2. 道具の衛生を整え、病気が疑われる株を切ったまま次の株へ移らないようにします。
  3. 取りたい茎だけを確認して、低い位置で切ります。
  4. 地中の種芋へ刃を突き刺すような切り方は避けます。
  5. 切ったところや株元から、あとで芽が増えていないか再確認します。

低い位置を狙うことと、見えないところへ深く切り込むことは違います。親芋を傷つけず、残した茎も切らない範囲で進めてください。雨が続いて切り口が湿ったままになりそうなら、作業しやすい晴天の続く日を選ぶ説明があります。

道具の衛生は、『何かを一吹きすれば、すべての病原体に効く』というものではありません。土や汁を残したまま処理したり、病気の株と健全な株を行き来したりしないことも大切です。このページでは、処理時間や濃度を確かめていない消毒の配合を指定しません。

6.芽かき後に、追肥する条件があるか考える

  1. 植え付け前に肥料を入れたか、記録を見ます。
  2. 前作の肥料が残る畑か、初めて使う土かを確認します。
  3. 葉の色だけでなく、土の湿り、根の傷み、虫、霜の影響を調べます。
  4. 追肥する栽培法を採る場合は、使う肥料の表示に従い、種類の違う量を置き換えません。
  5. 元肥などで育つ条件なら、土寄せだけを進める選択もできます。

芽かきと土寄せを同じ日に行うと、つい追肥も『セット商品』みたいに考えがちです。でも、必ず三つ一組にする必要はありません。土を寄せる必要がある株でも、肥料まで追加する必要があるとは限らないんですよね。

肥料が足りない場合と、根がうまく働いていない場合は、見た目が似ることがあります。水が残る土に肥料を増やしても、原因の水はけは直りません。まず原因を分ける。追加するのは、そのあとです。

7.一回目の土寄せで、株元を安定させる

  1. 土がぬかるんでおらず、崩して寄せられる状態か確認します。
  2. 株の外側から土を取り、両側から株元へ寄せます。
  3. 芽かき後のぐらつきを抑えるように、株の足元を整えます。
  4. 葉全体を埋め込むような盛り方は避けます。
  5. 作業後に、水が株元へたまる形になっていないか見ます。

初期の土寄せは、いきなり完成形の高いうねを作る作業とは限りません。まだ暖かさがほしい時期に大量の土を足すと、土が暖まりにくくなるという説明があります。今は株を支え、あとで育つ段階に合わせて足す、という順番です。

小さな雑草がある場合は、薄く土を動かす作業で一緒に整理する方法もあります。ただし、株元へ道具を深く入れて除草するのは別です。土の表面の草を取るつもりで、地下の茎や芋を削らないようにします。

8.暑さが続く前に、マルチを見直す

  1. 数日先までの天気を見て、暑い日が続くか、遅霜が予想されるかを確認します。
  2. 晴れた日の株のしおれ方や、マルチの下の熱のこもり方を見ます。
  3. 温度を測れる場合は、地温と気温を分けて記録します。
  4. 保温の必要が薄れたら、マルチを外す段取りを考えます。
  5. 外すときは茎へ引っかけず、露出する芋を覆う土を用意してから進めます。
マルチの下は熱い

黒マルチを外す目安は、材料でも一致していません。4月中旬の話を、開花のころまで待つ話へ無理にそろえる必要はありません。地域と植えた時期が違えば、保温を終える段階も変わります。

浅植えや地表近くへ置いた方式では、マルチが光を遮る役割も持っています。外しただけで作業を終えると、その下の芋が光を受けます。『暑さへの対応』と『芋を隠す対応』を、同じ作業日に組み合わせてください。

9.生育が進んだ株へ、二回目の土寄せをする

  1. 草丈20〜30cm、または30〜40cmを合図にする説明を、自分の栽培法と照らし合わせます。
  2. 株元に芋が見える場所、土が減った場所、倒れそうな場所がないか見ます。
  3. 株のすぐそばを削らず、外側の土を両側から寄せます。
  4. 根や育っている芋へ道具を当てないよう、土を取る範囲を確認します。
  5. 土の山を作るだけでなく、雨水の通り道を残して仕上げます。
土寄せ

二回目は、株の支えと、芋が太る場所、光の遮断を確保する段階です。『何cm盛れば全員合格』という共通の厚さは、今回の材料だけでは決められません。浅植えか普通植えか、すでに土をどれだけ足したかで変わります。

土を寄せる途中で芋に当たったら、そこで道具の入れ方を変えます。株の近くをさらに掘って場所を確かめるより、遠い側から土を持ってきて覆います。育っている芋のそばでは、勢いよく一振りするより、少しずつ動かす方が安心です。

10.雨のあとと収穫前まで、露出を点検する

  1. 強い雨のあとに、土が流れた場所を見ます。
  2. 芋が大きくなって土を押し上げていないか、ひび割れや露出を調べます。
  3. 芋が見えれば、追加の土で光が当たらない状態へ戻します。
  4. 地上部の新芽や葉裏に虫がいないか、一緒に確認します。
  5. 収穫の予定が近くても、露出した芋をそのまま日に当て続けません。

二回土寄せしたから、もう終了。そう言いたくなるんですが、雨は回数を数えてくれません(笑)。一度隠れた芋でも、あとから土が減れば見えることがあります。作業済みの記録にチェックするだけでなく、いま隠れているかを見ましょう。

収穫した芋も、明るい場所へ長く並べておく管理は避けます。栽培中に光を遮れたことと、保存中に光を遮れることは別です。土寄せで守った芋を、収穫後の置き場所でも守るところまでが、この作業の続きです。

失敗の見分け方(症状→原因→やること)

困ったときは、最初に『芽と葉』『株元と土』『被覆の状態』を分けて見ます。葉が黄色い、という一点だけで原因を決めないことが大切です。症状が出た日、雨や冷え込みの有無、最近した作業を一緒に残すと、判断の助けになります。

芽かきで、残した芽まで持ち上がった

『あと一本だけ』と思ったところほど、力が入りがちです。取れないときは、力不足とは限りません。植え方や芽の大きさが、手で抜く方法に合っていない可能性があります。無理に作業を完了させるより、健全な芽を残せたかを優先します。

切ったはずなのに、芽がまた増えた

再び出た芽は、最初の芽かきが全部失敗だったという意味ではありません。種芋から出る芽には時間差があり、切る方法では再伸長することもあります。逆に、芽が増えたのがうれしくてそのままにすると、最初に決めた育て方から変わります。本数を増やすなら、目的を変えたと分かったうえで選びましょう。

小さい芋が多く、狙った大きさにならない

小さいという結果だけでは、芽かきが足りなかったと断定できません。遅れて発芽した株は、ほかの株より育つ期間が短いことがあります。『同じ日に植えた』より、『いつ地上へ出て、葉が働き始めたか』が大事になる場面です。

葉がまだらになり、縮れや生育の遅れがある

ここで『肥料が足りない色かな』と決めつけると、原因に合わない作業になります。感染が確認された株をどう扱うかは、単なる葉色の手直しとは別です。症状のある葉を切れば治る、と考えないでください。葉を除く方法の説明にも、改善を保証しない留保があります。

葉裏や新芽に小さな虫が集まり、アリも目立つ

じゃがいもだけを見て終えると、隣の野菜の虫を見落とすことがあります。畑は株ごとに壁で区切られていません。発生した場所と周辺を一緒に見る方が、次の見回り場所を決めやすくなります。

葉が食べられ、穴が増えている

葉は地下の芋を育てるための働き手です。土の中の芋が見えない時期ほど、地上の葉を見てください。食べ跡がある葉を次々に切り落とす前に、原因の虫を探す方が先です。

霜のあとに葉が変色した

『もう4月だから大丈夫』とは言い切れません。材料には4月中旬まで遅霜対策を続ける早植えの説明もあります。春の管理では、日中の暑さへの対応と夜の冷え込みへの対応を分けて考えます。

マルチの下で芽が出られず、押しつぶされている

マルチを使えば発芽管理が全部自動になるわけではありません。保温できる代わりに、芽を外へ出す見回りが必要な方式です。来季は、見回りの頻度も含めて植え方を選ぶ材料にしてください。

暑い日が続き、マルチを使った株が弱って見える

天気予報の気温に決まった数字を足して、株元の温度を断定しないでください。同じ晴天でも、土の水分、風、日射、フィルムの張り方で状態が変わります。測れるなら実際の地温を、測れない場合でも株と土の変化を見ます。

芋の肩が見える/土が雨で削られた

緑色になるのを待ってから対処する必要はありません。見えている段階で覆います。すでに緑化した芋へ土を戻すのは、それ以上光に当てないための作業です。緑化前の状態や食品としての安全が戻ったという確認にはなりません。

説明が分かれていること

数字が違うときは、まず『同じ作型か』『同じ土か』『同じ目的か』を確認します。説明を一つに丸めると、せっかく付いていた条件が消えてしまいます。ここでは、材料にある異なる説明を、選び方と一緒に並べます。

芽かきは必須か、省いてもよいか

『芽を減らしたら必ず豊作』『芽を残したら必ず小芋だけ』のどちらも、条件を省きすぎです。芽の本数は調整できる要素の一つですが、葉の働き、品種、育つ期間、土の状態も収穫へ関わります。

残す本数は2本か、3本か

本数の一つ違いに悩むより、取るときに残す株を傷めないことの方が先です。選べる芽が十分ある株と、遅れて出た細い芽だけの株を、同じ条件の比較にしないでください。

芽かきは5cmからか、10cm前後からか

早く終わらせたい気持ちで、まだ見分けられない芽を取る必要はありません。ただ、成長後にまとめて抜こうとすると、抵抗が大きく作業しにくくなります。発芽が始まったら見回りを始め、選べる段階を逃さないようにします。

手で抜くか、ハサミで切るか

両方の方法に共通するのは、残す芽を守ることです。手なら何も衛生を気にしなくてよい、ハサミなら一度切れば終了、という分け方にはしません。

追肥は0回か、2回か

肥料の種類が違えば、同じ一握りでも成分量は変わります。材料に出る特定の肥料の体積を、そのまま別の肥料の体積へ換算する表は作れません。ここでは製品を混ぜた独自の施肥量を出さず、使う製品の表示へ戻ります。

土寄せは2回か、3回か

二回目の草丈にも20〜30cmと30〜40cmの説明があります。間を取って『25〜35cmが正解』という新しい数字を作る必要はありません。生育の段階を知らせる違う目安として残し、株元の状態を見ます。

黒マルチは4月中旬に外すか、開花のころか

『早く外すほどよい』とも限りません。早植えで寒さが残る株には保温が必要な場合があります。一方、暑さが続くのに、花が咲く日まで無条件に待つ必要もありません。日付は点検を始める合図として使います。

生育適温は15〜20℃か、20〜25℃か

黒マルチで5℃上がる、条件によって8〜10℃上がるという説明もあります。しかし、気温へ毎回同じ値を足せば地温が分かるわけではありません。場所や測定条件がそろっていない数字を、温度計の代わりには使わないでください。

マルチはぴったり張るか、余裕を残すか

特別な目印や植え方の説明から、張り方だけを取り出すと管理がつながらなくなります。方式を採る場合は、芽をどう発見し、どう外へ出し、後半はどう光を遮るかまで確認します。

症状のある株は抜くか、葉だけを取るか

掘った芋を天日に干すか、光を避けて乾かすか

よくある質問

芽が2本しかない株も、芽かきしますか

元気な芽が2本で、大きめの芋を狙う方針なら、本数を減らすためだけの芽かきは必要ありません。

葉の傷みや虫を確認し、株元を整えます。芽かきは『必ず何本か捨てる作業』ではなく、育てたい芽へ調整する作業です。

芽の数は、葉の数で数えればよいですか

地面から立ち上がる茎を数えてください。

一本の茎に葉が何枚もついていても、それを何本もの芽とは数えません。葉が混み合うと分かりにくいので、株元を見て確認します。

手で抜くのが怖いので、全部ハサミでもよいですか

ハサミで切る方法を選べます。親芋と残す茎を傷つけず、道具の汚れを落として作業します。

切ったあとに芽が再び伸びる場合があるため、あとで株元を見直してください。方法を選んだあとに必要な見回りまで含めて考えます。

芽かきが遅れてしまったら、強く引けばよいですか

強い力で一気に引くのは避けます。種芋や残した芽まで動く可能性があります。

株を支えて無理なく取れるかを確認し、難しければ切る方法を検討します。終わらせることより、残す株を傷つけないことが先です。

後から出た芽も、そのまま育てますか

大きめの芋を狙って本数を決めたなら、増えた芽も確認して整えます。

遅れて出た芽を全部残すと、最初に選んだ本数から変わります。小芋の数を狙う方針へ変える場合は、その目的を分かったうえで選んでください。

土寄せと追肥は、必ず同じ日に行いますか

土寄せだけを行うこともできます。光を遮る土が必要なことと、肥料が不足していることは別です。

元肥と畑の履歴を確認してから追肥を考えます。『土を寄せる日だから何か肥料を入れる』という順番にはしません。

二回土寄せしたら、もう見なくてよいですか

回数を終えたあとも、雨による土の流出や芋の露出を見ます。

芋が太って土を押し上げる場合もあります。必要なら追加し、作業履歴より現在の覆われ方で判断してください。

土寄せの土は、株の真横から取ってよいですか

株のすぐ近くを削ると、育っている芋や根を傷めるおそれがあります。

土はうねの外側から運び、両側へ寄せます。近くに取れる土がない場合は、無理に株元を掘らず、補う土の準備を考えます。

黒マルチは、花が咲くまで残すものですか

開花を目安にする説明はありますが、暑さが続く状況でも必ず待つという決まりではありません。

保温が必要か、高温になりすぎていないか、遅霜があるかを合わせて見ます。浅植えなら、外したあとに芋を覆う準備も必要です。

天気予報が20℃なら、マルチの下は30℃ですか

そうとは断定できません。地温と気温は違い、上がる幅も日射や土の状態で変わります。

『気温にいつも10℃足す』という計算は避け、測れる場合は株元の地温を確かめます。測れなくても、暑さの継続と株の様子を見て管理を変えます。

外したあとに冷え込んだら、元へ戻しますか

昼の暑さと夜の寒さを分けて考えます。フィルムを戻すかどうかだけでなく、必要な霜対策を検討してください。

薄い被覆なら何でも同じ保温力があるわけではありません。防虫のためのネットを、厳しい霜を確実に防ぐものと考えないことも大切です。

プランターでも、土を足せばよいですか

芋を光から守る必要はありますが、畑の通路から土を寄せる手順はそのまま使えません。

容器の深さ、追加できる土の余地、排水を確認します。材料だけでは容器容量の共通の数字は決められないため、容器用の栽培案内を合わせて確認します。

緑色の芋は、もう一度埋めれば元へ戻りますか

埋め直すのは、その後に光が当たるのを防ぐためです。天然毒素が減り、食べられる状態へ戻ったとは判断できません。

栽培中の対応と、収穫後の食用の判断を分けてください。見た目だけで安全を保証しないことが大切です。

アリを見つけたら、全部アブラムシが原因ですか

アリだけで原因は確定できません。ただ、葉裏や新芽を見に行く合図にはなります。

実際の虫を確認し、周辺の野菜も調べます。アブラムシを食べる天敵まで一緒に除かないよう、虫を見分けて対処します。

収穫した小さい芋は、皮ごと食べてよいですか

小ささだけで成熟度や安全は決まりません。家庭菜園の未熟な芋には注意が必要です。

小芋を数多く取る栽培目標と、未熟な芋を食べることを同じにしないでください。緑化や芽の有無も含め、食用の確認は別に行います。

学ぶ:じゃがいものしくみ🔬

食べている芋は、地下の茎が太ったもの

じゃがいもは、根そのものが太る野菜ではありません。地下の茎から伸びるストロンという枝の先がふくらみ、芋になります。ストロンは、土の中で横へ伸びる枝、と考えれば大丈夫です。

地上の葉は光を受けてでんぷんを作り、地下の芋の成長へつながります。根が吸う養分だけで大きさが決まるわけではありません。地下が見えなくても、葉が健全に働けるかが大切なんですよね。

芽を多く残すと、芋を作る側の枝や芋の数も増える方向になります。そこで芽かきは、育てる茎の本数を調整する作業になります。ただし、『種芋に最初から入っていた栄養を、最後まで同じ量だけ分ける』という単純な話ではありません。育ってからは葉の働きや根の状態も関わります。

だから、芽かきだけ丁寧でも、虫に葉を食べられたり、発芽が遅く十分に育つ時間がなかったりすれば、思った大きさにならないことがあります。株全体を見る理由は、このつながりにあります。

確認資料:農林水産省「ジャガイモができるまで」

https://www.maff.go.jp/j/kids/agri/zyaga/z02.html

土寄せは、地下に育つ場所を足す作業

地上から見れば、土を盛っているだけに見えます。でも地下では、芋が太る場所を覆い、光を遮る役割があります。株が大きくなったときの支えにもなります。

ここで間違えやすいのは、『株元の土を掘って、隣へ盛れば土寄せ』という考え方です。地下の枝や芋が育つ場所から土を取れば、その場所を削ることになります。外側の土を寄せるのは、育つ場所を守りながら覆いを足すためです。

土の層を増やすことは温度変化の受け方にも関わりますが、土寄せをすれば必ず一定温度まで冷えるというものではありません。土の水分、天候、盛った形も関係します。光の遮断、株の支え、排水を一緒に整える作業として見ると、目的が分かりやすくなります。

黒マルチの役割は、季節の途中で変わる

寒い時期は、土を暖めて芽や初期の生育を助ける管理が役立ちます。暖かくなったあとも同じ保温を続ければよいかは、別の判断です。植物が成長するだけでなく、季節も進んでいます。

気温は空気の温度で、地温は土の温度です。マルチの下の状態を、天気予報だけで直接読めないのはこのためです。黒い表面が受ける日射、風、土の湿りなどで温まり方も変わります。

『寒い時期に役立ったものだから、最後まで役立つ』と思い込まず、必要な役割が変わったかを点検します。撤去するときも、保温を終えるだけではありません。マルチが遮っていた光を、今度は土などで遮れるかまで見ます。

緑色は毒素そのものの色ではない

芋へ光が当たると、緑色の色素であるクロロフィルが増えます。緑色そのものがソラニンの色なのではありません。ただし、光にさらされた芋では、ソラニンやチャコニンという天然毒素も増える場合があるため、緑化は注意の目印になります。

土寄せで光を遮るのは、その目印が出る前の管理です。収穫後も光を避けて保存します。『土寄せ済みだから、その後の芋は大丈夫』とはせず、栽培中と保存中の両方で守ります。

確認資料:農林水産省「じゃがいもに含まれる天然毒素『ソラニン』や『チャコニン』に関するQ&A」

https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/solanine/potato_alkaloid_QA.html

加熱すれば帳消し、とは考えない

芽とその付け根、緑色の部分は十分に取り除きます。家庭菜園の未熟で小さい芋にも注意が必要です。小さい芋を目標にする場合も、未熟なまま食べてよいという意味にはしません。

普通の調理で加熱しても、天然毒素が確実に減るとは期待できません。苦みやえぐみのある芋は食べず、強い緑化などがあって取り除けるか判断できない場合も食用にしないでください。もったいない気持ちはありますが、ここは収穫の楽しみと分けて考えます。

確認資料:農林水産省「じゃがいもによる食中毒を予防するために」

https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/naturaltoxin/potato.html

まとめ

じゃがいもの発芽後の管理は、『芽を選ぶ』『土で守る』『暑さと虫を見回る』と分けると、作業を選びやすくなります。芽かきで本数を決めたら終わり、というわけではありません。

次に畑へ行くときは、まず一株だけで大丈夫です。『育てる芽はどれか』『足元の芋は見えていないか』『葉裏に虫はいないか』を順番に見てみてください。全部の数字を暗記するより、目の前の株を見て一つ判断できる方が、次の作業につながります☺️

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

3月に用意するもの

収穫ハサミ

芽かきに使います。慣れれば手で抜けますが、初心者はハサミで構いません。ただし株ごとにアルコールで除菌してください。モザイク病はカビではなくウイルスなので、ハサミが次の株へ運んでしまいます。

穴あき黒マルチ

地面に密着させて張ってください。芽が出るとマルチが膨らんで位置が分かります。穴の間隔は15cmなので、じゃがいもの株間30cmに合わせて1つ飛ばしで。ただし4月中旬には外してください。下は気温プラス5〜10℃です。

敷きわら

マルチを外したあとの保温と、芋の緑化防止に使います。土から頭を出した芋が日に当たると緑色になり、ソラニンという毒素ができます。わらをかけておけば光が当たりません。マルチほど温度を上げないのが、この時期にはちょうどいい。

防虫ネット

4月中旬にマルチを外したあと、寒が戻ったときの保温用です。マルチほど温度を上げないので、上げすぎない保温がちょうどよくなる時期に向いています。アブラムシ対策にもなります。