2月からは肥料を入れません🫛 支柱は3月では間に合わない
🗨️「つるは伸びるのに、実がつかない」
🗨️「支柱を立てる前に、倒れてしまった」
🗨️「そら豆に黒いのがびっしりついていた」
どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。
2月の後半になると、豆たちが目を覚まします。
冬のあいだ、スナップエンドウもそら豆もほとんど動きません。10cmくらいのまま、じっと寒さに耐えています。それが2月の後半、急に伸びはじめます。
長い休眠が終わったんです。
ここからは、こまめな世話が必要になります。そして最初にやるべきなのは、意外なことです。
先に、この記事でいちばん言いたいことを言っておきます。
★2月からは、肥料を入れません。
そして、★支柱は2月中に立ててください。3月では間に合いません☺️
①肥料は、もう入れない
つるぼけという失敗
冬越しした株を見ていると、「思ったより小さいな」と不安になります。そして肥料をやりたくなります。
やらないでください。
★窒素を与えると、つるばかり伸びて実がつかなくなります。これをつるぼけと言います。
葉もつるも立派、緑も濃い。見た目はいちばん元気そうなのに、花が咲かない。咲いても実にならない。畑でいちばん残念な光景です。
追肥のスケジュール
前に冬越しの話をしたとき、追肥は1月に1回だけ、とお伝えしました。その続きです。
- 12月ごろ … 冬に向けての追肥
- ★1月 … 株間に少しだけ、1回きり
- ★2月以降 … 入れない
これで終わりです。豆は自分で窒素を作れる野菜なので、そもそも肥料をあまり必要としません。根に住んでいる根粒菌が、空気中の窒素を取りこんで株に渡してくれます。
★人間が窒素を足すと、この関係が余計なものになります。
それでも心配なときは
冬越しに失敗して、株がほとんど残らなかった。そういう年もあります。
そのときは、★春に苗を買うという手があります。
3月ごろになると、ホームセンターにスナップエンドウの苗が並びます。畑で冬を越した株にくらべると収穫量は落ちますが、★十分に楽しめる量は穫れます。
「今年はもうだめだ」とあきらめる前に、苗コーナーを見てみてください。私も一度、寒波で全滅させた年にこれで立て直しました。
②支柱は、2月中に立てる
★3月では間に合わない理由
スナップエンドウのつるは、★約2mまで伸びます。
思っているよりずっと高いです。60cmくらいの支柱で足りるだろうと思っていると、あっという間に越えていきます。
そして問題はスピードです。★3月になって暖かくなると、一気に伸びます。
つるが伸びきってから支柱を立てようとすると、絡まったつるをほどきながらの作業になります。つるは繊細で、無理に引っぱると折れます。
★だから、2月中にセットを終わらせておく。伸びる場所を先に用意しておくわけです。
うねに横一列なら、ネット
植え方によって、使うものが変わります。
うねに横一列で植えているなら、★園芸用のネットが向いています。
支柱を等間隔に立てて、そこにネットを張る。つるは勝手にネットに絡んでいきます。
ひとつだけ注意点があります。★つるが絡んで葉が茂ると、ネットはかなり重くなります。
風の強い日に、重さと風圧でネットごと倒れることがあります。私は一度これをやりました。支柱とネットは、しっかり結んでください。結び目は多すぎるくらいでちょうどいいです。
2条植えなら、行灯(あんどん)式
うねに2列で植えているなら、★行灯式がおすすめです。
行灯というのは、昔の照明のことです。四角い枠に紙を張ってあるあれですね。それと同じ形を作ります。
- 株のまわり、四隅に★支柱を4本立てる
- 麻ひもを★20cm間隔で、4段まわす
- その外側に、★防虫ネットをたたんだものを巻きつける
麻ひもの4段がつるの足場になり、防虫ネットが風よけになります。
風よけが効く理由
2月3月は、まだ風が強い時期です。
伸びはじめたつるは細くてやわらかいので、風で揺すられ続けると根元が傷みます。★根が浮くと、そこから寒さが入ります。
防虫ネットをたたんで巻くだけで、風は弱まります。目が粗いので完全には防げませんが、それでいいんです。★完全に囲むと、今度は蒸れます。
株元の風通しをよくする
もうひとつ、2月にやっておきたいことがあります。
★弱い脇芽と、枯れかかった葉を取り除くことです。
春に向かって脇芽が増えてくると、株元が密集していきます。そうすると、風が通らなくなる。★風通しの悪さは、そのまま病害虫の原因になります。
細くて元気のない脇芽、黄色くなった下葉。この2つを摘んでおくだけで、株元が明るくなります。
そして雑草も、小さいうちに取ってください。★背の高い草が影を作ると、そこが虫の住みかになります。
③そら豆は「摘心」で収量が増える
先を摘むと、増える
そら豆には、スナップエンドウにはない作業があります。摘心です。
★主枝の先端、いちばん上の成長点を、指で摘み取ります。
「せっかく伸びているのに、切ってしまうの?」と思いますよね。私も最初は抵抗がありました。でもこれをすると、収穫量が増えます。
なぜ増えるのか
そら豆は、★茎と葉の付け根に花が咲いて、そこに莢がつきます。
ということは、★枝の数が多いほど、花のつく場所が増えるということです。
先端の成長点は、上へ伸びる指令を出しています。ここを摘むと、その指令が止まって、代わりに★脇芽がどんどん出てきます。1本だった枝が、5本にも6本にもなる。
★上に伸びる力を、横に広がる力に切り替える作業です。
タイミングは「本葉6段」
いつ摘むかが大事です。
★2月中旬ごろ、伸びはじめて本葉が6段くらいになったときです。
段というのは、葉が左右に出ている一組を1段と数えます。下から6組ぶん数えて、その上の先端を摘みます。
早すぎると株が弱りますし、遅すぎると脇芽が伸びる時間が足りません。2月中旬という時期は、覚えておく価値があります。
枯れた葉は取る
冬を越したそら豆は、下のほうの葉が枯れていることがあります。
★多少の枯れなら、その後の成長に影響しません。放っておいて大丈夫です。
ただし、★完全に枯れてしまった葉は取り除いてください。株元に残っていると、そこから病気が広がります。
④アブラムシは、農薬なしで落とせる
そら豆に、必ず来る
そら豆を育てていると、必ず出会います。アブラムシです。
★成長点のあたりに、黒いものがびっしりつきます。
初めて見たときは、正直ぞっとしました。ただ、これは避けようがありません。そら豆は春に一気に伸びる野菜で、そのやわらかい先端がアブラムシにとってごちそうなんです。
たくさんつくと、莢の数が減ります。だから見つけたら落とします。
★3段階で落とす
私がやっているのは、この3つです。
★1. 筆で払う
やわらかい筆か刷毛で、軽く払い落とします。強くこすらないでください。★花まで落としてしまうと意味がありません。
これで大半は落ちます。ただし、全部は取れません。
★2. 水で流す
払い落としたものが、葉の上や下のほうに残っています。ホースの水で全体を流します。
★葉の裏を忘れないでください。アブラムシは裏側にいることが多いです。
★3. 油石けん水をかけて、10分置く
成長点のあたりは、こみいっていて筆が入りません。ここには油石けん水をスプレーします。
10分ほど置いてから、水で流します。
★これは農薬ではありません。石けんの膜がアブラムシの呼吸口をふさいで、窒息させるしくみです。だから無農薬の畑でも使えます。
★1回で終わりにしない
いちばん大事なのはここです。
★アブラムシを、一度で全部取り切ることはできません。
必ず取り残しがあって、そこからまた増えます。だから「時々見て、そのつど落とす」を繰り返します。
私は水やりのついでに、成長点だけのぞく習慣にしています。10秒で済みます。この10秒があるかないかで、収穫量が変わります。
そもそも来させない
いちばん楽なのは、最初から防虫ネットをかけておくことです。
行灯式の防風ネットが、そのまま防虫ネットになります。★防風と防虫を、ひとつの道具で兼ねられます。
完全には防げませんが、ネットがあるのとないのとでは、つく量が全然違います。
2月にやることをまとめると
この記事の要点
- 2月後半、豆は★長い休眠から目覚めて一気に伸びはじめる
- ★2月以降は追肥をしない。窒素を入れると★つるぼけして実がつかない
- 豆は根粒菌が窒素を作るので、★もともと肥料をあまり必要としない
- 冬越しに失敗したら★春に苗を買える。収量は落ちるが十分穫れる
- スナップエンドウのつるは★約2mまで伸びる
- ★支柱は2月中に。3月は一気に伸びるので間に合わない
- 横一列なら★園芸用ネット(重くなるのでしっかり結ぶ)
- 2条植えなら★行灯式(支柱4本+麻ひも20cm間隔で4段+防虫ネットで防風)
- ★弱い脇芽と枯れ葉を取って株元の風通しをよくする
- そら豆は★2月中旬・本葉6段で摘心する
- ★茎と葉の付け根に花が咲くので、枝が増えるほど収量が増える
- アブラムシは★筆→水→油石けん10分の3段階で落とせる
- ★油石けんは農薬ではない。膜で呼吸口をふさいで窒息させる
- ★1回で終わりにしない。時々見て、そのつど落とす
全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは支柱だけ、今週末に立ててみてください。それだけで、3月からの慌ただしさが半分になります🫛
次回は、春の葉物と根菜の話。2月から3月にまける野菜と、その防寒のしかたをお話しします🥬
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
支柱150cm
スナップエンドウのつるは約2mまで伸びます。60cmの支柱では足りません。そして3月になると一気に伸びるので、2月中に立ててください。つるが伸びきってから立てると、絡まったつるをほどく作業になります。
麻ひも
行灯式に組むときに使います。四隅に支柱を4本立てて、麻ひもを20cm間隔で4段まわす。この4段が、つるの足場になります。天然素材なので、片づけのときそのまま土に還せます。
防虫ネット
行灯の外側に巻いて風よけにします。2月3月はまだ風が強く、伸びはじめたつるが揺すられると根元が傷みます。目が粗いので完全には防げませんが、それでいい。完全に囲むと今度は蒸れます。そら豆のアブラムシ対策にもなります。
スナップエンドウのタネ(つるなし)
冬越しに失敗した年の立て直し用です。春に苗を買う手もありますが、つるなしなら支柱4本で済みます。畑で冬を越した株より収量は落ちますが、十分に楽しめる量は穫れます。


