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10月にまく・植える野菜|いちごの植え方、豆のタネまき、長雨の手当て、秋の虫

10月にまく・植える野菜

どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。

この記事で分かること

10月になると、暑さもすっかり落ち着いて、畑仕事がしやすい季節になりますよね。朝晩は少しひんやりして、作業をしていても汗だくになることが減ってきます。秋に植えた野菜もぐんぐん育ってきて、見回るのが楽しい時期です。

そして10月は、来年の春に向けた野菜を始める月でもあります。いちごや豆、春キャベツなど、冬を越して春に実る野菜の準備がここから始まります。

この記事では、10月にまく・植える野菜と、いちごと豆の植え方、10月に気をつけたい雨と虫について、順番に書いていきます。説明が分かれているところは、両方の考え方を並べておきますね。

早見:10月の畑の基本(ひと目で分かる目安)

10月にタネからまく野菜

10月に植える・まく

10月の注意

今月の畑は、こんな状態

冬を越して、春に収穫する野菜を始める

10月から育てる野菜の多くは、冬を越して、翌年の春から初夏に収穫を迎えます。年をまたいで育てるので、昔は「越年」の野菜と呼ばれることもありました。

ただし、10月にまく野菜がすべて年を越すわけではありません。かぶのように、年内に収穫できる野菜もあります。

夜の冷え込みが始まる

10月に入ると、気温が急に冷えこんでくることがあります。東京でも、夜に15度以下まで冷えこむ日が出てくる、という説明があります。

寒さに弱い野菜のタネは、芽が出るまでに時間がかかったり、芽が出なかったりすることが多くなります。そんなときは、不織布をかけて保温してあげると、芽が出やすくなります。

タネからまく

10月にタネからまく野菜

春どり大根

大根は、まく時期によって品種を選ぶ野菜です。10月にまくなら、この時期にまいて春に収穫できるタイプの品種を選びます。タネの袋で、まく時期と収穫の時期を確かめてください。

春キャベツ:冬の前に大きくしすぎない

春キャベツには、大事なポイントがあります。冬の前にキャベツが大きくなりすぎると、とう立ち(花の茎が伸びること)のスイッチが入ってしまうことがある、と説明されます。とう立ちのスイッチが入ると、春の成長期に葉が巻かずに、真ん中から花の茎が伸びてきてしまいます。

キャベツの品種にもよる、と説明されますが、冬の前に大きく育てすぎないことが、春キャベツを成功させるコツです。

正月菜(もち菜)

正月菜は、別名もち菜とも呼ばれる、小松菜の仲間の葉物です。小松菜よりも色が淡く、やわらかい葉が特徴です。お正月の雑煮に入れる地域もあります。地域によって、雑煮に入れる葉物はいろいろで、それぞれの土地の野菜があります。

かぶ:ばらまいて、間引きながら食べる

小かぶの品種を選んで、マルチをせずに畝全体にタネをたくさんまく、という育て方が紹介されています。とても密にまいて、育ってきたら間引きながら、小さいうちから収穫していきます。間引いたものも、葉ごと食べられます。

ほうれん草:酸性の土が苦手

ほうれん草は、酸性の土を嫌う野菜です。葉が黄色くなって元気がない場合は、土が酸性に傾いている可能性があります。草木灰をまくと回復するかもしれない、という説明もあります。ただし、黄色くなる原因は酸性だけではないので、決めつけずに土の酸度を測ってみてください。

レタス:本葉が出てから植えかえる

葉が赤くなるサニーレタスなど、レタスもこの時期にまける野菜です。何種類かのレタスのタネがまざったものをまいて、本葉が出てから植えかえる、という例が紹介されています。赤い色は、アントシアニンという植物が作る色素によるものです。

春菊は、苗を使う手も

春菊の秋まきは、一般的な地域では8月下旬から9月中旬が適期、という説明があります。春菊が育つのに適した温度は15〜20度くらいです。10月になってからなら、タネから育てた苗を植える方法も考えられます。

春菊のタネは芽が出る割合が低めなので、ほかの野菜より多めにまくのがポイントです。春菊は酸性の土に弱いので、石灰で酸度を整えておく、という説明もあります。

タネまきのあとの不織布の使い方

10月のタネまきでは、まいたあとに不織布をかけておくと、夜の冷えこみから土を守り、乾燥も防げるので、芽が出やすくなります。不織布は、光や水を通すので、かけたまま水やりができます。

芽が出てきたら、不織布の下で苗が押されて傷まないように、ふんわりかけ直すか、外して防虫ネットに替えます。芽が出たあとも冷えこむ日が続くようなら、トンネルにして苗との間にすき間をとってかけるとよいでしょう。

いちごは埋めない

10月の主役、いちご

植えつけは、10月中に終えるのが目安

いちごの植えつけは、10月中には終わらせたい、と説明されます。いちごは冬のあいだほとんど成長しないように見えますが、土の中の根はどんどん広がって成長しています。植えつけが遅れると、その大切な根の成長が遅れて、春によい実がとれなくなることがある、という説明です。

ただし、植えつけの時期には幅があります。10月中旬から11月上旬という説明や、遅くても11月まで、という説明もあります(あとで書きます)。

手順1:よい苗を選ぶ

苗選びは、いちごの成功に大きく関わります。悪い苗を選んでしまうと、育ちが遅くなったり、実がよくできなかったりします。ホームセンターなどで苗がたくさんある場合は、よく見て選びましょう。株がしっかりしていて、葉の色がよく、病気や虫のあとがないものを選びます。

品種は、ホームセンターで売られているものなら、どれを選んでも大きな差はないと思います、という説明があります。好きな味や、育てたい実の大きさで選んで大丈夫です。家庭菜園でも安定して収穫できるように、改良された品種が並んでいるからです。

手順2:畝を作り、水はけをよくする

水はけの悪い畑では、畝を高くしてから植えると安心です。いちごは、根が水びたしになると傷みやすくなります。

手順3:マルチを張る(張らない考え方もある)

畝を作ったら、マルチを張ります。いちごは、マルチをしないと失敗するというわけではありませんが、マルチを張ることの利点のほうが多い、と説明されます。マルチを張ると、実が直接土にふれて汚れたり傷んだりするのを防げます。

一方で、植えつけのときにはマルチを張らずに、冬の終わりに張る、という考え方もあります(あとで書きます)。

手順4:植える前に、苗に水を吸わせる

植える前に、苗にしっかり水を吸わせておきます。バケツにポットの半分くらいまで水を張り、20分ほどつけておけばオッケー、という説明があります。

手順5:ランナーの向きを見る

苗をよく見ると、切られた古い茎がついていることがあります。これが、親株とつながっていたランナー(つる)のあとです。いちごの実は、このランナーと反対側に出てきやすい、と言われます。

そのため、ランナーのあとを畝の内側に向けて植えると、実が畝の外側(通路側)に出て、収穫しやすくなる、という考え方があります。ただし、必ずしも反対側に出るわけではない、とも説明されています(あとで書きます)。

手順6:クラウンを埋めずに、浅く植える

いちごの株元にある、葉のつけ根が集まった太い部分を「クラウン」と呼びます。ここが新しい葉や花が出てくる、いちごの心臓部です。

いちごを植えるときは、このクラウンを土に埋めないように、浅く植えるのがいちばんのポイントです。クラウンを埋めてしまうと、育ちが悪くなったり、腐ったりすることがあります。根の部分だけを土に入れて、クラウンは土の上に出しておきます。

手順7:植えたら、植え穴に水を

植えたら、手でしっかり押さえて、苗のまわりに水が行きわたるように水をやります。いらない水は葉にかけないように、植え穴の部分だけに水をやりましょう。

植えたあとは、基本的に冬のあいだの水やりは不要、という説明があります。雨も降るので、頻繁に水をやりすぎないことが大切です。ただし、プランターや、乾燥が続いて土がからからになっている場合は別です。

手順8:新しいランナーは切る

植えたあとに伸びてくる新しいランナーは、収穫を終えるまで切り続けるのが基本的な育て方、と説明されます。ランナーに栄養が取られるのを防ぐためです。ただし、切り忘れたからといって、実がつかないわけではありません。

肥料は、条件しだい

いちごは、肥料が多すぎるのを避けたい野菜です。肥えた場所なら、肥料なしで育てる、という提案もあります。

元肥を入れていない場合は、植えつけから半月〜1か月後に追肥をする、という手順も紹介されています。株元から15〜20cmほど離して、1株あたり10ccくらいの肥料を入れる、という例です。

にんにくと一緒に植える

いちごの近くに、にんにくを植える方法も紹介されています。いちごの株元から20〜30cmほど離して植える、という例があります。近すぎると、にんにくのほうの玉が小さくなった、という話もあります。

株を増やすなら、孫株から

いちごの株は、抜かずに置いておくと、ランナーで子株、孫株と増えていきます。株分けをする場合は、孫株以降を植えかえる、という説明があります。病気は子株までは受け継がれやすいけれど、孫株ではそれが少なくなる、という考え方です。

豆は小さいまま冬へ

10月下旬、豆のタネまき

スナップえんどうのまきどき

スナップえんどうは、だいたい10月中旬から11月下旬がタネまきの時期とされます。ただ、ここ数年は夏の暑さが秋遅くまで続くので、少し遅めにまくのがよいかもしれない、という説明もあります。

小さな苗で冬を越させる

スナップえんどうは、寒さに当たることで花をつける準備をします。ただし、大きく育ちすぎた苗は、真冬の冷たい風に当たりやすくなるので、冬越しが難しくなります。冬を越すときの高さは、10cmくらいが理想、という説明と、真冬の時点で15cmくらい、という説明があります。

肥料は入れすぎない

スナップえんどうの土づくりで気をつけたいのは、肥料を入れすぎないことです。マメ科の植物は、根に根粒菌(こんりゅうきん)という菌をすまわせていて、この菌が窒素分を供給してくれます。そのため、窒素の肥料をたくさん入れる必要はありません。

前の野菜の肥料が残っている場所なら、肥料なしでも十分、という説明があります。ただし、牛ふん堆肥などで土づくりをする例もあり、「肥料をいっさい入れてはいけない」というわけではありません。

タネのまき方

まいたあとは、鳥にタネや芽を食べられないように、ネットや不織布をかけておきましょう。豆のタネは大きくて目立つので、鳥にとっては格好のえさになります。

畝の高さ

畝の高さは、ふつうは10cmくらいでよい、という説明があります。水はけがよくない畑なら、15cm以上の高い畝にするのもよい方法です。

冬は、閉め切りすぎない

冬のあいだ、ネットや不織布で苗を囲うときは、閉め切りすぎないのが基本です。中が暖かくなりすぎると、苗が大きく育ちすぎてしまいます。ただし、伸びすぎてしまった苗は、あえて防寒して守る、という例外もあります。

豆と一緒に植える野菜

豆の畝に、春菊などの苗を一緒に植える方法もあります。タネから3週間ほど育てた春菊の苗を、豆の近くに植える例が紹介されています。

すでに育てている野菜の、10月の手入れ

大根:10月は葉を大きく育てる月

9月にまいた大根にとって、10月はとても重要な月だ、と説明されます。10月は葉が大きく広がり、1週間ごとに葉のサイズがどんどん大きくなっていきます。この10月に葉が大きく広がることで、10月後半から11月にかけて、根の部分が大きく太っていく、という説明です。

逆に言うと、この時期に葉が大きくならないと、小ぶりな大根になったり、うまく育たなかったりすることがあります。10月は週に1回は大根を観察して、虫がついていないか、葉の色はどうか、必要なお世話をしてあげましょう。

白菜:追肥と土寄せ

白菜は、植えつけてから約1か月後、外側の葉が広がってきたときと、結球が始まったときの2回、追肥をする、と説明されます。

白菜:成長点に入りこむ虫に注意

白菜でとくに注意したいのが、ヨトウムシなどが成長点(中心の新しい芽)の近くに入りこんでしまうことです。このあと結球が始まると、玉の中に入りこまれて、取り除けなくなってしまいます。

葉に穴が開いていたり、株の上にふんが落ちていたりしたら、虫がいる可能性があります。葉をよくチェックして、マルチの下なども見ておきましょう。

ネットに葉がつっかえてきたら

野菜が大きくなって、葉がネットにふれて窮屈になってきたら、ネットを少しゆるめてあげます。外してしまうのではなく、ゆるめたり、支柱を足して高さを出したりして、虫よけは続けます。

長雨のあとの3つの手当て

10月の落とし穴は、雨

10月は、雨が多い

10月は気温が落ち着いてくる一方で、雨が多く、畑全体の湿度がなかなか下がりません。ひどい年は、雨が1週間ほど続くこともある、と説明されます。

畑が水びたしの状態が続くと、野菜が病気になったり、アブラムシが出たり、根が腐ったりする原因になります。長雨のあとは、次の3つの手当てをしましょう。

手当て1:マルチの上の水を逃がす

マルチの上に水がたまっていると、湿度が高くなって、野菜が病気になったり、アブラムシが出たりしやすくなります。水がたまっている場所があれば、早めにマルチに小さな穴を開けて、水を逃がしてあげましょう。

手当て2:晴れ間に、ネットを開けて風を通す

防虫ネットをかけたままだと、中に湿気がこもります。雨のあとの晴れ間には、ネットを開けて風を通し、ついでに虫がいないか点検しましょう。点検が終わったら、また閉じておきます。

手当て3:通路の水が抜けるようにする

雨で土が固まると、雨水がなかなか抜けなくなります。通路を少し深く掘ったり、スコップを差しこんでおいたりして、水が抜けやすい状態にしておくとよい、と説明されます。

ぬれた土は、乾くまで耕さない

雨のあと、土がぬれているうちに耕すと、土が固まってしまいます。ぬれた土をこねると、土の粒がつぶれて、乾いたときにかちかちになるからです。一度固まった土は、なかなか元に戻りません。耕したり、タネをまいたりするのは、土が乾いてからにしましょう。

この6匹

10月から冬に注意する虫

暑さが落ち着いて、虫も減ってくるように思える時期ですが、寒さに強い虫や、冬の前に最後の繁殖をする虫もいます。10月から冬にかけて注意したい虫を紹介します。

シンクイムシ

野菜の中心の新しい芽(成長点)を食べてしまう虫です。成長点がやられると、その株は育たなくなってしまいます。大根やキャベツ、白菜などの中心部を、よく見ておきましょう。

アブラムシ

アブラムシは、夏のあいだ畑から姿が見えなくなったように思えます。でも、気温が20〜25度くらいになってくると、また盛んに増えはじめる、と説明されます。10月から11月の涼しい時期は、意外とアブラムシの被害が多くなる時期でもあります。アリがたくさん歩いている株は、アブラムシがいないか確かめてみてください。

アオムシ

アオムシは、モンシロチョウの幼虫で、キャベツや白菜などのアブラナ科の野菜につく虫です。最近は気温が高い影響で、関東地方ではほぼ一年じゅう、モンシロチョウが飛んでいるのが見られる、と説明されます。白いチョウが飛んでいたら、卵を産みつけられている可能性が高いので、葉をよく見ておきましょう。

ヨトウムシ

ヨトウムシは一年じゅう発生しますが、特に8月以降、秋から冬にかけて増える、と説明されます。夜に出てきて、葉を大きく食べてしまいます。葉に大きな穴があいていたら、株のまわりの土の中も探してみてください。近くの株にもいる可能性が高い、と説明されます。

ハムシ

キスジノミハムシやダイコンハムシなどは、秋から冬にかけても発生が続きます。ネットの中でも、冬のあいだに増え続けることがある、という話もあります。土の中と葉の上を行き来するので、見つけたら早めに取り除きましょう。

白菜の下の葉は、取りすぎない

白菜の下のほうの葉が枯れて腐っていると、そのにおいに虫が寄ってくることがあります。完全に枯れた葉は取り除いてよいのですが、まだ緑の外の葉は、結球のために働いているので取りすぎないようにしましょう。

10月の畑の回り方(例)

10月は、タネまきや植えつけと、すでに育てている野菜の手入れが重なる月です。畑に行ったときに回る順番を決めておくと、やり忘れが減ります。ひとつの例として並べておきます。

1:虫の点検から

まずは、育てている野菜の葉の裏や中心の芽を見て回ります。アオムシやヨトウムシ、アブラムシがいないか、葉に穴やふんがないかを確かめます。ネットをかけている畝は、ネットを開けて中を見ます。

2:水たまりと水はけ

雨のあとなら、マルチの上や通路に水がたまっていないかを見ます。たまっていれば、水を逃がします。

3:追肥と土寄せ

植えてから1か月ほどたった野菜は、追肥と土寄せをします。

4:タネまきと植えつけ

土が乾いていれば、タネまきや植えつけをします。ぬれていれば、次の晴れの日に回しましょう。

失敗の見分け方

いちごの株が、冬のあいだに枯れた

クラウンを土に埋めてしまったか、水が多すぎて根が傷んだ可能性があります。次は、クラウンを土の上に出して浅く植え、水はけのよい畝で育ててみてください。

春キャベツが、巻かずにとう立ちした

冬の前に大きく育ちすぎた可能性があります。次は、まく時期を少し遅らせるか、品種の時期を確かめてみてください。

豆の芽が出ない

鳥に食べられたか、土が乾きすぎた、または湿りすぎた可能性があります。まいたあとは、ネットや不織布で鳥よけをしておきましょう。

長雨のあと、葉物の育ちが急に悪くなった

畑が水びたしになって、根が傷んだ可能性があります。水を逃がし、通路の水はけをよくして、様子を見てください。

説明が分かれていること

いちごのマルチは、いつ張るか

植えつけの時期、畑の水はけ、作業のしやすさで選んでください。

ランナーの向きはそろえるか

いちごに防虫ネットはいるか

いちごの植えつけはいつまでか

収穫が終わったいちごの株は

豆の冬越しの高さ

どちらも「小さな苗で冬を越す」という方向は同じです。

よくある質問

Q. いちごは、何株くらい植えればいいですか?

A. 家族の人数や、どれくらい食べたいかによって変わります。初めてなら、数株から始めて、育て方に慣れてから増やすのがおすすめです。株は、ランナーで増やすこともできます。

Q. いちごの苗が、11月になっても植えられていません

A. 11月でも植えつけはできる、という説明もあります。ただし、根の成長が遅れるぶん、春の収穫に影響することがあります。株が大きく、クラウンのしっかりした苗を選び、早めに植えてください。

Q. スナップえんどうのタネは、何cmの深さにまけばいいですか?

A. タネの袋に書いてある深さを確かめてください。深すぎると芽が出にくく、浅すぎると乾いたり鳥に見つかったりしやすくなります。まいたあとは、しっかり押さえておきましょう。

Q. 10月にまいたかぶは、いつ収穫できますか?

A. かぶは育つのが早い野菜なので、年内に収穫できることもあります。密にまいた場合は、小さいうちから間引きながら収穫していきます。

Q. 長雨のあと、すぐにタネをまいてもいいですか?

A. 土がぬれているうちは、耕したりタネをまいたりするのは避けましょう。土が乾いて、手で握っても固まりすぎないくらいになってから作業します。

Q. 虫を見つけたら、どうすればいいですか?

A. 見つけたら、手で取り除くのが基本です。アオムシやヨトウムシは、葉の裏や株元、土の中を探します。防虫ネットをかけている場合も、ネットの中に虫が入っていないか、ときどき点検してください。

Q. いちごに、冬のあいだ水はいりませんか?

A. 畑なら、植えたときにたっぷり水をやったら、冬のあいだの水やりは基本的に不要、と説明されます。雨も降るからです。ただし、プランターで育てている場合や、晴れが続いて土がからからに乾いている場合は、水をやってください。

Q. 豆のタネまきが遅れてしまいました

A. 11月中旬ごろからは、スナップえんどうやそら豆の苗も売られはじめます。タネまきが遅れたら、苗を買って植えるのも、もちろんありです。

Q. 大根の葉が、あまり大きくなりません

A. 10月は、大根の葉が大きく広がる大事な時期です。葉が大きくならないと、根も太りにくくなります。虫に食べられていないか、土が乾きすぎていないか、肥料が足りているかを確かめてください。葉の色が薄いようなら、追肥を考えます。

Q. 豆の畝の土づくりは、どうすればいいですか?

A. 前の野菜の肥料が残っている場所なら、新しい肥料はほとんどいりません。根粒菌が働きやすいように、腐葉土や堆肥など、土の中の微生物が増えるものを入れる、という方法もあります。水はけの悪い畑なら、畝を高めにしておきましょう。

Q. いちごの冬の防寒は、どうすればいいですか?

A. 株が順調で、クラウンがしっかりした株なら、ふつうは特別な防寒はいらない、と説明されます。クラウンが小さい株は、不織布や防虫ネットで囲んで守る、という方法があります。冬は、冷たい風よけとしてネットを張る例もあります。霜柱で株が持ち上げられたら、クラウンを埋めないように気をつけて、土を戻してあげましょう。

Q. 不織布は、いつ外せばいいですか?

A. タネまきのあとにかけた不織布は、芽が出そろったら、外すか、トンネルにしてかけ直します。かけたままにすると、苗が布に押されたり、中が蒸れたりすることがあります。冷えこむ日が続く間は、トンネルにして保温を続けるとよいでしょう。

Q. 10月にまいた葉物は、年内に収穫できますか?

A. かぶや小松菜の仲間など、育つのが早い葉物は、年内に収穫できることもあります。ただ、10月後半になると気温が下がって育ちがゆっくりになるので、不織布で保温しながら育てるのがおすすめです。

学ぶ🔬 秋から冬に、野菜の中で起きていること

ここからは、10月に始める野菜の中で起きていることのしくみを、少しだけ深く書いておきます。読み飛ばしても大丈夫です。

いちごは、秋に花の準備をして、冬に眠る

いちごは、日が短くなってきて、気温が低くなってきたころに、花芽(花のもと)を作る、と説明されます。秋のうちに、春に咲く花の準備を始めているんですね。

そして冬になると、いちごは休眠と呼ばれる、眠ったような状態に入ります。地上の葉はあまり育たなくなりますが、土の中では根が広がっていきます。冬の寒さを一定の期間経験すると、休眠からさめて、春に暖かくなると再び成長を始め、花を咲かせて実をつけます。

10月にいちごを植えつけるのは、冬に入る前に、根をしっかり張らせておくため、というわけです。

春キャベツは、なぜとう立ちするのか

キャベツは、ある程度の大きさに育った株が、冬の寒さに一定の期間当たると、「花を咲かせる時期だ」と感じて、とう立ちの準備を始める、と説明されます。小さい株のうちは、寒さに当たってもこの準備が始まりにくいとされます。

だから、春キャベツは、冬の前に大きくしすぎないことが大切なんですね。どのくらいの大きさで、どのくらいの寒さに当たるととう立ちしやすいかは、品種によって違います。タネの袋に書いてあるまき時期を守るのがいちばん確かです。

豆と根粒菌の助け合い

マメ科の野菜の根を掘ってみると、小さなつぶつぶがついていることがあります。これが根粒で、中には根粒菌という菌が住んでいます。

根粒菌は、空気中にたくさんある窒素を、植物が使える形に変えて、豆に渡します。そのかわりに、豆は、葉で作った栄養を根粒菌に渡します。おたがいに助け合っているんですね。豆に窒素の肥料をたくさん入れなくてよいと言われるのは、このためです。

赤いレタスの色の正体

サニーレタスの赤い色は、アントシアニンという色素によるものです。アントシアニンは、ぶどうやなすの皮の紫色と同じ仲間の色素です。植物は、強い光や寒さから葉を守るために、この色素を作ると考えられています。秋から冬にかけて、赤い色がきれいに出やすいのは、このためです。

大根は、葉で作った栄養を根にためる

大根の白い部分は、根(と、根に近い茎の部分)が太ったものです。葉で光合成をして作った栄養が、根に送られて、たくわえられていきます。

だから、根を大きくするには、まず葉を大きく育てることが大切なんですね。10月に葉が大きく広がると、11月にかけて根がぐんぐん太っていく、と説明されるのは、このしくみがあるからです。葉が虫に食べられたり、傷んだりすると、そのぶん根に送られる栄養も減ってしまいます。

アブラムシは、なぜ秋にまた増えるのか

アブラムシは、暑すぎる夏には数が減り、20〜25度くらいの過ごしやすい気温になると、また盛んに増えはじめる、と説明されます。

アブラムシは、暖かい時期には、メスだけで子どもを次々に産んで増えていく、という性質を持っています。卵ではなく、子どもの形で生まれてくるので、増えるスピードがとても速いんです。数匹だと思っていたら、数日で葉の裏がびっしり、ということがあるのは、このためです。秋は、見つけたらすぐに取り除くことが大切です。

まとめ

ここまで読んでくださって、ありがとうございます!

10月の畑のポイントを、もう一度まとめておきます。

10月は、来年の春に向けた種まきと植えつけの月です。同時に、秋に植えた野菜がいちばん大きく育つ月でもあります。長雨と虫に気をつけながら、週に1回は畑をひと回りして、野菜の様子を見てあげてください。

まずは、いちごの苗のクラウンがどこにあるか、手に取ってよく見てみてください。葉のつけ根が集まった、ころんとした太い部分です。ここを埋めないことだけ覚えておけば、植えつけの失敗はぐっと減ります🍓

10月に用意するもの

いちご苗(越後姫)

10月中に植えるのがいちごの絶対条件です。記事のとおり、クラウンを埋めないように浅く植えてください。3株あれば、来年の春に子どもが喜ぶくらいは穫れます。

不織布

10月にまくものは、まいた日にこれをかけます。防虫というより保温のためです。生育適温15℃を下回る日が出てきたら、あるとないとで発芽が変わります。

穴あき黒マルチ

いちごは10月から春まで6か月以上そのままなので、マルチがあると草取りの手間がまったく違います。株間30cmで使ってください。

スナップエンドウのタネ(つるなしホルンスナック)

つるなしなので、やぐらを組まずに支柱4本で済みます。子どもと一緒に穫るなら断然こちらです。10月下旬まきで、年末に10〜15cmを目指してください。

そら豆のタネ(駒栄)

秋まき用の品種です。10月下旬から11月はじめにまいて、小さいまま冬を越させます。玉ねぎの隣に植えると、お互いによく育ちます。

カキ殻石灰

ほうれん草と春菊は酸性の土だと育ちません。カキ殻の石灰はゆっくり効くので、まく直前に入れても大丈夫。熱も出ないので扱いやすいです。