ごぼうは、掘らずに穫れます🌱 波板を1枚、斜めに敷くだけ
🌱「掘るのが大変そうで、手を出せない」
🌱「作ってみたけど、途中で折れて半分しか抜けなかった」
🌱「抜いたら、二股・三股に分かれていた」
どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。
前回はみょうがでした。今日はごぼうです。
ごぼうは★家庭菜園でいちばん敬遠される野菜だと思います。理由ははっきりしています。
★根が1m以上、まっすぐ下に伸びるからです。
深く耕さないと育たず、収穫は掘削作業になります。
でも、うまい手があります。
先に、この記事でいちばん言いたいことを言っておきますね。
★波板を斜めに敷いて、その上で育てれば、掘らずに穫れます🌱
まず、ごぼうの基本データ
3つだけ押さえてください
- 科:キク科(春菊・レタスの仲間です)
- タネまき:春まき3〜4月/秋まき9月ごろ
- 収穫:春まきなら秋(10〜11月ごろ)
※時期は中間地(関東〜関西の平野部)が目安。寒い地域は少し遅らせ、暖かい地域は早めに。
株間は10cmほど
★意外と狭くて大丈夫です。
根は下に伸びるので、★横方向はそれほど場所を取りません。
品種は、長さで選びます
★滝野川ごぼうのような長根種が、いわゆる「ごぼう」です。
★1m近くになります。この記事は、この長いタイプの話です。
★波板栽培のしくみ
やることは、単純です
手順はこれだけです。
- ★地面に15度ほどの傾斜をつけて、土台にする
- ★その上に、波板を並べる
- ★波板の上に、土を盛る
- ★盛った山の頂上に、タネをまく
根が、進路変更します
ここが仕組みのおもしろいところです。
ごぼうの根は、★まっすぐ真下に伸びようとします。
でも★途中で波板にぶつかります。
下へ行けないので、★波板の溝に沿って、斜め下へ伸びていきます。
だから、掘らなくていい
結果どうなるか。
★ごぼうは、波板の上に横たわった状態で育ちます。
収穫のときは★上の土をどけるだけです。
★スコップで1m掘る、という作業がまるごと消えます。
溝が、まっすぐにします
もうひとつ効果があります。
★波板の溝が、根をまっすぐに導いてくれます。
曲がったり分かれたりしにくく、★形のそろったごぼうになります。
★層を重ねると、失敗します
2階建て・3階建てにしたくなる
波板栽培は、横に場所を取ります。
だから★「上に積み重ねれば省スペースだ」と考えたくなります。私も考えました。
細いものばかりになります
★実際に3層でやると、細いごぼうばかりになります。
理由は2つあります。
- ★1層あたりの土の量が少ない
- ★葉が上下で重なって、光合成が足りない
平屋で、土をたっぷり
だから★平屋がいいです。
場所は取りますが、★土をたっぷり盛れます。
★「省スペースの工夫」が、結局いちばん損をするという例ですね。
竹筒も、同じ理由でだめでした
似た工夫に、★竹筒を立ててその中で育てる方法があります。
★これも失敗します。筒に入る土の量が少なすぎるんです。
結果は★ひものような、細いごぼうになります。
共通しているのは
3つとも、原因は同じです。
★土の量が足りない。
ごぼうは★「まっすぐ」だけでなく「太さ」も土の量で決まります。ここはけちらないでください。
土の作り方と、また割れ
★堆肥を多めに
盛る土は、畑の土そのままではなく★堆肥を多めに混ぜてください。
理由は次に書きます。
また割れは、ぶつかった跡です
「抜いたら二股だった」という失敗があります。★また割れ(岐根)といいます。
原因は単純です。
★根の先が、硬いものにぶつかったからです。
- ★土の中の硬い塊
- ★石
- ★分解しきっていない有機物
★ぶつかった先で、根が2本に分かれます。
だから、ふかふかに
つまり★また割れを防ぐ方法は、障害物をなくすことです。
★堆肥を多めに入れて、固まりにくい土にする。★石は拾う。
★未熟な堆肥は使わない。ここは前の記事でも書いたとおりです。
暑さ対策も、しておきます
盛った土は、★薄いぶん乾きやすく、熱くなりやすいです。
対策はこうです。
- ★防草シートをマルチ代わりに掛ける
- ★その上にわらを載せる(枯れ草でも構いません)
★近年の夏は、これをやるかどうかで差が出ます。
★苗は、芯ごと植えます
ごぼうは、移植を嫌います
タネまきの話です。
★ごぼうは直根なので、植え替えを嫌います。
★根を切ると、そこから分かれます。だから普通は畑に直まきします。
トイレットペーパーの芯を使う
でも、苗を作りたいときもありますよね。★そこでこの方法です。
★トイレットペーパーの芯を並べて、育苗ポットにする。
★紙なので、そのまま土に植えられます。★根を1本も切りません。
これは、うまい方法です
芯を並べて、底に新聞紙などを敷いて土を入れるだけです。
★捨てるものが道具になります。
★ごぼうは深い容器が要るので、細長い芯の形がちょうど合っています。
まき方
- ★ごぼうの種は発芽率が高いので、芽出しは不要です
- ★1か所に4〜5粒
- ★覆土は薄く
- ★指で押さえて、種と土を密着させる
★浅くまくのは、光が要る種だからです。しそや春菊と同じですね。
学ぶ:根は、行ける方へ伸びます🔬
なぜ、波板で曲がるのか
考えてみると、不思議ではないでしょうか。
★なぜ根は、波板にぶつかったら横へ向かうのでしょう。
★引き返してもいいし、板を押しのけようとしてもいいはずです。
根は、抵抗の少ない方へ進みます
答えはこうです。
★根は、いちばん抵抗の少ない方向へ伸びます。
先端には、★障害物に触れたことを感じ取る仕組みがあります。
そして★行けない方向をやめて、行ける方向に切り替えます。
つまり、だまされています
波板栽培は、要するにこれを利用しています。
★「下には行けない」という状況を作る。
すると根は★「では横へ」と判断します。
★根を引っぱっているのではなく、選ばせているんですね。
また割れも、同じ現象です
そして★また割れも、まったく同じ仕組みです。
石にぶつかる → ★行けないので、別方向へ
ただし★根の先は1本しかありません。だから左右に分かれた枝がそれぞれ太って、二股になります。
★同じ性質が、うまく使えば波板栽培になり、うっかりすると また割れになる。
土を耕す意味
ここまで来ると、★「土を深く耕す」という作業の意味も見えてきます。
★根に、行ける方向を作ってあげる作業なんですね。
肥料をやるより先に、★通り道を作る。根菜がうまくいかないときは、たいていここです☺️
まとめ
ここまで読んでくださって、ありがとうございます!
- ★ごぼうはキク科。春菊・レタスの仲間
- ★タネまきは春3〜4月か、秋9月ごろ
- ★株間は10cmほどでよい
- ★根は1m以上まっすぐ下に伸びる
- ★波板を15度の傾斜で敷き、上に土を盛る
- ★盛った山の頂上にタネをまく
- ★根は波板に当たり、溝に沿って斜めに伸びる
- ★収穫は土をどけるだけ
- ★溝が根をまっすぐに導いてくれる
- ★3層に積むと、細いごぼうになる
- ★竹筒も土が足りず失敗する
- ★平屋で土をたっぷり盛る
- ★盛る土は堆肥を多めに
- ★また割れの原因は、硬い塊・石・未熟な有機物
- ★防草シート+わらで、乾燥と地温を抑える
- ★直根なので移植を嫌う
- ★トイレットペーパーの芯なら、芯ごと植えられる
- ★発芽率は高いので芽出し不要。1か所4〜5粒
- ★覆土は薄く、押さえて密着させる
- ★根は、抵抗の少ない方向へ伸びる
全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは★波板を1枚、斜めに敷いてみてください。ごぼうが「掘る野菜」でなくなります🌱
次回は、間引きの話です。★もったいないと思って遅らせると、なぜ全部小さくなるのかをお話しします🌱
くわ
深く耕すかどうかで、ごぼうの出来が決まります。短い品種なら家庭菜園でもいけます。
もみ殻くん炭
土をやわらかく保ちます。硬いと又根になります。
米袋
袋栽培という手もあります。深く掘らずに長いごぼうが穫れます。


