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親子で野菜の収穫体験|種類と選び方・探し方・持ち物・その場でできる観察

親子で野菜収穫体験

この記事で分かること

「子どもに野菜をもっと好きになってほしい」「土にふれる体験をさせてあげたい」。そう思っても、いきなり家庭菜園を始めるのは、ちょっとハードルが高いですよね。

そんなときにおすすめなのが、収穫体験です。畑に出かけて、自分の手で野菜を採る。それだけで、スーパーで見る野菜が、ぐっと身近なものに変わります。

この記事では、収穫体験の種類と選び方、近くの体験先の探し方、持ち物、そして収穫しながら親子で楽しめる観察のポイントまで、順番に書いていきます。

収穫体験の種類

早見:収穫体験の基本(ひと目で分かる目安)

体験の種類

季節のおおよその目安

地域や品種、その年の天気によって、時期は前後します。出かける前に、必ず体験先で確かめてください。

事前に確かめること

作業の手順

ここからは、収穫体験に出かけるまでの準備と、当日の流れを、順番に書いていきます。

手順1:どんな体験をしたいか決める

収穫体験と一口に言っても、いろいろあります。

子どもの年齢や、好きな野菜、出かけたい季節に合わせて選んでみてください。初めてなら、芋掘りやいちご摘みのように、小さな子でも参加しやすいものがおすすめです。

手順2:近くの体験先を探す

収穫体験ができる場所は、意外と身近にあります。

探すときは、「地域名」と「収穫体験」「芋掘り」「いちご狩り」などを組み合わせて調べると見つけやすいです。自治体や観光協会のホームページには、地元の農園をまとめた一覧が載っていることもあります。

体験先の情報は、年によって変わることがあります。営業しているか、受け入れをしているかは、出かける前に必ず確かめてください。

手順3:予約と決まりを確かめる

体験先が決まったら、次のことを確かめます。

畑は、農家さんが大切に育てている場所です。決まりを守って、気持ちよく楽しみましょう。

手順4:服装と持ち物をそろえる

芋掘りは、思っている以上に泥だらけになります。帰りの車のシートを汚さないように、着替えとビニール袋も持っていくと安心です。

手順5:当日、畑のルールを聞く

畑に着いたら、まず農家さんやスタッフの説明をよく聞きましょう。

子どもと一緒に聞いて、「どうやって採るんだって?」と確かめ合うと、子どもも集中して聞いてくれます。

手順6:採り方のこつ

小さな子どもには、大人が見本を見せてから、一緒にやってみるのがおすすめです。

手順7:持ち帰ったあと

採った野菜は、種類によって扱いが違います。

家に帰ったら、採った野菜で一緒に料理をしてみてください。自分で採った野菜は、きっと格別の味です。

野菜ごとの収穫体験ガイド

じゃがいも掘り

初夏(地域によって6〜7月ごろ)が中心です。春に植えたじゃがいもの葉や茎が黄色く枯れてきたら、収穫の合図です。

茎を持って引き抜くと、根元にじゃがいもがいくつもついてきます。土の中にも残っているので、手で探るように掘ってみてください。1株から、思っていたよりたくさんの芋が出てきて驚くはずです。

掘るときに、スコップを茎のすぐそばに差しこむと、芋を傷つけてしまいます。株から少し離れたところに差しこんで、土ごと持ち上げるようにすると、きれいに掘り出せます。

さつまいも掘り

秋(9〜11月ごろ)が中心です。幼稚園の芋掘り遠足でもおなじみですね。

さつまいもは、つるが地面をはうように広がっています。まずはつるを取りのぞいてから、株のまわりを掘っていきます。芋は、じゃがいもより深く、横にも長く伸びているので、途中で折らないように、まわりの土を少しずつ手でどけていくのがこつです。

長いさつまいもを、折らずに丸ごと掘り出せたときの達成感は、格別ですよ。親子で歓声が上がる瞬間です。

とうもろこし狩り

夏(6〜8月ごろ)が中心です。背の高いとうもろこしの畑は、子どもにとってはちょっとした迷路のようです。

実の先から出ているひげが茶色くなっていたら、食べごろのサイン。実の根元を持って、下に向かってぐっと折るともぎ取れます。

採ったばかりのとうもろこしは、とても甘いので、できればその日のうちに食べてください。

いちご狩り

冬から春(12〜5月ごろ)が中心です。ハウスで育てているところが多いので、雨の日でも楽しめることが多いです。

赤く熟したいちごを探して、へたの上の茎を指でつまんで、ひねるように摘みます。いちごは、へたの近くまで赤くなっているものが食べごろです。

小さな子でも参加しやすく、初めての収穫体験にもおすすめです。

落花生掘り

秋(9〜10月ごろ)が中心です。

落花生は、花が咲いたあと、花の付け根から細い茎が伸びて、地面の中にもぐりこみ、土の中で実(さや)ができる、ふしぎな野菜です。株を引き抜くと、根元にさやがたくさんついてきます。

掘りたての落花生を塩ゆでにすると、炒ったものとはまた違う、ほくほくした味わいが楽しめます。

ブルーベリー摘み

夏(6〜8月ごろ)が中心です。低い木になる小さな実を、1粒ずつ摘んでいきます。

実が青紫色に色づいて、軸のところまで色が回っているものが食べごろです。指で軽くさわって、ころっと落ちるものが熟しています。小さな子も、手の届く高さで楽しめます。

枝豆狩り

夏(6〜8月ごろ)が中心です。さやがふっくらとふくらんで、指で押すと中の豆が出てきそうなくらいが食べごろです。

株ごと引き抜くか、さやを1つずつはさみで切って収穫します。枝豆も、採ってから時間がたつほど甘みが落ちていくので、持ち帰ったらすぐにゆでるのがおすすめです。

トマトやきゅうりなどの夏野菜

夏(7〜8月ごろ)は、トマト、ミニトマト、きゅうり、なす、ピーマンなどの夏野菜の収穫体験もあります。

ミニトマトは、赤くなった実を、へたの上の節のところで指でぽきっと折って摘みます。きゅうりやなすは、とげや茎がかたいので、はさみで切るのが安全です。きゅうりは、あっという間に大きくなるので、ちょうどいい大きさのものを探すのも、宝探しのような楽しさがあります。

玉ねぎ抜き

初夏(5〜6月ごろ)が中心です。玉ねぎの葉が倒れてきたら収穫のサイン。葉の付け根を持って、そのまま引き抜きます。

土の中から、まるい玉ねぎがすぽっと出てくる感覚は、子どもにも楽しい体験です。

大根抜き

冬(11〜1月ごろ)が中心です。

大根は、葉の付け根を持って、まっすぐ上に引き抜きます。大きな大根は、子どもの力ではなかなか抜けないこともあります。親子で一緒に「うんとこしょ」と引っぱるのも楽しい思い出になります。斜めに引っぱると途中で折れてしまうので、まっすぐ上に引くのがこつです。

年齢に合わせた楽しみ方

2〜3歳ごろ

いちご摘みやブルーベリー摘みのように、手の届く高さで、つまむだけで採れるものがおすすめです。芋掘りなら、大人が土をゆるめておいて、最後に芋を引っぱり出すところだけを任せてあげると、「自分で採れた」という喜びを味わえます。

4〜6歳ごろ

芋掘りやとうもろこし狩りも、一人で楽しめるようになってきます。「赤いのを探してね」「ひげが茶色いのが食べごろだよ」と、目印を伝えて、自分で選ばせてあげてください。

小学生

採り方のこつを自分で考えたり、採った量を数えたり、重さを比べたりと、観察や記録を楽しめる年ごろです。この記事の「収穫しながらできる観察」を、自由研究のテーマにしてみるのもおすすめです。

体験先を選ぶときのポイント

口コミや写真を見て、雰囲気を確かめてから選ぶのもいいと思います。

暑い日・雨の日の工夫

暑い日

夏の収穫体験は、できるだけ朝の涼しい時間に予約するのがおすすめです。とうもろこしは朝に採ったものがいちばん甘いとも言われるので、一石二鳥です。

凍らせたペットボトルの飲み物や、首に巻く冷たいタオルがあると、暑さがだいぶやわらぎます。日焼け止めも忘れずに。子どもは夢中になると水を飲むのを忘れがちなので、時間を決めて声をかけてください。

雨の日

いちご狩りなど、ハウスの中の体験なら雨でも楽しめます。畑での体験は、雨の日は中止になったり、ぬかるんで歩きにくくなったりします。雨具と長靴、着替えを多めに持っていきましょう。雨上がりの畑は、土がやわらかくなっていて、芋が掘りやすいこともあります。

安全に楽しむための注意

収穫しながらできる観察

収穫体験は、野菜のしくみを知るチャンスでもあります。親子で、こんなことを観察してみてください。

どこを食べてる

この野菜は、どこを食べている?

野菜によって、食べている部分が違います。

「じゃがいもとさつまいも、同じ芋なのに、食べているところが違うんだって!」と話してみると、子どもの目が輝きますよ。

じゃがいもの芽を探してみる

じゃがいもの表面には、小さなくぼみがあります。これが芽の出るところです。茎がふくらんだものだから、芽があるんですね。

一方、さつまいもは根なので、じゃがいものようなくぼみはありません。2つを並べて、違いを探してみてください。

緑色のじゃがいもに注意

土から顔を出して、日に当たったじゃがいもは、皮が緑色になることがあります。緑色の部分には、体によくない成分が多く含まれているので、食べないほうがいいと言われます。

赤や紫の皮のじゃがいもは、もともとそういう色の品種なので、心配いりません。緑色と、品種の色は区別して見てください。

とうもろこしのひげは、何本ある?

とうもろこしの皮をむくと、先から茶色いひげがたくさん出ています。このひげの1本1本は、実の1粒1粒につながっています。

とうもろこしは、風で花粉を運ぶ植物です。てっぺんの穂(雄花)から花粉が飛んで、ひげ(雌花)について、初めて粒が育ちます。ひげに花粉がつかなかった粒は、ふくらまずに小さいまま残ります。粒がまばらなとうもろこしを見つけたら、「このひげには花粉がつかなかったのかもね」と話してみてください。

花から実へのつながり

トマト、なす、きゅうり、オクラなどは、花が咲いたあとに、その付け根がふくらんで実になります。

畑で、花と、小さな実と、大きな実を見比べてみてください。「この花が、あとでこの実になるんだね」と、順番に並べて見られることがあります。オクラは、花が咲いてから数日で、食べごろの実になります。

土の中が見えないから、試し掘り

芋は土の中で育つので、外から見ても大きさが分かりません。農家さんは、何株か試しに掘ってみて、芋の大きさを確かめてから収穫の時期を決めることがあります。

地上の葉が元気に茂っているあいだは、葉で作った栄養が土の中の芋に送られて、芋が大きくなっていきます。葉と芋がつながっていることを、掘りながら話してみてください。

スイカやかぼちゃの食べごろは?

スイカは、叩いた音で食べごろを見分ける、という話がよくあります。でも、音だけで決めるのはむずかしく、農家さんは、つるの巻きひげの枯れ具合、表面のもようやつや、育った日数など、いくつもの目安を組み合わせています。

かぼちゃも、へたが乾いてひびが入っているか、皮のつやはどうか、などを見て判断します。採ってすぐより、しばらく置いたほうが甘くなる野菜もあります。

体験のあとの楽しみ

収穫体験は、家に帰ってからも楽しめます。

「また行きたい」「今度は育ててみたい」という言葉が出てきたら、それは野菜が好きになり始めたしるしかもしれません。

失敗の見分け方

思ったより採れなかった

収穫体験は、天気や畑の状態に左右されます。その年の天気によって、実のつき方や芋の大きさは変わります。たくさん採れなくても、「土の中から芋が出てきた」という体験そのものが、子どもにとっては大切な思い出になります。

子どもが途中で飽きてしまった

小さな子どもは、集中が続かないこともあります。無理に最後まで採らせようとせず、畑の虫を見つけたり、土をさわったりする時間も楽しんでください。それも立派な体験です。

持ち帰った野菜がすぐに傷んだ

服や靴が泥だらけになった

芋掘りは、どうしても汚れます。泥汚れは、乾いてからはたき落とすと落ちやすくなります。汚れてもいい服で出かけるのが、いちばんの対策です。

説明が分かれていること

掘ったじゃがいもは、どれくらい乾かすか

畑で表面を乾かす時間と、持ち帰ってから保存の前に乾かす時間は、別の段階です。体験先の指示に従ってください。家では、日の当たらない場所で表面の土が乾くまで置いておけば十分です。

とうもろこしは、いつ採るのがいいか

体験の時間は施設によって決まっているので、採ったらなるべく早く食べる、と覚えておけば大丈夫です。

とうもろこしの品種を混ぜて植えると

収穫体験の畑で、黄色と白の粒がまざったとうもろこしを見つけたら、「となりの品種の花粉がかかったのかもしれないね」と話すきっかけになります。ただ、もともと色がまざる品種もあるので、色だけで決めつけることはできません。

よくある質問

Q. 何歳くらいから楽しめますか?

A. 歩けるようになれば、いちご摘みや芋掘りは楽しめることが多いです。小さいうちは、採ることよりも、土をさわったり、虫を見つけたり、畑を歩いたりすること自体が楽しい体験になります。ただ、体験先によって参加できる年齢が決まっていることもあるので、事前に確かめてください。小さな子は、大人がそばについて、一緒に採ってあげてください。

Q. 雨の日はどうなりますか?

A. 体験先によって違います。中止になるところ、ハウスの中で続けるところ、日をずらせるところなどがあります。天気が心配な日は、前日か当日の朝に問い合わせておくと安心です。雨のあとは畑がぬかるんでいることもあるので、長靴があると安心です。

Q. 採った野菜を、その場で食べてもいいですか?

A. いちご狩りのように、その場で食べるのが前提の体験もあれば、持ち帰りだけの体験もあります。農家さんに確かめてから食べてください。生で食べる場合は、手を洗ってから、洗える場所で洗って食べるのが安心です。

Q. 野菜が苦手な子でも楽しめますか?

A. 楽しめます。自分で採った野菜は、いつもと違って見えるものです。無理に食べさせる必要はありません。「これ、自分で採ったんだよね」と話しながら、一口だけでも味見してみる。そんな小さな一歩が、野菜との距離を縮めてくれることがあります。食べなくても、採る体験そのものが大切な思い出です。採る楽しさ、土にふれる楽しさを味わうだけでも、野菜との距離はぐっと縮まります。

Q. 畑で虫を見つけたら、どうすればいいですか?

A. 畑には、いろいろな虫がいます。てんとう虫やちょうちょ、だんごむしなど、子どもにとっては楽しい発見です。ただ、ハチや毛虫など、刺す虫もいるので、知らない虫にはさわらないように伝えておきましょう。

Q. 車がなくても行けますか?

A. 駅やバス停から歩いて行ける体験農園もあります。ただ、採った野菜を持ち帰るので、量が多くなると大変です。電車やバスで行く場合は、持ち帰れる量を考えて、リュックや丈夫な袋を用意しておくと安心です。

Q. 料金はどれくらいかかりますか?

A. 体験先によって、入園料だけのところ、採った量の重さで払うところ、1株いくらと決まっているところなど、さまざまです。持ち帰りの量に決まりがあることもあるので、事前に確かめてください。

Q. アレルギーが心配です

A. 野菜や果物によっては、さわったり食べたりすることでかゆみなどが出る場合があります。心配な場合は、その場で食べるのは控えて、手袋をして収穫するなどの工夫をしてください。

Q. 体験の前に、家でできることはありますか?

A. 野菜の絵本や図鑑を一緒に見て、「じゃがいもは土の中にできるんだって」「とうもろこしにはひげがあるんだって」と話しておくと、当日の発見がぐっと楽しくなります。スーパーで、これから採りに行く野菜を見ておくのもいいですね。畑で見る姿との違いに、きっと驚くはずです。

Q. きょうだいで年齢が離れていても楽しめますか?

A. 楽しめます。上の子には採り方を考えたり、採った数を数えたりする役目を、下の子には、上の子が見つけた野菜を一緒に引っぱる役目を、というように、それぞれにできることを任せてあげると、みんなで楽しめます。上の子が下の子に教えてあげる姿が見られるのも、収穫体験のうれしいところです。

Q. 収穫体験のあと、家でも野菜を育てられますか?

A. もちろんです。体験で気に入った野菜があれば、プランターから始めてみてください。収穫体験で「採る楽しさ」を知った子どもは、「種をまいて、芽が出て、大きくなる」過程も、きっと楽しんでくれるはずです。ミニトマト、ラディッシュ、葉物などは、プランターでも育てやすい野菜です。

学ぶ🔬 なぜ収穫体験が、野菜を好きになるきっかけになるのか

ここからは、収穫体験と野菜のしくみについて、少しだけ深く書いておきます。読み飛ばしても大丈夫です。

野菜が「どこから来るか」が分かる

ふだん、野菜はスーパーにきれいに並んだ状態で目にします。でも、その野菜が、土の中で育ったのか、高いところになっていたのか、どんな葉っぱの下にあったのかは、なかなか見えません。

収穫体験では、野菜が畑でどんなふうに育っているのかを、自分の目で見て、手でふれることができます。「じゃがいもは土の中にごろごろなっている」「とうもろこしは背の高い茎の途中についている」。そうした発見が、野菜を身近に感じるきっかけになります。

採れたては、味が違う

とうもろこしや枝豆などは、収穫したあと、時間がたつにつれて甘みがどんどん落ちていきます。採ったばかりの野菜を、その日のうちに食べると、お店で買ったものとはまるで違う味がすることがあります。

自分で採って、すぐに食べる。その味の違いを知ることは、収穫体験ならではの楽しみです。

なぜじゃがいもは、緑色になるのか

じゃがいもは、土の中で育つ茎です。土から出て日の光に当たると、葉と同じように、光を使って栄養を作ろうとして、緑色の色素を作り始めます。

このとき、一緒に、体によくない成分も多く作られます。じゃがいもを暗い場所で保存するように言われるのは、このためです。畑で緑色のじゃがいもを見つけたら、「お日さまに当たると、じゃがいもは葉っぱみたいになろうとするんだね」と話してみてください。

なぜさつまいもは、置いておくと甘くなるのか

掘りたてのさつまいもは、実はまだそれほど甘くありません。さつまいもの中には、でんぷんがたくさんたくわえられています。

収穫したあと、しばらく置いておくと、さつまいもの中で、でんぷんが少しずつ糖に変わっていきます。そのため、掘ってすぐより、しばらく寝かせたほうが甘くなると言われるんです。

芋掘りで持ち帰ったさつまいもは、すぐに全部食べずに、少し置いてから食べ比べてみると、甘さの違いが分かるかもしれません。

なぜとうもろこしは、すぐに甘みが落ちるのか

さつまいもとは逆に、とうもろこしは、収穫したあと、時間がたつにつれて甘みが落ちていきます。

とうもろこしの粒の中の糖は、収穫したあとも、粒が生きているために使われたり、でんぷんに変わったりして、どんどん減っていきます。気温が高いほど、この変化は早く進みます。

だから、とうもろこしは「採ったらすぐにゆでる」のがいちばんおいしい食べ方なんです。同じ野菜でも、採ったあとに甘くなるものと、甘さが落ちるものがある。比べてみると、おもしろいですね。

いちごのつぶつぶは、何?

いちごの表面には、小さなつぶつぶがたくさんついています。実は、このつぶつぶの1つ1つが、本当の「実」のなかまです。その中に、種が入っています。

では、ふだん食べている赤くて甘い部分は何かというと、花の付け根の部分(花托)がふくらんだものです。いちごは、実の部分が外側にあって、ふくらんだ花の付け根の上に、たくさん並んでいるんですね。

いちご狩りのときに、つぶつぶを虫めがねで見てみると、新しい発見があるかもしれません。

なぜ落花生は、土の中に実ができるのか

落花生は、地上で黄色い小さな花を咲かせます。花が終わると、花の付け根から「子房柄(しぼうへい)」という細い茎のようなものが下に向かって伸びていき、地面にもぐりこみます。そして、土の中で実(さや)をふくらませるんです。

「花が落ちて、土の中で生まれる」から、落花生という名前がついた、と言われます。夏に畑で落花生の花を見かけたら、地面に向かって伸びている細い茎を探してみてください。

なぜ大根は、まっすぐ上に抜くのか

大根は、根がまっすぐ下に向かって伸びて、太くなった野菜です。土の中では、まわりの土にしっかり支えられています。

斜めに引っぱると、土に押さえられている部分に力がかかって、途中でぽきっと折れてしまいます。まっすぐ上に引けば、根の向きと同じ方向に力がかかるので、きれいに抜けるんです。

なかなか抜けないときは、大根を少し左右にゆすって、まわりの土をゆるめてから引くと抜けやすくなります。力まかせではなく、植物の育ち方に合わせて抜く。これも、収穫体験で学べることの1つです。

なぜ葉を残すと、また生えてくるのか

春菊や小松菜などの葉物には、株ごと抜いて収穫するものと、葉を摘み取って、株を残しておくものがあります。

株を残しておくと、そこからまた新しい葉が伸びてきます。植物は、成長点という新しい葉を作る場所を持っていて、そこが残っていれば、また葉を育てられるからです。春菊は、先端を摘むと、脇から新しい芽が次々に伸びてきます。

「全部抜いちゃう収穫」と「残して、また採る収穫」。違いを見比べてみると、植物のたくましさが分かります。

まとめ

ここまで読んでくださって、ありがとうございます!

親子の収穫体験のポイントを、もう一度まとめておきます。

畑で、自分の手で野菜を採る体験は、子どもにとっても大人にとっても、忘れられない思い出になります。土のにおい、採れたての野菜の手ざわり、家族で笑い合った時間。そのすべてが、野菜を身近に感じるきっかけになっていきます。

まずは、近くでどんな収穫体験ができるか、次の週末に向けて調べてみてください🥔