冷蔵庫に入れて縮む野菜があります🥕 育った場所で決まる話
🥕「たくさん穫れたけど、置いておいたら傷みました」
🥕「さつまいもを冷蔵庫に入れたら、味がなくなった」
🥕「ほうれん草が、次の日にはしなびていた」
どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。
今日は、穫ったあとの話です。
家庭菜園でいちばんもったいないのは、★せっかく穫ったものを傷ませることです。作るのに3か月かけて、置き場所を1回まちがえるだけで台無しになります。
先に、この記事でいちばん言いたいことを言っておきますね。
★保存の正解は、その野菜が育った場所で決まります。
育った場所を思い出す
考え方は、これだけです
野菜にとっていちばん居心地がいいのは、★育っていたときと同じ環境です。
- ★土の中で育ったもの(大根・にんじん・じゃがいも・里芋) … 暗くて、少し湿っていて、涼しい
- ★地上で葉を広げていたもの(ほうれん草・小松菜・キャベツ) … 冷たくて、湿っている
- ★夏に地上でぶら下がっていたもの(さつまいも・かぼちゃ) … 暖かくて、乾いている
★この3つに分けるだけで、置き場所はほぼ決まります。
だから、さつまいもは冷やせない
さつまいもは名前に「いも」とついていますが、★育ちは南国の野菜です。
だから★冷蔵庫に入れると低温障害を起こします。中が黒っぽくなって、甘みが抜けます。
正解は★新聞紙に包んで、13℃から15℃くらいの場所。玄関や、暖房のない部屋の隅です。
じゃがいもは、逆
じゃがいもは涼しい場所で育つ野菜です。★暖かいと芽が出ます。
だから★暗くて風が通る涼しい場所。段ボールか紙袋に入れて、光を当てないようにします。
★同じ「いも」でも正反対です。ここを取り違えると、どちらも傷みます。
根菜は、土に近い状態にする
葉を落とす
大根やにんじんは、★穫ったらすぐ葉を切り落としてください。
葉は、根から水を吸い上げ続けます。★収穫後も同じことをするので、根の水分が葉に取られて、すかすかになります。
★切るのは、葉の付け根から2cmくらい残す位置。ここで切ると、切り口から傷みにくいです。
立てて保存する
もうひとつ。★根菜は、畑に生えていたのと同じ向きで置きます。
横に寝かせると、野菜は「起き上がろう」として体力を使います。★立てておけば、その必要がありません。
新聞紙に包んで、★立てて冷蔵庫の野菜室へ。これだけで、もちが変わります。
大量なら、土に埋める
穫れすぎたときは、★畑に埋め戻すのがいちばんです。
穴を掘って、★葉を落とした大根を斜めに並べ、土をかぶせる。目印に棒を立てておきます。
土の中は温度が安定していて、乾きません。★冷蔵庫よりずっと長持ちします。2月ごろまで持ちます。
葉物は、乾かさない
水が抜ける速さが違う
ほうれん草や小松菜がすぐしなびるのは、★葉の面積が広いからです。
面積が広いぶん、水がどんどん出ていきます。★根菜のようにゆっくりではありません。
だから、湿らせて立てる
やることは2つです。
- ★濡らした新聞紙かキッチンペーパーで包む
- ★袋に入れて、立てて冷蔵庫へ
★立てるのは、根菜と同じ理由です。寝かせると起き上がろうとして、茎が曲がって傷みます。
穫る時間も、実は効きます
これは畑を持っている人だけの特権です。
★葉物は、朝穫るといちばんもちます。
夜のあいだに、葉が水をたっぷり吸っているからです。★昼に穫ると、すでに水が抜けた状態で穫ることになります。
★同じ野菜でも、穫る時間で日もちが変わります。
冷やしてはいけないもの、まとめ
この4つは常温です
- ★さつまいも … 13〜15℃。冷やすと甘みが抜ける
- ★かぼちゃ … 丸のままなら常温。切ったら冷蔵
- ★玉ねぎ … 風通しのいい場所に吊るす。湿気で腐る
- ★にんにく … 玉ねぎと同じ。ネットに入れて吊るす
★共通しているのは、乾いた場所を好むことです。冷蔵庫は湿度が高いので、この4つには向きません。
ひとつだけ例外
かぼちゃは★穫ってすぐが一番おいしいわけではありません。
2週間から1か月ほど置くと、★でんぷんが糖に変わって甘くなります。追熟と呼びます。
★穫ったその日に食べて「甘くない」と思った方は、置いてみてください。別ものになります。
学ぶ:野菜は、穫ったあとも生きています🔬
理科の時間です。
穫った野菜は、もう成長しません。★でも、呼吸は続けています。
呼吸というのは、★体の中にためた糖を使ってエネルギーを出すことです。人間がやっていることと同じです。
つまり★置いておくあいだ、野菜は自分の甘みを消費し続けています。
ここで温度が効いてきます。★温度が高いほど、呼吸は速くなります。目安として、10℃上がると呼吸はおよそ2倍です。
★冷やすと日もちするのは、呼吸を遅くして、甘みを使うスピードを落としているからです。
では、なぜ冷やしすぎがだめなのか。★細胞の中の膜が、低温でこわれてしまう野菜があるからです。南の生まれの野菜ほど、この温度が高い位置にあります。
★さつまいもの限界が13℃、というのはそういう意味です。
お子さんと一緒なら、★同じ野菜を「冷蔵庫」「常温」「暖かい部屋」の3か所に置いて、毎日重さを量ってみてください。★暖かい場所のものほど早く軽くなります。減ったぶんが、呼吸で使われた分と、逃げた水です。
まとめ
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
保存は、覚えることが多そうに見えて、原則はひとつです。
- ★育った場所に近い環境に置く。これが全部の答え
- ★根菜は葉を切り落とす。葉が根の水を吸い上げてしまう
- ★根菜も葉物も、立てて保存する。寝かせると起き上がろうとして傷む
- ★葉物は濡らした紙で包んで、袋に入れて立てる
- ★葉物は朝穫るといちばんもつ
- ★さつまいもは13〜15℃。冷蔵庫は厳禁
- ★じゃがいもは涼しく暗く。さつまいもと正反対
- ★玉ねぎ・にんにくは吊るす。湿気が敵
- ★かぼちゃは追熟させると甘くなる
- ★大量に穫れた根菜は、畑に埋め戻すのがいちばん長持ち
全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは★次に穫った大根の葉を、その場で落としてみてください。持ちがはっきり変わります🥕
次回は、霜の話。★同じ寒さでも、枯れる株と枯れない株がある理由をお話しします❄️
米袋(紙)
じゃがいもの保存に。光を通さず、湿気もこもりません。
乾燥剤
保存箱に一緒に入れておくと、玉ねぎやにんにくのもちが変わります。
ジッパー保存袋
葉物を濡らした紙で包んでから入れて、立てて冷蔵庫へ。
収穫メッシュバッグ
風を通したまま運べます。吊るせない分の一時置きにも。


