肥料の主役は、竹やぶで拾えます🍂 白い菌を探してください
🍂「肥料って、買うものだと思っていた」
🍂「ぼかし肥料って、何がぼかしなの?」
🍂「米ぬかをまいたら、逆に育ちが悪くなった」
どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。
秋は、落ち葉が手に入る季節です。★冬に向けて、肥料を仕込む時期でもあります。
先に、この記事でいちばん言いたいことを言っておきます。
★ぼかし肥料の主役は、竹やぶで拾えます。
★菌は、買わなくていいんです☺️
★★なぜ「発酵させる」のか
前に、こういう話をしました
寒起こしの記事で、米ぬかの話をしました。覚えていらっしゃるでしょうか。
★米ぬかは、分解のときに窒素を使います。
これを★窒素飢餓と言います。★分解している最中は、土の中の窒素が微生物に取られてしまう。
だから★冬のうちに入れて、春までに分解を終わらせる、とお伝えしました。
★★ぼかし肥料は、それを畑の外でやります
ここが、今日いちばん大事な考え方です。
★ぼかし肥料とは、その分解を「畑の外で先に済ませてしまう」やり方です。
- ★畑に直接入れる → ★分解のあいだ、窒素飢餓が起きる
- ★★先に発酵させてから入れる → ★もう分解が済んでいるので、すぐ効く
★待ち時間を、畑の外に持ち出す。それがぼかし肥料の意味です。
「ぼかし」という名前
なぜ「ぼかし」と呼ぶのか。
★肥料の効き目を、ぼかす(やわらげる)から、という説があります。
生の材料をそのまま入れると、効きすぎたり、ガスが出たりします。★発酵させることで、角が取れる。
★急に効くものを、ゆっくり効くものに変える作業だと思ってください。
材料
6つあります
実際の配合を紹介します。
★米ぬか … 3L
★主材料です。★微生物のごちそうになります。
★油かす … 1L
★窒素5%・リン酸2%・カリ1%。★窒素分を足す役です。
★卵殻石灰 … 100cc
★これがいいところです。★アルカリ性がきつくないので、入れすぎの失敗が起きにくい。★カルシウムとミネラルが豊富です。
前にじゃがいもの記事で「★ほうれん草の跡地はアルカリに傾いていて、そうか病が出やすい」とお伝えしました。★卵殻石灰はきつくないので、じゃがいもにも使えます。
★おから … 100cc
★微生物の栄養源です。★無ければ、油かすを200gほど足せば大丈夫です。
★ただし、しっかり発酵させないと、かなり臭います。★頑張って発酵させてください。
★土、またはもみ殻 … 1L
★通気性と肥料持ちをよくします。
★木酢液 … ごく少量
★★入れすぎは厳禁です。
★木酢液には殺菌作用があります。たくさん入れると、★せっかくの菌を殺してしまいます。
★ほんの少しだけ入れると、逆に微生物活動の刺激になって、活性が上がります。
★量ではなく、加減が大事な材料です。
★★主役は「土着菌」
菌は、買いません
さて、ここからが今日の本題です。
★ぼかし肥料は、発酵させて作ります。ということは、★発酵させる菌が要ります。
市販の菌を買うこともできます。★でも、拾えます。
★★竹やぶを見てください
どこにいるのか。
★竹やぶです。
★去年切って、転がしておいた竹。それが腐ってくると、そこに★白いものがびっしり張り付いています。
★これが土着菌です。
★糸状菌(しじょうきん)とも言います
正体を説明します。
★白く、糸のように広がる菌です。★糸状菌と呼ばれます。
見た目から★「はんぺん」と呼ぶ人もいます。★白くて、ふわっとした、まさにはんぺんのような塊です。
★キノコの仲間だと思ってください。キノコが地面の下に張りめぐらせているものと、同じものです。
★★落ち葉の下にも、います
竹やぶがない方もいらっしゃいますよね。★大丈夫です。
★落ち葉の下にも、大量にいます。
公園でも、雑木林でも、家の裏でも。★去年の落ち葉が積もっているところをかき分けてみてください。
★白いものが見えたら、それです。
★こそぎ落として、持ち帰る
採り方は簡単です。
★竹についた菌を、こそぎ落とすだけ。
★必要な量だけ集めて持ち帰ります。★たくさんは要りません。
★★「土着」という言葉の意味
なぜ買わずに拾うのか。
★その土地にいる菌だからです。
★もともとその環境で生きてきた菌なので、★同じ地域の畑にもなじみます。
★買った菌が悪いわけではありません。でも★足元にいるものを使うほうが、理にかなっています。
★そして、無料です。
作り方
混ぜるだけです
材料と菌がそろったら、あとは簡単です。
★1. 全部の材料を投入する
★2. ★素手で、よくかき混ぜる
★3. ★細かく、細かく混ぜ合わせる
★ここが肝心です。★混ざりが甘いと、発酵にムラが出ます。
★量が多くなければ、手でやるのがいちばん確実です。
★木酢液は、最後にほんの少し
混ざったら、★木酢液をほんの少しだけ加えます。
★繰り返しますが、入れすぎないでください。
水を加える
そして、水を加えます。
面白い工夫を知りました。
★きのこ栽培キットの古い培地を、1日水に浸けておく。★その水を使う。
★菌がたくさんいそうな水です。効果があるかは分かりませんが、★試してみる価値はあると思いました。
★普通の水でも構いません。
★★硬さの目安は「握って、ばらり」
いちばん大事なのが、水の量です。目安があります。
★ぎゅっと握って団子にして、★ばらりと崩れるくらい。
- ★握っても固まらない → 水が足りない
- ★握ったら固まったまま → 水が多すぎ
★団子にはなるけれど、指で押すとばらける。★その状態が正解です。
これは★堆肥づくりでも、よく使われる目安です。
★★米ぬかは、みんなのごちそうでした
3回目の登場です
このブログで、米ぬかは3回出てきました。
★1回目:寒起こし
★米ぬかは、土の中の微生物のごちそう。★掘り返した塊の上にまいておく。
★2回目:ヨトウムシ
★ヨトウムシは、米ぬかが大好物。★紙コップに入れて株元に埋めると、トラップになる。
★3回目:今日
★ぼかし肥料の主材料。★微生物のごちそうになって、発酵が進む。
★★同じものが、役割を変えます
面白いと思うのは、ここです。
★微生物にも、虫にも、同じようにごちそうです。
そして★置く場所と使い方で、味方にも、罠にも、肥料にもなります。
- ★土にまけば … 微生物が働いて、土がよくなる
- ★コップに入れて埋めれば … 虫を集める罠になる
- ★★発酵させれば … 肥料になる
★道具そのものより、使い方が大事。★家庭菜園には、こういう場面が多いと思います。
秋に仕込む理由
★材料が、いちばん集まる季節です
なぜ秋なのか。
★落ち葉が手に入るからです。
★土着菌を採るのも、落ち葉の下がいちばん確実です。
そして★冬のあいだに発酵が進みます。★春の植え付けに間に合います。
前にお話しした流れと、つながります
秋から冬の作業を並べてみると、こうなります。
- ★10月 … ぼかし肥料を仕込む
- ★12月〜2月 … 寒起こしをして、米ぬかをまく
- ★2月 … うねを作って、肥料を入れる
- ★3月 … 苗づくりを始める
★分解に時間がかかるものは、全部前もって。★これが冬の畑仕事の考え方です。
この記事の要点
まとめ
- ★★ぼかし肥料とは、分解を「畑の外で先に済ませてしまう」やり方
- ★畑に直接入れると、分解のあいだ窒素飢餓が起きる
- ★先に発酵させれば、もう分解が済んでいるのですぐ効く
- ★「ぼかし」は、効き目をやわらげるという意味
- 材料6つ=★米ぬか3L/油かす1L/卵殻石灰100cc/おから100cc/土かもみ殻1L/木酢液ごく少量
- ★卵殻石灰はアルカリがきつくないので、入れすぎの失敗が起きにくい
- ★おからが無ければ、油かすを200gほど足す。★発酵が甘いとかなり臭う
- ★★木酢液は入れすぎ厳禁。★殺菌作用で菌を殺してしまう。★ほんの少しなら活性が上がる
- ★★主役は土着菌。★買わずに拾える
- ★腐った竹に、白い菌がびっしり張り付いている
- ★糸状菌とも、はんぺんとも呼ばれる。★キノコの仲間
- ★★落ち葉の下にも大量にいる
- ★こそぎ落として、必要な量だけ持ち帰る
- ★その土地の菌なので、同じ地域の畑になじむ。★そして無料
- 作り方=★全部入れて、素手で、細かく混ぜる
- ★★硬さは「握って団子にして、ばらりと崩れる」くらい
- ★握っても固まらない=水不足/固まったまま=水が多すぎ
- ★★米ぬかは、微生物のごちそうであり、虫のごちそうであり、肥料の主材料
- ★置く場所と使い方で、味方にも罠にも肥料にもなる
- ★秋に仕込むのは、落ち葉と土着菌がいちばん集まる季節だから
- ★冬のあいだに発酵が進み、春の植え付けに間に合う
- ★分解に時間がかかるものは、全部前もって
全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは近所の落ち葉が積もったところを、少しかき分けてみてください。★白いものが見えたら、それが肥料の主役です🍂
次回は、秋にまく豆の話。★大きく育てると冬に枯れる、という話をします🫛
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
米ぬか
微生物のごちそうです。ぼかし肥料の主材料になります。
発酵油かす
窒素の供給源。米ぬかと合わせて発酵させます。
貝殻石灰
アルカリがきつくなく、カルシウムとミネラルを補えます。
くん炭(もみ殻)
通気性と肥料もちをよくします。仕上がりが扱いやすくなります。


