茎を残して切ると、春にもう1個穫れます🥬 1株から2回
🥬「1株から1個。それで終わりだと思っていた」
🥬「12月に穫ったほうがいいのか、待つべきか」
🥬「外葉が枯れてきた。腐るのでは?」
どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。
前回、秋の虫の話でキャベツが出てきました。今日はそのキャベツ本体の話です。
先に、この記事でいちばん言いたいことを言っておきます。
★キャベツは、切り方を変えるだけで、春にもう1個穫れます。
★1株から2回。特別な道具も肥料も要りません☺️
★★茎を残して、切ってください
普通の収穫と、何が違うのか
キャベツを収穫するとき、多くの方はこうします。
★株元からザクッと、まとめて切る。
これでも問題ありません。★でも、それで終わりになります。
★食べる部分だけを、切ります
やり方を変えます。
★食べる部分(球)だけを、茎から切ってください。
ポイントは1つです。
★★まわりの外葉を、傷つけないように切る。
外葉はたくさんついています。それを残したまま、★中の球だけをすっと外す。ここがいちばんのコツです。
★すると、茎が残ります
切ったあと、地面を見てください。
★短い茎が残っています。
そして★その茎には、葉の付け根がいくつもあります。
★★ブロッコリーと、同じ仕組みです
ここで思い出してほしいことがあります。
★ブロッコリーは、頂花蕾を穫ったあと、脇から次々にわき芽が出てきますよね。
★キャベツも、まったく同じです。
茎は短いですが、★葉の付け根から脇芽が出てきます。
★3つも4つも、出てきます
そのまま置いておくと、どうなるか。
★2〜3週間で、芽が出てきます。
そして★3つも4つも、小さいキャベツができはじめます。
★1つか3つに、絞る
全部育てると、どれも小さいままです。
★1つ、あるいは3つくらいに絞ってください。
前にじゃがいもの芽かきの話をしました。★あれと同じ考え方です。★分ける相手が少ないほど、1つあたりが大きくなります。
★春に、もう1個穫れます
絞って育てると、どうなるか。
★春に、一回り小さいキャベツがもう1個穫れます。
★最初に穫ったサイズまでは育ちません。一回りか二回り小さいものになります。
でも★1株から2回穫れる。これは大きいです。
★捨てるはずだった茎から、春の収穫が生まれます。
早生と、中晩生
★種類で、楽しみ方が変わります
キャベツには、大きく2つのタイプがあります。
★早生(わせ)… 11月中旬から12月初めに収穫
こちらは、★さきほどの「茎を残す」方法が向いています。
早く穫れるので、そのあと春まで時間があります。★脇芽を育てる余裕があるんです。
★中晩生(なかおくて)… 12月から1月半ばに収穫
こちらは、通称★寒玉(かんだま)と呼ばれます。
★こちらには、別の楽しみ方があります。
★★寒玉は、12月に穫らないでください
待つと、おいしくなります
これが2つ目の話です。
★12月に入って、もう収穫サイズになっている。
★そこで穫らないでください。
★厳寒期を十分に経験させてから収穫すると、ずっとおいしくなります。
★割れる心配は、ありません
「待っていたら、割れるのでは」と心配になりますよね。
★大丈夫です。
★気温が5℃を下回ると、キャベツは成長しません。
成長が止まっているので、★中から押し広げる力が働きません。だから割れない。
★寒さが、そのまま「保存装置」になっています。
★外葉が枯れても、大丈夫
もうひとつ、心配になることがあります。
★外の葉が枯れてきて、色が変わってきます。
これを見ると「腐ってきたのでは」と思ってしまいます。私も最初はそうでした。
★心配ありません。
★枯れているのは外の葉だけです。★その葉を1枚剥けば、中はちゃんときれいなキャベツです。
★1月半ばまで、置けます
期限もはっきりしています。
★1月の半ばくらいまでは、畑に置いておけます。
前に大根の記事で、「★冬の畑は、それ自体が冷蔵庫」とお伝えしました。
★キャベツも同じです。畑に置いておくのが、いちばんいい保存方法になります。
★なぜ、寒いとおいしくなるのか
前に一度お話ししました
冬の野菜が甘くなる話を、前にしました。復習になりますが、大事なので書きます。
★5℃以下になると、水は凍りはじめます。
そして★野菜は、95%が水分です。
★細胞の中で凍ると、死にます
もし細胞の中の水が凍ったら、どうなるか。
★氷の結晶が細胞を壊して、その部分は死んでしまいます。
野菜にとっては、命に関わることです。
★★だから、糖分を増やします
そこで、野菜はある対策をとります。
★水に糖分を溶かして、凍りにくくします。
砂糖水は、真水より低い温度でないと凍りません。★塩をまくと道路が凍らないのと、同じ理屈です。
★寒さから身を守るために甘くなる。それを人間がいただいている。
★寒玉を待つというのは、この仕組みを利用することです。
キャベツでも、同じでした
前に話したときは、ほうれん草や小松菜の例でした。
★キャベツでも、まったく同じことが起きています。
★冬の野菜は、みんなこの方法で生きのびています。
2つの楽しみ方を、両方やる
品種を分けて植える
私のおすすめは、これです。
★早生と中晩生を、両方植えておく。
- ★早生 … 11月から12月に穫って、茎を残す → 春にもう1個
- ★中晩生 … 12月から1月半ばまで待って、寒締めして穫る
★収穫の時期がずれるので、長く楽しめます。
前にきゅうりの記事で、「★3回に分けてまくと秋まで穫れる」とお伝えしました。★キャベツも、品種を分けることで期間を伸ばせます。
植えるのは、9月中旬まで
どちらの場合も、★植え付けの期限は変わりません。
前回お話ししたとおり、★9月中旬までに植え付けを終えてください。
★葉の数がそろわないと、そもそも結球しません。
1株を、最後まで使い切る
この記事の要点
- ★★食べる部分(球)だけを茎から切ると、春にもう1個穫れる
- 切るときは★まわりの外葉を傷つけないように
- ★茎を残すと、葉の付け根から脇芽が出てくる
- ★★ブロッコリーとまったく同じ仕組み
- ★2〜3週間で芽が出て、★3つも4つも小さいキャベツができる
- ★1つか3つに絞る。★分ける相手が少ないほど大きくなる
- ★春に、一回り小さいキャベツがもう1個穫れる
- ★早生は11月中旬〜12月初め。★茎を残す方法が向いている
- ★中晩生(寒玉)は12月〜1月半ば。★寒締めして穫る
- ★★寒玉は12月に穫らずに待つ。★厳寒期を経験させるとずっとおいしくなる
- ★5℃を下回るとキャベツは成長しない。★だから待っても割れない
- ★外葉が枯れて色が変わっても心配ない。★1枚剥けば中はきれい
- ★1月半ばまで畑に置ける。★冬の畑は、それ自体が冷蔵庫
- ★5℃以下で水は凍りはじめる。★野菜は95%が水分
- ★細胞の中で凍ると、氷の結晶が細胞を壊す
- ★★だから糖分を増やして凍りにくくする。★寒さから身を守るために甘くなる
- ★早生と中晩生を両方植えると、収穫の時期がずれて長く楽しめる
- ★植え付けの期限は9月中旬まで。★葉の数がそろわないと結球しない
全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは今年、★1株だけ「球だけを切る」やり方を試してみてください。2〜3週間後に、茎から芽が出てきます🥬
次回は、ほうれん草の話。発芽させられるかどうかが、すべてです🥗
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
防虫ネット
キャベツは虫との勝負です。植えたその日からかけておくのがいちばん確実です。
アーチ支柱
ネットが葉に触れないよう、高さを出して張ります。
炭化けいふん
結球が始まるころの追肥に。速効性で、巻きはじめを後押しします。
剪定ばさみ
球を切るとき、茎を残して切ります。よく切れるほうが切り口が傷みません。


