台風でも、きつく縛ってはいけません🌀 動いても倒れなければいい
🗨️「台風が来る。何をすればいいのか分からない」
🗨️「しっかり固定したのに、株が傷んだ」
🗨️「風は防いだけど、水で全部だめになった」
どうも、8150(えいこう)です🌱 家庭菜園歴8年、理科の教員免許を持っていて、有機・無農薬で野菜を育てています。
台風の対策は、★来てからでは何もできません。前の日にできることが全部です。
先に、この記事でいちばん言いたいことを2つ言っておきます。
★ひとつ。台風でも、きつく縛ってはいけません。
★ふたつ。台風は、風だけでなく水の災害です☺️
★★台風は、水の災害でもあります
倒れなくても、やられます
台風というと、まず風を思い浮かべます。倒れる、折れる、飛ばされる。
でも★実際に畑を見ていると、水でやられることのほうが多いです。
- うねの中まで水が浸かる
- 根が水の中で息ができなくなる
- そこから根腐れが始まる
前に、根も呼吸しているという話をしました。★水びたしの土では、根は息ができません。
★うね間に、10cmの溝を掘る
だから、最初にやるのはこれです。
★うねとうねのあいだに、深さ10cmほどの溝を掘ってください。
これだけで、★うねの中までは水が入らなくなります。
前に梅雨の話をしたとき、排水路と高うねの話をしました。★あれの、急ぎ版だと思ってください。
経験から出てきた数字です
「10cmで足りるのか」と思われるかもしれません。
私が読んだ農家さんは、★過去の豪雨でうねの中まで水が浸かった経験から、この作業を欠かさないようにしているそうです。
★実際にやられた人が続けている作業には、重みがあります。
そして、この作業は★台風が来る前にしかできません。降りはじめてから掘ろうとしても、ぬかるんだ畑には入れません。
★★きつく縛ってはいけません
つい、固定したくなります
風の対策です。ここに大事な原則があります。
台風が来ると聞くと、★とにかくがっちり固定したくなります。
私も最初はそうでした。ひもをぎゅうぎゅうに締めて、これで大丈夫だろうと。
★間違いでした。
★誘引のときと、同じです
前に誘引の話をしたとき、こうお伝えしました。
★株側はゆるく、支柱側はきつく。
★台風のときも、まったく同じです。
★動いても、倒れなければいい
考え方を変えてください。
★目標は「動かさないこと」ではありません。「倒さないこと」です。
- きつく縛る → 風で揺すられたとき、その1点に力が集中して★茎が傷む・折れる
- ★ゆるく結ぶ → 揺れを逃がしながら、倒れることは防げる
★動いても倒れなければ、それで十分です。
木が台風で折れないのは、しなるからです。★固いものほど折れます。
結び方
具体的にはこうします。
- ★支柱を、株元に斜めに立てる(春の仮支柱と同じ要領)
- ★ひもを株と支柱に回して、1〜2回クロスさせる
- ★倒れない程度に、ゆるく結ぶ
支柱を斜めに立てるのは、★まっすぐより横風に強いからです。合掌式の考え方と同じですね。
★防虫ネットの補強、3段階
ネットは、いちばん飛びます
畑で最初に飛ばされるのが、防虫ネットです。
普通の風なら剥がれません。★でも台風は別です。
補強を3段階でお話しします。上に行くほど強くなります。
①パッカーで固定する
★パッカーという、ネットを支柱に留める道具があります。
ホームセンターに置いてあります。★これがいちばん手軽です。
②★★裾の土を、たくさん乗せる
そして★これがいちばん効きます。
普段、虫対策でネットを張るときは、★裾に土を軽く乗せるだけだと思います。隙間が空かなければいいので、それで十分です。
台風のときは違います。
★重みを感じるくらい、たくさん土を乗せてください。
そして★上から押さえて圧着します。
★これだけで、どんな風が来ても剥がれません。私が読んだ農家さんも「これがいちばん効果がある」と書いていました。
道具も要りません。★土を乗せるだけです。
③★ダンポールで、上から押さえる
さらに強くしたいときです。
★ダンポール(トンネル用の細い支柱)を、もともとの支柱から5〜6cm離した位置に差し込みます。
そして★ネットの上から押さえる形にします。
こうすると、★ネットが上へ飛び上がれなくなります。風はネットを持ち上げようとしますが、上から押さえがあるので動けません。
★大型の台風なら、1本に対して2本差し込むとさらに強くなります。
★★背の高い野菜は、四方を囲う
じゃがいも、ネギ、里芋
背が高くなる野菜は、支柱1本では支えきれません。
- じゃがいも(40cmくらいまで伸びます)
- ネギ
- 里芋
これらは★四方を囲って支えます。
やり方
- ★90cmの支柱を、4本立てる
- ★株から10〜15cmの間隔をあける
- ★四方をひもで囲む
- ★株が真ん中に来るようにする
前にスナップエンドウのところで、★行灯(あんどん)式という組み方をお話ししました。あれと同じ発想です。
★1本で支えるのではなく、囲って支える。
★芋を傷つけないように
じゃがいもや里芋で、ひとつ注意があります。
★支柱を挿す位置に気をつけてください。
土の中には、もう芋ができています。★根の近くに挿すと、必ず傷が入ります。
前に土寄せの話をしたとき、「株の近くを掘ると芋を切る」とお伝えしました。★理由はまったく同じです。少し離れたところに挿してください。
★途中で1本、締める
最後にコツをひとつ。
四方をひもで囲ったあと、★途中で1本、ぎゅっと締めて結んでください。
そうすると★中の株が動かなくなって、かなり強固になります。
囲っただけだと、中で株が振られます。★1本締めるだけで、まったく別物になります。
台風が過ぎたあと
★通過後にも、仕事があります
「終わった」で済ませないでください。★通過したあとにやることがあります。
★1. 溝に溜まった水を流す
掘った溝に、水が残っていることがあります。★水はけの悪い畑ほど残ります。
そのまま置くと、うねに水がしみ込んでいきます。★速やかに他の場所へ流してください。
★2. 倒れた株を起こす
倒れているもの、根がはみ出しているものがあれば、★その日のうちに直します。
根が空気にさらされたままだと、乾いて傷みます。
★3. 傷んだ葉や実を取る
折れた枝、裂けた葉、傷ついた実。★そこから病気が入ります。
前にお話ししたとおり、★傷口は病気の入口です。早めに取り除いてください。
★水が引くまでは、畑に入らない
ひとつだけ、我慢することがあります。
★ぬかるんだ畑に入らないでください。
濡れた土を踏むと、★土が押し固められます。せっかく作ったふかふかの土が、そこだけ固くなります。
そして★濡れた葉に触ると、病気を広げます。うどんこ病も青枯れ病も、水と手で移ります。
★水が引いて、土が歩けるくらいになってから。焦らないほうが、結果的に早く復旧します。
前の日にできることが、全部です
この記事の要点
- ★台風対策は、来てからでは何もできない。★前の日にできることが全部
- ★★台風は風だけでなく、水の災害でもある
- ★うねの中まで水が浸かると、根が息をできなくなる
- ★★うね間に、深さ10cmほどの溝を掘る。★これでうねの中まで水が入らない
- ★掘るのは台風が来る前。★降りはじめたら畑に入れない
- ★★きつく縛ってはいけない。★誘引と同じで「株側はゆるく」
- ★目標は「動かさないこと」ではなく「倒さないこと」
- ★きつく縛ると、1点に力が集中して茎が傷む・折れる
- ★動いても倒れなければ十分。★木が折れないのは、しなるから
- ★支柱は斜めに立てる。★まっすぐより横風に強い
- 防虫ネットの補強は3段階
- ①★パッカーで固定する
- ②★★裾の土を、重みを感じるくらい乗せて圧着する。★これがいちばん効く。道具も要らない
- ③★ダンポールを支柱から5〜6cm離して差し込み、★ネットの上から押さえる
- ★大型なら1本に対して2本差し込む
- 背の高い野菜(じゃがいも・ネギ・里芋)は★四方を囲う
- ★90cmの支柱を4本、株から10〜15cm離して立てる。★株が真ん中に来るように
- ★行灯式と同じ発想。1本で支えるのではなく、囲って支える
- ★芋を傷つけないよう、根の近くを避けて挿す
- ★★途中で1本ぎゅっと締めると、株が動かなくなって強固になる
- 通過後は★①溝の水を流す ②倒れた株を起こす ③傷んだ葉や実を取る
- ★傷口は病気の入口
- ★★ぬかるんだ畑に入らない。★土が押し固められ、★濡れた葉に触ると病気を広げる
全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは台風の予報が出たら、★うね間に溝を1本掘ってください。それだけで、水の被害は大きく変わります🌀
次回は、ナスの話。夏に疲れた株を、秋にもう一度実らせる方法をお話しします🍆
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
麻ひも
きつく縛らないこと。動いても倒れなければ十分です。
支柱150cm
背の高い野菜は四方を囲います。1本足しておくだけで違います。
マルチ押さえピン
ネットとマルチの裾を留めます。めくれた瞬間に飛びます。
防虫ネット
補強は3段階。裾を留め、上から押さえ、それでも危なければ外します。


